特別企画

トミカ新車インプレッション 2月は「三菱 アウトランダーPHEV」&「ルパン三世 メルセデスベンツ SSK」が登場!

ルパンがBGMと共に手の中で大暴れ!「ルパン三世 メルセデスベンツ SSK」

トミカプレミアム【unlimited 11 ルパン三世 メルセデスベンツ SSK】

  • 価格:1,320円(税込)
  • スケール:ノンスケール
  • アクション:なし

 トミカプレミアム“unlimited”シリーズは映画などの映像作品に登場する劇用車をモデル化するもので、その第11弾がアニメ作品“ルパン三世”シリーズに登場するルパンの愛車「メルセデスベンツ SSK」です。1971年の第1シリーズから現在に至るまでテレビや映画、コラボ作品など多岐にわたるシリーズとして描かれ続けています。

【【ルパン三世】全オープニング&エンディング&アイキャッチ大公開!【TVアニメ化50周年】】

 その中でも第1シリーズからルパンの愛車として登場しているのが今回トミカ化された「メルセデスベンツ SSK」です。このクルマはその名の通りメルセデス・ベンツから1928年に登場したもので、その後ポルシェ(正確には自動車設計事務所)を立ち上げることになる“フェルディナント・ポルシェ”氏によるメルセデスでの最後のクルマです。

 “SSK”は「Super Sport Kurz(ホイールベースの短いスーパースポーツ)」の頭文字になっており、ホイールベースの短さからレースシーンで大活躍を見せます。ルパンが様々な道路(とはいえないところも)を縦横無尽に走り回るためのクルマとしても説得力がありますね。なお、生産台数はたったの数十台!SSKはまさに“幻の名車”と呼ぶにふさわしいクルマとなっています。

【unlimited 11 ルパン三世 メルセデスベンツ SSK】
初期のルパンの愛車といえばSSK!

 SSKの実車は排気量7.1L、直列6気筒エンジンにスーパーチャージャーで最高時速200km/hとされ、レース用ともなるとそれを超えることもあったようです。現在のような制御の入らないハイパワーマシンを細いタイヤで走らせるわけですからかなりスリリングなクルマだったと思われます。ルパンのSSKはエンジンをフェラーリ製V12エンジンに換装しているという設定になっています。

【unlimited 11 ルパン三世 メルセデスベンツ SSK】
クラシックレーシングカーのスタイルは今の目で見ても流麗であり迫力があります

 それではトミカになった「ルパン三世 メルセデスベンツ SSK」を見ていきましょう。まず目に入ってきて感じるのはトミカのサイズを超えているように見えることです。オープンタイプで巨大なエンジンルームを持ち複雑なクラシックカーの形状と派手な黄色のカラーリングがそうさせているように感じます。今月紹介したアウトランダーと比較するとトミカサイズに収まっていることがわかります。

 クラシックカーを体現する巨大なエンジンを抱え込むロングノーズとオープンタイプのコクピット。前後のタイヤはカウルで覆われスポーツカーとしての迫力と流麗なシルエットを演出しています。さらに前後にはクラシックなバータイプのバンパーを装備しています。まさに1928年当時のクルマとしての説得力とこのディテールをトミカでここまで再現したんだ!という楽しさが伝わってきます。

【unlimited 11 ルパン三世 メルセデスベンツ SSK:パッケージング】

 ヘッドライトやウインカーはシルバー塗装での再現、ボンネット先端のメルセデスベンツのエンブレム“スリーポインテッド・スター”の精密再現!車体右側に伸びるエグゾーストパイプの角度と経路まで再現した渾身の設計。赤いシートの表面のステッチによる凹みやコクピット前方のスクリーンも再現しています。

 エンジンルームのカウル上部と左右にある廃熱用スリットやエンジンフードなどの分割線はシャープなモールドでスケール感を失わせないようになっています。さらにコクピット後ろの2段になったスペアタイヤなどSSKが持つディテールがこれでもか!と盛り込まれています。これがトミカプレミアムシリーズの中でもさらにハイエンドな“unlimited”を謳うディテールなのです。

【unlimited 11 ルパン三世 メルセデスベンツ SSK】
フロント:クラシックレーシングカーを体現するフロント
サイド:大きいタイヤとホイール、むき出しのコクピット
サイド:流麗なレーシングカーシルエットを再現
リア:スペアタイヤを2本積む迫力のリアシルエット
底面:unlimitedを体現する複雑なディテールを持っている

 今回の「unlimited 11 ルパン三世 メルセデスベンツ SSK」のホイールは実車のスポーク形状を忠実に再現しスポーツカー然とした大径のホイールになっています。“unlimited”シリーズではこれまで以上にタイヤとホイールの再現に注力しています。

 定番トミカよりかなり大きいタイヤは走らせてもみると音が違うことがわかります。今月の定番トミカのアウトランダーPHEVは“かしゃーーーー”という軽快な音だとするとSSKは“ごろごろごろごろーーーー”ととても重厚な音がします。でもトミカらしくするするっとよく走ります!

【unlimited 11 ルパン三世 メルセデスベンツ SSK:ディテール】
なんとすばらしいディテールのSSKだろうか
設計担当の方ノリノリだったのではないでしょうか
ほれぼれします
こだわりディテールが満載!
コクピットのダッシュボードにはメーターのディテールが!
ヘッドライトの縦縞もモールドされています
エンジンから延びるエグゾーストパイプがスケールを超えたディテールで魅せます
エンジンルームカウルのスリットやコクピットステップもすばらしい再現度!
赤いシートにはステッチのモールドも
スペアタイヤは2段、ワイヤーホイールもぬかりなく!
ルパン・ザ・サーーーーーード……あれ!? アイキャッチ風にして遊べます。同スケールのルパンのアクスタがほしい!

 「この貴重なメルセデスベンツSSK、頂きに参上する。 ルパン三世」……銭形警部!世界にたった数十台しかないこのSSKをルパンが狙っているようです!うーむ、ルパンめ……SSKは愛車にしておるだろうが……なんのために盗みにくるんだ!?まぁいい、ノコノコ来たら逮捕するだけだ!全員持ち場につけぇーーーっ!!はっ!……銭形のとっつぁん張り切っちゃってぇ……ではさっそく……!

 ※実際のルパン三世のストーリーとは関係ありません。ルパンのBGMを脳内再生させながら遊ぶと楽しさ倍増!unlimited ルパン三世シリーズとして“埼玉県警”のパトカーが欲しくなります!FIAT500も期待!

【トミカで遊んでみた!】
ルパンから届いた予告状
ルパンめ……この警備の中どうやってSSKを盗む気だ?
ここをこうしてああして……とっつぁん、わるいね
いい具合にエンジンオーバーホールされてるじゃないの……じゃ、いくぜー!
まてぇぇぇぇルパーーーーーン!タイホだぁーーーーー!
あーらとっつぁん、もう気づいちゃったの?
あばよぉ、とっつぁーーーーん!
ルパンは軽々とSSKを盗み出し……
街中をさっそうと駆け抜ける!
じいさん、やっと取り返したぜ……
このシャシーナンバーのSSKは初代ルパン……つまり俺のじいさんが愛したクルマだ
これからは俺のSSKとして大事に使わせてもらうさ
そしてルパンは闇夜に消えていった……

今回の2車種は2023年2月18日(土)発売予定!

 今回ご紹介させていただいた2月のトミカ新車「No.10 三菱 アウトランダーPHEV」と「unlimited 11 ルパン三世 メルセデスベンツ SSK」はトミカの日にあたる第3土曜日の2月18日に発売予定となっています。

 なお、今回定番トミカの「No.10 アストンマーティン ヴァンキッシュ ザガート」「No.106 スズキ ハスラー 消防指令車」と入れ替えとなります。納車もれがあれば今のうちに見つけておくことをお勧めします!

【今回入れ替えとなるトミカ】
No.10 アストンマーティン ヴァンキッシュ ザガート
No.106 スズキ ハスラー 消防指令車

来月の注目トミカはこちら!

 次回2023年3月の新車ラインナップの中から筆者の目に留まったのは定番トミカ「No.38 トヨタ ランドクルーザー」と「No.99 スバル フォレスター 消防指揮車」です。今月の三菱アウトランダーPHEVに引き続き今度はトヨタが放つフラッグシップともいえるSUV「ランドクルーザー」が登場します。

 そしてスバルの「フォレスター」もSUVタイプのクルマですが、こちらは“消防指揮車”に架装された特殊車両となっています。ここ最近はSUVタイプのトミカがたくさん発売されていて山道走りの遊びが楽しそうなラインナップとなっていますね。ぜひ納車して家中のいたるところを走らせてみましょう!

【2023年3月登場予定のトミカ】
No.38 トヨタ ランドクルーザー
No.99 スバル フォレスター 消防指揮車
【また来月!楽しみに待っていてね!】