特別企画

アニメ「SYNDUALITY(シンデュアリティ)」、主人公機とヒロインフィギュアを「S.H.Figuarts 15th GALLERY」で展示

【S.H.Figuarts 15th GALLERY ~PART2~】

開催期間:4月4日~5月22日

会場:TAMASHII NATIONS STORE TOKYO

 4月4日より秋葉原・TAMASHII NATIONS STORE TOKYOで行われているフィギュア展示イベント「S.H.Figuarts 15th GALLERY~PART2~」の目玉の1つがアニメ「SYNDUALITY(シンデュアリティ)」関連商品の展示だ。会場では「超合金デイジーオーガ」と「S.H.Figuarts ノワール」の2商品が展示されていた。

 「SYNDUALITY」はアニメ、ゲーム、ホビーで展開するコンテンツだ。アニメは7月からスタートする。今回の展示商品の注目はかなり力の入った造型だ。主役機であるデイジーオーガのディテール表現はもちろん、ヒロインのノワールもキャラクターの表情やk箕形、衣装の描写も細かく、アニメのデザインを細かくフィギュア化している。今回は「SYNDUALITY」の世界観も含め、展示品の特徴を紹介していきたい。

毒に覆われた絶望の未来、AI少女と共に少年はデイジーオーガを駆る!

 「SYNDUALITY」の世界の舞台は「猛毒に包まれて大多数の人類が死んだ未来」となる。2099年、新月の日に降り注いだ正体不明の超強毒性の青い雨とそれによる大洪水─この大災禍により世界人口の92%が短期間に失われ、地上文明は崩壊することとなった。それより100年、生き延びたわずかな人類は巨大地下都市国家「アメイジア」を建国していた。

 地上では強毒性の物質「ブルーシスト」が含まれる青い雨が降り続いており、しかも異形の存在「エンダーズ」が闊歩している。それでも「ドリフター」と呼ばれる一部の人々はエンダーズに対抗できるロボット「クレイドルコフィン」に搭乗し、内部から多大なエネルギーを発するオレンジ色の結晶「AO結晶」を求め戦いを繰り広げていく。

 主人公は地上に点在する拠点「ネスト」の1つロックタウンに住む少年カナタ。彼はドリフター見習いとして、ガラクタあさりや旧文明の遺産の回収をして日々を過ごしている。彼は“メイガス”と呼ばれる「人類双対思考型AI搭載ヒューマノイド」であるノワールと出会うことで大きく運命を変えることになる。カナタとノワールはクレイドルコフィン「デイジーオーガ」に乗り込み、戦っていくこととなる。

【TVアニメ「SYNDUALITY Noir」本PV】

 今回の展示はヒロインであるノワールのフィギュア「S.H.Figuarts ノワール」と、主役機を再現した「超合金デイジーオーガ」が展示されていた。アニメ放送に先がけ、そのデザインをたっぷりと立体物で確認できる。

 ノワールはクレイドルコフィンの操縦をサポートする「人類双対思考型AI搭載ヒューマノイド」である。その外見は華奢な少女だ。ちょっと特徴的な衣装は実は「ちゃんと服が着れないから」だという。永い眠りから目覚めたノワールは過去の記憶を失っており、服がちゃんと着れなかったり、すぐこけたりとかなりポンコツだという。そんな彼女がクレイドルコフィンの先頭では高い能力を発揮する。

【S.H.Figuarts ノワール】
アニメのヒロインであり、主人公をサポートするAI搭載ヒューマノイドであるノワール。繊細なデザインをしっかり立体化している。2023年発売予定、価格未定
赤い瞳、複雑な髪型をしっかり表現。首元の髪の毛はボールジョイントで可動

 「S.H.Figuarts ノワール」は赤い瞳、すき取るような白い肌、華奢な型など透明感のあるキャラクターデザインだ。少女らしい細いボディラインなどはこれまでのS.H.Figuartsの進化が感じられる。顔のデザインや、細かい髪型の表現など造型や、表情のプリントなどもしっかりキャラクターデザインを再現している。後頭部の背中に伸びる髪の毛は、基部がボールジョイントで可動するという。

 前腕を覆う服は、本来は体をしっかり覆うコートだが、ノワールはしっかりとこの服が着れないようだ。この服は数パーツで表現されており、きちんと可動を確保しているという。袖部分の布の重なり、垂れ下がったベルトなど上着の造型は特に注目だ。細い足のバランスもチェックしがいがある。

一見複雑な服装は、「うまく服を着れないため」とのこと。上着は数パーツで構成され、可動を妨げない
足も細い。この繊細な表現はこれまでの技術の蓄積あってこそだ

 もう1つの出展が「超合金デイジーオーガ」だ。クレイドルコフィンは胴体にパイロットとメイガスが乗り込むため、かなり大きな容積を持つようだ。「ボトムズ」のATや、「コードギアス」のナイトメアフレームを思わせる胴体デザインだ。

 肩口やひじ部分にはシリンダーが見え、腕はかなりマッシブだ。一方で足は逆関節と、折り重なるデザインになっていて、かなり特徴的だ。クレイドルコフィンのデザインをしているメカデザイナーは形部一平氏。足の特徴的なデザインは同じく刑部氏が手がけた「境界戦機」のロボットデザインに共通する要素がある様に見える。

【超合金デイジーオーガ】
「超合金デイジーオーガ」は2024年1月発売で、価格は未定。「ボトムズ」のATを思わせる、胴体がコクピットになっているデザイン
腕は非常にマッシブ。取り付けられたユニットも気になる

 “超合金”のブランドなので、金属パーツがどのように使われるか気になるところだ。試作品は樹脂製のようだが、足部分の黒いところなどが金属パーツになるのだろうか?特に足はどう可動し、どのような機能を持つか、劇中の描かれ方も楽しみである。

 各部に放熱用か穴が開いていたり、手がかり、足掛かり用のバーや突起が確認できたりと、細かなメカ描写も興味深い。可動範囲もかなり広くアクションフィギュアとして遊び甲斐がありそうだ。コクピットハッチの開閉ギミックなどもあるのだろうか? 今後の詳細を待ちたいところだ。

幾つもの小さなブロックで構成された足。どのような機能を持ち、どう動くのだろうか?
背面パックも大きい。ここはノワール用のスペースだろうか?
金属パーツの使用箇所も気になる

 ちなみに、「SYNDUALITY」はゲーム展開もアナウンスされている。パートナーであるメイガスと共にクレイドルコフィンに乗り込み、エンダーズと戦いながら地上を探索していくTPSになるという。オンラインでの対戦機能も予定されていて、エンダーズとの3つどもえとなるとのこと。こちらも要注目だ。

【ゲーム「SYNDUALITY」】
開発中のスクリーンショット。サポートしてくれるメイガスと共に地上を探索するTPSとなるという。プラットフォームはPS5/Xbox series X|S/PC、発売は2023年、価格は未定