特別企画
ベース装着で完全体の「アストロシティ」降臨!ジャストフィットは6分の1フィギュア?
「ゲームセンタースタイルキット」で懐かしい椅子やインストカードもミニチュア化
2020年12月17日 00:00
「アストロシティミニ」がついに発売だ! セガが開発したアーケード筐体「アストロシティ」を模したミニチュアの本体にセガのアーケードタイトル37本が収録される、昨今流行りのミニ系製品の中でも最強と言っても過言ではないだろう。
一方でミニチュアとしての「アストロシティミニ」はゲームセンターなどで見かける実際のアーケード筐体と比べると、ベース部分がなく、ディスプレイとコンパネ部のみとコンパクトにまとまっている。このコンパクトな感じは”ミニ”のゲーム機としては良いが、当時ゲーセンで稼働していた「アストロシティ」は、やはりベースやインスト、椅⼦があってこそだと思う。
実は見た目の再現度も100%にするために、同社では「アストロシティミニ ゲームセンタースタイルキット」というオプションを用意していたのだ。本オプションには「アストロシティミニ」に装着可能な本体下部のベース部分のほか、実際にゲームセンターでよく見かけた、背もたれのない簡素なパイプ椅子、アストロシティミニ上部に装着可能なトップボードと、そこに貼り付けが可能なインストラクションシールが付属する。
ゲームを遊ぶだけなら不要だが、ミニチュアとして見た場合、「アストロシティミニ ゲームセンタースタイルキット」も揃えて初めて完全体のアストロシティが再現できる。今回は発売前のセットをお借りできたので、フィギュアと組み合わせてみたり、「アストロシティミニ」のミニチュアとしての遊び方をあれこれ試してみよう。
貯⾦箱としても利⽤可能なベース部分。インスト貼付トップボード装備で臨場感アップ!
「アストロシティミニ ゲームセンタースタイルキット」のメインとなるベースだが、電気的な機構は一切搭載していない。そのため、装着方法はシンプルで、「アストロシティミニ」の下部に用意された凹部に対して、ベース側に備える6つの凸部を組み合わせ、最後にスライドさせることでガッチリとツメが固定される。この時、若干固い感触なので、比較的強めの力でグッとスライドさせる事が大事だ。
ベース部を装着したアストロシティミニは圧巻。とにかく高さが出るため、圧倒的な存在感が伝わってくる。テーブルなどに置いた場合も、その高さから、プレイ感触が多少変わってくる。そのため、このベース部を装着したアストロシティミニは、ビジュアル的には正に完成系なので、テレビの横などに置いてディスプレイしておき、ゲームプレイは別売のアーケードスティックなどを使ってプレイするスタイルがとてもよく似合う。
ベース部には100円玉のサイズに合わせた投入口も用意され、ここに100円を入れる事で、貯金箱のような使い方も可能だ。ベース下部には蓋があるため、ベースに投入したお金はここから取り出せる。1プレイ100円でプレイするごとに貯金するといった楽しみ方もできる。
付属のトップボードについても、「アストロシティミニ」の背面上部に備える穴に差し込むだけで簡単に装着できる。トップボードに貼りつけられるようにサイズを合わせたインストラクションシールは「バーチャファイター」、「忍」、「エイリアンストーム」、「アラビアンファイト」、「忍者プリンセス」、「コラムスII」、「ゴールデンアックス デスアダーの復讐」、「ダークエッジ」、「ファンタジーゾーン」、「スタックコラムス」の全10種類を用意。37タイトル収録で10種類しかインストラクションシールが用意されていないのはちょっと残念。ここは全種類用意してほしかったところだが、自身の好みのインストラクションシールは自作で乗り切るという手もあるだろう。
シール自体の粘着性はさほど強くなく、1度貼った後でも剥がすことは可能。長時間貼り続けなければ糊だけが残ってしまうような事にはならなそうだが、シンプルなシールなので糊が固着した後に剥がしてしまうと再利用は難しい。トップボードがアクリルのためシール以外の手段は難しいのは承知だが、貼って剥がした後のシールを貼っておけるような何かがあっても面白かったかもしれない。
胡坐プレイがより快適に! これが完全体の実力か!?
完全体となった「アストロシティミニ」の操作感だが、これが驚くべきことにプレイ感も完全体に昇華する。と言うのもコンパクトな通常の「アストロシティミニ」の場合、キッチリとテーブルに設置してプレイする以外に、ソファなどに持ち運んで胡坐をかいて、リラックスしながら足元でプレイする事も多いのだが、この状態だと本体が安定しないため、プレイがブレるのだ。
ところがベース部分が装着された完全体の「アストロシティミニ」なら足元に置いた際、ベース部分を股下のところに挟んだ状態でプレイできるようになるため、安定度が格段に向上する。正に筐体と一体となった感覚でこれが最高に気持ちいい。
テーブルに設置して使う場合も、底面にゴム足が装備されているので、通常の「アストロシティミニ」と同様、安定したプレイが楽しめる。テーブル設置の場合、本体の高さに合わせて視点が高くなるので、ちょっと低めのテーブルに設置した場合でも、視線を落とさずにプレイできるのは嬉しいポイントだ。
フィギュアとの組み合わせは6分の1スケールが最適!
付属の椅子はゲームセンターなどでよく見かける背もたれのない、シンプルなパイプ椅子。椅子の材質はクッション部やパイプ部含めて全てプラスチック製だ。
本体と椅子があれば、そこにフィギュアを組み合わせて遊びたくなるのがおもちゃ好きの真骨頂。「アストロシティミニ」はミニチュアとしては大体6分の1くらいのサイズ感だ。ところが、筆者手持ちの人型アクションフィギュアはバンダイナムコの「S.H.Figuarts」シリーズが多く、これらのフィギュアは大体12分の1サイズくらいの物が殆どなので、サイズが全く噛み合わない。手持ちの人型フィギュアだとせいぜい10分の1サイズの物までしか所持していないため、椅子に座らせる事すら難しい。
そこで、イレギュラーではあるが、タカラトミーのトランスフォーマーの変形玩具「トランスフォーマー パワーオブザプライム PP-09 オプティマスプライム」を使用して組み合わせてみたところ、これがなかなかのジャストフィット。これでも若干小さく感じてしまうのは残念だが、インテリアとしては悪くない仕上がりになったので大満足だ。
なお、筆者の手持ちになかったため今回は試せなかったが、恐らくベストフィットするのは6分の1サイズの人型フィギュアだと思う。だが、6分の1サイズの人型フィギュアだとポーズ固定の製品が多い。椅子に座らせたりなど、自由にポーズが変えられるアクションフィギュアとしては、ミリタリー系のフィギュアやアメコミ系のアクションフィギュアなどでこのサイズ感の製品が多いため、この辺りを狙って探してみるといい感じで組み合わせられそうだ。
今回「アストロシティミニ ゲームセンタースタイルキット」を組み合わせて色々遊んでみた。やはり合体した時の存在感はかなり大きい。何といってもオリジナル本来の立ち姿はやはり見ていてテンションが上がる。これは是非6分の1フィギュアも何か購入して改めて飾ってみたい。
ベース部の本体は中味が空洞で何も⼊っていないため重さはほとんど変わらないが、⾼さが増す事でかなりかさばるようになる点には注意が必要だ。だが、今回試したベース部を股下でガッチリ固定して楽しめるあぐらプレイの気持ちよさを考えると、普通に室内を持ち運んでプレイしたい人だけでなく、テレビの横に設置して使う予定の⼈も含めて、常時装備しておきたい「アストロシティミニ」最強のオプションと言える作りの良さだ。もちろん、細かい指摘としてベース部に備えるキャスターや椅子の材質が全てプラスチックという点はちょっと気になるポイントではある。だが、そんな細かい事が気にならなくなるくらい、ベース部を装着した「アストロシティミニ」の完成度は高い。是⾮、「アストロシティミニ ゲームセンタースタイルキット」で、完全体の「アストロシティミニ」を完成させて楽しんでみてほしい。
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