特別企画

トミカ新車インプレッション 2月は「No.28 テスラ モデル Y」「ホンダ バラードスポーツ CR-X」が登場!

デュエットクルーザー/2人の自由のために「16 ホンダ バラードスポーツ CR-X」

【トミカプレミアム 16 ホンダ バラードスポーツ CR-X(通常仕様・発売記念仕様)】

  • 価格:各935円(税込)
  • スケール:1/60(全長:約61mm)
  • アクション:サスペンション

 日本のホンダから1983年に登場した「バラードスポーツ CR-X」は小型のファストバッククーペスタイルのクルマです。当時の流行のスタイルであるリア・ハッチゲート、そしてテールエンドをストンと断ち切ったような形状で短い全長ながらドラッグ(空気抵抗)を下げることに成功して空力性能を高めるデザインを採用しました。

【16 ホンダ バラードスポーツ CR-X】

 今回トミカプレミアム化されたのは1983年に登場した初代「バラードスポーツ CR-X」です。当時発売されていた同社の「シビック」の姉妹車「バラード」をベースとしてそこから派生した車種で、ホンダが「F・Fライトウエイトスポーツ」と銘打って実際にとても軽い車重を実現。このジャンルをけん引する存在となりました。車名の「CR-X」は“Car Renaissance - X”(新世紀のクルマ)という意味合いが込められています。

 エンジンには1.3LのEV型と1.5LのEW型の2種が用意され、1.5Lを搭載しても800kgとなる車両重量は現在の基準では考えられないほど軽量です。1.5Lで110ps程のパワーですが軽量ボディとのパワーウェイトレシオと非常に短い前後ホイールベースによってかなりクイックなハンドリングを提供していました。後に1.6LのZC型エンジンも投入されてさらにパワーアップを果たしました。

 全長は3,675mm、全幅が1,625mmとかなりコンパクトなボディは現代の軽自動車のサイズ(全長:3,400mm以下、全幅:1,480mm以下)よりちょっと大きいくらいのサイズしかありません。そこへ2+2レイアウトを採用して後席も用意されていました。そこへ強力なエンジンを組み合わせてFFレイアウトで引っ張るのですからその走りのキビキビさは想像しても楽しそうです。

【16 ホンダ バラードスポーツ CR-X:パッケージング】
通常仕様:レッド/ガンメタリック
発売記念仕様:ブラック/ガンメタリック

 それではトミカプレミアムになった「ホンダ バラードスポーツ CR-X」を見ていきましょう。ボディーカラーは通常仕様がレッド/ガンメタリック、発売記念仕様がブラック/ガンメタリックとどちらも2トーン仕様になっていることと、ボンネット上にパワーバルジのふくらみが見られることから1984年に追加された1.6L DOHCエンジン搭載のZC型Siグレードの前期型がモデルと思われます。

 最上級グレードをモデルに設定するあたりさすがトミカプレミアム!セミリトラクタブルライト(トミカプレミアムでは開きません)の形状やリアエンドのクラウチングヒップテールなどを精巧なディテールで再現。後期型では廃止されてしまう2トーンカラーもキレイに再現されています。

【16 ホンダ バラードスポーツ CR-X:全周とアクション】
フロント:ボンネット上のパワーバルジが特徴的なフロントセクション
サイド:きびきび走りそうなコンパクトなボディを再現!
リア:ストンと断ち切られたようなハッチバックスタイル
シャーシ:FFレイアウトのシャーシを表現
アクション:サスペンション

 トミカプレミアムシリーズは実車のホイールを忠実再現するのが毎回注目ポイントとなっています。今回の「ホンダ バラードスポーツ CR-X」でも実車の純正ホイールを忠実に再現しています!14インチのディッシュタイプのホイールで、ホイールナットの穴以外の4つの円形モールドもシャープに再現しています。

【16 ホンダ バラードスポーツ CR-X:ディテール】
まさに“F・Fライトウエイトスポーツ”。バラードスポーツ CR-Xがトミカプレミアムで登場!
リアのハッチバックが当時流行のスタイルを表現しています
とてもコンパクトで走りが楽しそうなイメージです
キュッとひきしまったサイドシェイプをイメージ通りに再現
無駄と思えるものを極力排除したようなスタイリング
2+2レイアウトのリアシートは“1マイル・リアシート”と呼ばれています
リアの灯火類はクリアーパーツ!
サイドの“DOHC”等のロゴをプリントしています
フロントにはホンダのロゴマークをプリント
フロントのヘッドライトはクリアー、灯火類を塗装で細かく再現しています
純正ホイールをシャープなディテールで再現!
リアには“HONDA”“CR-X”“BALLADE SPORTS”等のロゴをプリントで再現!
“インテグラル・ドアハンドル”と呼ばれるドアハンドルは縦長で出っ張らないため空力に貢献します
当時のクルマの元気の良さが伝わってくるフォルムです
リアエンドは“クラウチングヒップテール”と呼ばれています
当時は街中でもたくさんすれ違うことがあったのでは!
特徴的な角ばったメーターフードも再現されています
シート形状ももちろん再現!

今回の3モデルは2025年2月15日(土)発売!

 今回ご紹介させていただいた2月のトミカ新車「No.28 テスラ モデル Y」とトミカプレミアム新車「16 ホンダ バラードスポーツ CR-X」はトミカの日にあたる第3土曜日の2月15日に発売予定となっています。

 なお、今回定番トミカの「No.28 SUBARU BRZ」、「No.33 カロ・ビー」と入れ替えとなります。スバルBRZは2代目であり、残念ながら先日廃番となってしまった「No.86 トヨタ GR 86」との兄弟車です。AWDで有名なスバルが作るFRとしても歴史的なこのクルマは走りの楽しさを伝えるスポーツカーです。この機会に納車しておきましょう!

 そして「No.33 カロ・ビー」はトヨタカローラ滋賀がトヨタ タウンエースをベースにキャンピングカーに架装した特別なクルマです。おしゃれでかわいいボディスタイリングに特別なカラーリングが施され、居住空間を広げるためルーフが上に開く「ポップアップルーフ」を搭載。トミカでもこのアクションを再現できます!

【今回入れ替えとなるトミカ】
No.28 SUBARU BRZ
No.33 カロ・ビー

 トミカプレミアムでは「16 陸上自衛隊 16式機動戦闘車」と入れ替えとなります。陸上自衛隊 16式機動戦闘車はその名の通り、自衛隊が保有する戦車です。トミカプレミアムではクルマだけではなくブルーインパルスやF-35Aといった航空機、人工衛星はやぶさ2(※廃番)や月で活躍するルナクルーザー(※廃番)といった特殊なものまでラインナップしています。トミカプレミアムならではの精密ディテールで表現された戦車もコレクションしてみてください!

【今回入れ替えとなるトミカプレミアム】
16 陸上自衛隊 16式機動戦闘車

来月の注目トミカはこちら!

 次回2025年3月の新車ラインナップの中から筆者の目に留まったのは定番トミカ「No.62 トヨタ クラウン セダン」、トミカプレミアム「27 スバル サンバー」です。

 定番トミカ「No.62 トヨタ クラウン セダン」は日本のトヨタから登場した同社のフラッグシップとなるクルマです。2022年に新たなるクラウンとしてクロスオーバー/スポーツ/セダン/エステートという4つの種類で順次展開し、近代的なデザインを取り込みながら過去から未来へと“クラウン”をつないでいく存在となっています。

【2025年3月登場予定の定番トミカ】
No.62 トヨタ クラウン セダン

 トミカプレミアムの「27 スバル サンバー」は日本のスバルから1961年に登場、2012年まで製造・販売されていた(※この後はダイハツ ハイゼットトラックのOEMとなり、トヨタ ピクシストラックと姉妹車です)トラックです。今回トミカプレミアム化されるのは1999年に登場した6代目モデルでありスバルオリジナルのサンバーとしては最終型となりファンも多いトラックが登場です。

【2025年2月登場予定のトミカプレミアム】
27 スバル サンバー
【また来月!楽しみに待っていてね!】