特別企画

ダイソーTCG「蟲神器」、ブースターパック第6弾先行体験会レポート

<黄金羽化>や<好物>などの新能力でさらに奥深い対戦が可能に

【蟲神器ブースターパック第6弾】
7月下旬発売予定
価格:110円(税込、1パック)

 2025年6月29日、池袋のTCGショップ「ドラゴンスター池袋店」で、TCG「蟲神器」のブースターパック第6弾先行体験会が開催された。この先行体験会は、大阪や東京、山形、新潟、静岡、愛知、大分、福岡で開催されている体験会の一つであり、新弾発売前の恒例イベントとなっている。筆者も先行体験会に参加してきたので、その様子をレポートしたい。

今夏、全国各地でコラボイベントを開催するなど、さらに盛り上がりを見せる「蟲神器」

 蟲神器は、100円ショップ大手のDAISO(ダイソー)が2022年11月7日に発売を開始したオリジナルTCGで、スターターセットもブースターパックも税込み110円で購入でき、気軽に始められるTCGとして多くのプレイヤーを獲得している。

 スターターパックやブースターパックは基本的に全国のダイソーのみでの販売となるが、公認サポーターによる大会が全国で開催されており、2024年11月16日には、東京で2周年記念イベント「蟲主総会2024」が開催され、500人規模での公式大会のほか、サイン会や4人フライト戦などさまざまなサイドイベントが行なわれ、参加者は1,000人を超えた。今年の夏には、富岡製糸場を始め、全国各地で昆虫イベントとの蟲神器コラボが開催される予定であり、ますます盛り上がりを見せている。

 6月28日から、大阪や東京、山形、新潟、静岡、愛知、大分、福岡でいち早く第6弾の新カードを体験できる先行体験会が開催されている。筆者は、池袋のドラゴンスター池袋店で開催された第6弾先行体験会に参加してきた。

 第6弾先行体験会は、それぞれ11時開始の第1部と14時30分開始の第2部の2部構成で開催されているが、筆者は第1部に参加した。第5弾までのドラゴンスター池袋店での先行体験会の定員は64名だったが、今回は定員が100名に増加しており、店のデュエルスペース全てを使ったイベントとなった。

ドラゴンスター池袋店での「蟲神器」第6弾先行体験会の様子

11種類の初出カード含む、19種類の新カードを体験

 ブースターパック第6弾「魂の螺旋」は7月下旬発売予定であり、5月28日から第6弾の新カードの情報が公式Xアカウントで順次公開されている。6月27日時点で「オオカレエダカマキリ」、「贄虫の転生」、「ボウレイカマキリ」、「ゴクラクトリバネアゲハ」、「ユウレイヒレアシナナフシ」、「エラフスホソアカクワガタ」、「花潜の甲冑」、「古の蜻蛉切」、「ガムシ」、「宿命の影写し」の10種類のカードがXで明らかにされている。

 第6弾先行体験会では、第6弾で登場する新カードのうち19種類を体験することができた。この19種類の新カードのうち8種類はすでにXアカウントで公開されたものだが、残りの11種類はこの先行体験会が初出となる。先行体験会では、新カードをランダムに配るのではなく、シナジーがあるカード4種類を2枚ずつセットにした合計8枚のカードが配布された。セットは全部で7種類あり、カード種類は4×7=28となるが、このうち9種類は第6弾の新カードではなく、過去に発売済みのカードである。

 今回の先行体験会でも、前々回や前回と同じように、単にカードセットが配られるだけでなく、それぞれのセットの特徴や使い方のヒント、スターターセットに含まれている相性の良いカードが書かれた解説書が用意されており、参加者はその解説書をみながらデッキを構築していた。

第6弾は7月下旬発売予定である

第6弾の目玉カードを7つのセットに分けて解説

 最初にその7種類のセットとそのセットに含まれるカードを紹介する。第6弾のカード種類の総数は発表されていないが、体験会で見たカードには●/64とナンバリングされていたため、全部で64種類だと思われ(第5弾も同じ全64種類)、まだ公開されていないカードが半分以上あることになる。

「ドラゴン螳螂拳&贄虫の転生」セット

 LRカードの「オオカレエダカマキリ」などが含まれる「ドラゴン螳螂拳&贄虫の転生」セットは、攻撃後に手札から強化カードか術カードを1つ選び、それを対象としてノーコストで利用できる「ドラゴン螳螂拳」という技を持ったオオカレエダカマキリを切り札として使うデッキだ。例えば、第1弾のLRカード「蟷螂の構え」を使うことで、再度攻撃できるようになる。ドラゴン螳螂拳は、強力な強化カードや術カードが出る度に、強化される技であり、ダイナミックな動きが期待できる。

【「ドラゴン螳螂拳&贄虫の転生」セット】
LRカードの「オオカレエダカマキリ」などが含まれる「ドラゴン螳螂拳&贄虫の転生」セットの解説書
LRカードの「オオカレエダカマキリ」などが含まれる「ドラゴン螳螂拳&贄虫の転生」セット(実際は同じカードが2枚ずつで8枚セットになっている)
赤6コストのLRカード「オオカレエダカマキリ」。手札から強化カードや術カードを1枚選んで使える強力な技「ドラゴン螳螂拳」を持つ
3コストのSR術カード「贄虫の転生」。場に出ている虫と山札にある虫を交換できる
3コストのLR術カード「螳螂の構え」。第1弾で登場したカードで、攻撃済みの虫が再度攻撃できるようになるが、3コストが重く、今まであまり使われていなかった
0コストのR術カード「玉響の蠢き」。第1弾で登場したカード。手札から虫を1枚選び、場に出すことができるが、ターン終了時にその虫を破壊する必要がある

「<極楽還り>&<亡霊送り>」セット

 LRカードの「ゴクラクトリバネアゲハ」などが含まれる「<極楽還り>&<亡霊送り>」セットは、「ゴクラクトリバネアゲハ(幼虫)」が持つ技「極楽羽化」や「ゴクラクトリバネアゲハ」が持つ<極楽還り>という能力を活かして、ゴクラクトリバネアゲハを盤面に早期に出すか、2体並べることを目指すデッキだ。第5弾で登場した0コストSR術カード「花蝶の幻舞」を使えば、コストを低減してゴクラクトリバネアゲハを場に出すことができる。コンボが上手く決まればとても爽快だ。

【「<極楽還り>&<亡霊送り>」セット】
「<極楽還り>&<亡霊送り>」セットの解説書
LRカードの「ゴクラクトリバネアゲハ」などが含まれる「<極楽還り>&<亡霊送り>」セット(実際は同じカードが2枚ずつで8枚セットになっている)
青6コストのLRカード「ゴクラクトリバネアゲハ」。コストを支払って場に出たとき、自分の捨て札にゴクラクトリバネアゲハがあれば、場に出すことができる<極楽還り>を持つ
緑2コストのSRカード「ゴクラクトリバネアゲハ(幼虫)」。先行体験会で初出のカード。破壊すると、捨て札から「ゴクラクトリバネアゲハ」を場に出せる技「極楽羽化」を持つ
赤2コストのSRカード「ボウレイカマキリ」。虫の攻撃によって破壊された時に、手札から虫を1つ捨て札に置くことで、手札に戻る<亡霊送り>という能力を持つ
0コストのSR術カード「花蝶の幻舞。第5弾で登場したカード。エサ場に(幼虫)と書かれた虫がいるなら、それと同名の(幼虫)と書かれていない虫のコストを3下げることができる

「<霊体>&七節の変化巻」セット

 LRカード「ユウレイヒレアシナナフシ」などが含まれる「<霊体>&七節の変化巻」セットは、ナナフシ科専用の強化カード「七節の変化巻」を、「ナナフシモドキ」や「ロードハウナナフシ」、新たに登場したユウレイヒレアシナナフシなどのナナフシ科の虫に付けて戦いを進めるデッキだ。七節の変化巻をナナフシ科の虫に付けることで、任意の色に変えることができるので、相手の虫に対して優位に立ち回れる。また、ユウレイヒレアシナナフシは、虫の攻撃によって破壊されるときに、縄張りを2枚引けば破壊されず、体力が元の値まで回復する<霊体>という能力を持っているため、場持ちが良い

【「<霊体>&七節の変化巻」セット】
「<霊体>&七節の変化巻」セットの解説書
LRカード「ユウレイヒレアシナナフシ」などが含まれる「<霊体>&七節の変化巻」セット(実際は同じカードが2枚ずつで8枚のセットになっている)
緑6コストのLRカード「ユウレイヒレアシナナフシ」。虫の攻撃によって破壊されるときに、縄張りを2枚引けば破壊されず、体力が元の値まで回復する<霊体>を持つ
0コストのN強化カード「七節の変化巻」。先行体験会で初出のカード。ナナフシ科の虫に付けることで、虫の色を好きな色に変えられる
緑5コストのSRカード「ロードハウナナフシ」。第2弾で登場したカード。<擬態>持ちで、よく使われているカードだ
0コストのR術カード「蜜蝋の壁」。第1弾で登場したカード。縄張りを増やす効果があるため、<霊体>との相性がよい

「宿命の影写し&神木の息吹」セット

 LR術カード「宿命の影写し」などが含まれる「宿命の影写し&神木の息吹」セットは、エサ溜めを加速する神木の息吹などを使ってエサを増やし、エサ場から虫を出せる宿命の影写しを使って、エサが8つ以上になると体力も攻撃力も大きく向上する「タイタンウスバカミキリ」などの大型昆虫を出して場を制圧するデッキだ。

【「宿命の影写し&神木の息吹」セット】
「宿命の影写し&神木の息吹」セットの解説書
LR術カード「宿命の影写し」を中心とする「宿命の影写し&神木の息吹」セット(実際は同じカードが2枚ずつ合計8枚のセットになっている)
0コストのLR術カード「宿命の影写し」。自分のエサ場から虫を出すことができる
6コストのR術カード「神木の息吹」。先行体験会で初出のカード。6コスト必要だが、6コストを発生させるため、事実上0コストになり、エサを2つ増やすことができる
3コストのR術カード「稲妻の嵐」。先行体験会で初出のカード。相手の虫を1つ選んで1000のダメージを与える。自分の捨て札に稲妻の嵐があるなら、もう一度相手の虫を1つ選んで1000のダメージを与える
緑6コストのLRカード「タイタンオオウスバカミキリ」。第4弾で登場したカード。エサが8つ以上あれば、体力と攻撃力が1000増える<巨大甲虫>を持つ

「<黄金羽化>&黄金蛹」セット

 SRカード「オオゴマダラ」を中心とする「<黄金羽化>&黄金蛹」セットは、「オオゴマダラ(幼虫)」の持つ技「黄金蛹」によって、手札にある「口寄せの時蛹」をノーコストで使い、口寄せの時蛹の能力でオオゴマダラを場に出すことを狙うデッキだ。手札要求がやや厳しいものの、このコンボを成功させると、3コストでオオゴマダラ(幼虫)とオオゴマダラが並び、しかも口寄せの時蛹もすぐに破壊され、オオゴマダラも<黄金羽化>で強化された状態でタイムラグなく攻撃できるので、リターンはかなり大きい。

【「<黄金羽化>&黄金蛹」セット】
「<黄金羽化>&黄金蛹」セットの解説書
SRカード「オオゴマダラ」を中心とする「<黄金羽化>&黄金蛹」セット(実際は同じカードが2枚ずつ合計8枚のセットになっている)
青5コストのSRカード「オオゴマダラ」。先行体験会で初出のカード。口寄せの時蛹により場に出たら、その口寄せの時蛹を破壊し、体力を700、攻撃力を300増やす<黄金羽化>を持つ
緑3コストのRカード「オオゴマダラ(幼虫)」。先行体験会で初出のカード。攻撃後、手札から口寄せの時蛹をコストを払わずに使える技「黄金蛹」を持つ
4コストのSR強化カード「口寄せの時蛹」。第2弾で登場したカード。手札から虫カードを1つ、これを付けて場に出すことができる。ただし、これが付いている虫は攻撃できない。次の相手のターン終了時にこれを破壊する(その次の自分のターンでは攻撃できる)
赤6コストのLRカード「オオエンマハンミョウ」。第3弾で登場したカード

「大顎二刀&花潜の甲冑」セット

 SRカード「エラフスホソアカクワガタ」を中心とする「大顎二刀&花潜の甲冑」セットは、エラフスホソアカクワガタに「花潜の甲冑」や「小兜虫の甲冑」、「鍬形虫の甲冑」といった強化カードが付け、強化カードが付いているときのみ使える技「大顎二刀」を使って、相手の縄張りを素早く削っていくデッキだ。花潜の甲冑や小兜虫の甲冑は、強化カードとして虫に付けて使うだけでなく、エサ場に置くことで発揮する効果も用意されているのが面白い。今まで以上にエサ置きの選択の重要度が上がるだろう。

【「大顎二刀&花潜の甲冑」セット】
「大顎二刀&花潜の甲冑」セットの解説書
SRカード「エラフスホソアカクワガタ」を中心とする「大顎二刀&花潜の甲冑」セット(実際は同じカードが2枚ずつ合計8枚のセットになっている)
青4コストのSRカード「エラフスホソアカクワガタ」。強化カードが付いてるときのみ使える技「大顎二刀」を持つ。大顎二刀で、相手が縄張りを引いたとき、もう1枚縄張りを引く
4コストのSR術カード「花潜の甲冑」。付けた虫の体力と攻撃力を1000増やす。さらにこのカードが表向きでエサ場にあれば、甲冑と書かれた強化カードが付いた自分の虫は相手の術カードによりダメージを受けず、破壊もされない
0コストのN強化カード「小兜虫の甲冑」。先行体験会で初出のカード。付けた虫の体力と攻撃力を200増やす。さらにこのカードが表向きでエサ場にあれば、甲冑と書かれた強化カードのコストを2減らす
3コストのSR強化カード「鍬形虫の甲冑」。第3弾で登場したカード。付けた虫の体力と攻撃力を700増やす。また、このカードを縄張りから引いた際に、自分の場に虫がいるならその虫に付けることができる<装着>を持つ

「<好物>&怒濤の黒山」セット

 小粒のNカード「ゴイシシジミ(幼虫)」と「ゴイシシジミ」を核とする「<好物>&怒濤の黒山」セットは、1コストのカードをたくさん展開して、一気に勝負を決めるワンショットタイプのデッキだ。このセットの4種類のカードはすべて先行体験会で初出のカードであり、アブラムシ科の虫をエサ場に置くことで、<好物>を持つ「ゴイシシジミ(幼虫)」と「ゴイシシジミ」が強化される。SR以上のカードをあまり必要とせずデッキが組めることも嬉しい。

【「<好物>&怒濤の黒山」セット】
「<好物>&怒濤の黒山」セットの解説書
「<好物>&怒濤の黒山」セット(実際は同じカードが2枚ずつ合計8枚のセットになっている)
赤1コストのNカード「ゴイシシジミ(幼虫)」。先行体験会で初出のカード。自分のエサ場にあるアブラムシ科の虫1つにつき、体力と攻撃力を100増やす<好物>を持つ
青1コストのNカード「ゴイシシジミ」。先行体験会で初出のカード。自分のエサ場にあるアブラムシ科の虫1つにつき、体力と攻撃力を100増やす<好物>を持つ
緑1コストのNカード「ササコナフキツノアブラムシ」。先行体験会で初出のカード。アブラムシ科なので、エサ場に置くことで<好物>の対象となる
1コストのR術カード「怒濤の黒山」。先行体験会で初出のカード。ターン終了時まで、すべての虫の攻撃力を自分の場の虫と強化カードの数×100増やす

参加者の半数以上が小学生で、和気あいあいと対戦が行なわれた

 6月29日に実施された東京の先行体験会は、午前の第一部と午後の第二部の2回に分けて開催され、筆者は第1部に参加した。第1部の参加者は90名弱で、過去最大規模であった。さらに、その半数以上が小学生であり、子どものプレイヤーが増えていることを実感した。筆者は第2弾から第6弾まですべての先行体験会に参加しているが、弾を重ねる毎に小学生の参加者の割合が増えている。

 最初に、大創出版社長の西田大氏が、「いつも蟲神器を遊んでいただきまして、どうもありがとうございます。プレイヤーの皆様、それと公認サポーターの方々、あと大会に参加してくださってる方々。ついにね、第6弾までやってまいりました。早速昨日ですね、大阪の方で体験会やってきまして、皆さん非常に楽しく遊んでいただいていただきました。開発メンバーが一生懸命作っておりますので、存分に楽しんでいただければと思います」と挨拶した。

【西田社長の開会の挨拶】
開会の挨拶を行なった大創出版社長西田 大氏

 続いて、ゲームデザイナーのNIZAさんが第6弾のコンセプトについて次のように説明した。「前回の第5弾では、その今の環境のバランスをとれるような感じで作ったんですけど、第6弾では環境を変えて、強いデッキが新しいデッキになるようなイメージで作りましたので、結構強めに作っています。昨日の体験会でも、これ強すぎるんじゃないかという声をたくさんいただきましたが、まだ公開されてないカードもありますので、そういったカードで上手く回るような形でやってますので、楽しみにしていただければと思ってます」

【ゲームデザイナーのNIZAさんの開会の挨拶】
第6弾のコンセプトについて説明した蟲神器ゲームデザイナーのNIZAさん

 参加者には蟲神器のスターターセット(40枚入り)と、すでに紹介した第6弾の新カードが入ったセット(4種類×2枚)が配られる。それらのカード(配られたセットのカードは8枚全部をデッキに入れる必要がある)を組み合わせて20枚のデッキを作り、参加者同士でフリー対戦を行なう。対戦が終わったら相手を変えたり、第6弾の新カードセットを他のセットと交換したりして、再び対戦を行なうという流れであった。先行体験会に参加した蟲神器プレイヤーは、皆が楽しそうに対戦を行なっていた。

【第6弾先行体験会の様子】
受付時に一人一つスターターデッキが配られた
小学生以下の子ども達同士で遊びたい人はこちらの黒いテーブルに集まっていた
大人とも対戦したい子どもや大人は白いテーブルに集まっていた
デッキを構築して早速プレイを開始
西田社長も参加しており、子ども達から大人気であった
何回か対戦したら他のセットと交換して、またデッキを構築して遊べるようになっていた
子どもと大人の対戦も多かったが、子ども達は堂々とプレイしていた

「<極楽還り>&<亡霊送り>」セットのコンボは気持ちいい!

 筆者も短時間ではあったが、「ドラゴン螳螂拳&贄虫の転生」セットと「<極楽還り>&<亡霊送り>」セットを使って、NIZAさんと対戦することができた。「ドラゴン蟷螂拳&贄虫の転生」セットでは、解説書に従って、スターターから「トノサマバッタ」や「ナナフシモドキ」「玉虫色の羽化」を投入し、時間稼ぎのために<とびだす>持ちの「ミンミンゼミ」などもチョイスしてデッキを構築した。

 NIZAさんが使ったのは、「<霊体>&七節の変化巻」セットで、筆者は焦って早めにしかけすぎてしまい、途中までは優勢だったのだが、「<霊体>&七節の変化巻」セットの切り札であるユウレイヒレアシナナフシを出されてしまい、逆転負けしてしまった。さすがはNIZAさんだ。

【筆者も「ドラゴン螳螂拳&贄虫の転生」セットで対戦してみた】
まずは、「ドラゴン螳螂拳&贄虫の転生」セットをチョイス
スターターデッキのカードと組み合わせてデッキを作った
早速NIZAさんと対戦開始
早めにしかけようと思って、「玉響の蠢き」でオオカレエダカマキリを出し、さらにドラゴン螳螂拳で「贄虫の転生」を使う
なんと「贄虫の転生」で2枚目のオオカレエダカマキリをめくって場に出た
ロードハウナナフシや「蜜蝋の壁」で反撃するNIZAさん
満を持してユウレイヒレアシナナフシを出すNIZAさん。そのまま逆転負けしてしまった

 続いて、「<極楽還り>&<亡霊送り>」セットを使ってデッキを作り、もう一度NIZAさんに挑戦した。今回は慎重に戦いを進めていったところ、最後に理想的な手札が揃い、捨て札にゴクラクトリバネアゲハがあるという、絶好のチャンスを得た。

 まず、ゴクラクトリバネアゲハ(幼虫)をエサ場に置き、2コストでボウレイカマキリ、3コストでミンミンゼミを場に出した後、0コストの「花蝶の幻舞」を手札から2枚使って、6コストのゴクラクトリバネアゲハを0コストで場に出す。コストが軽減されて0コストになっているが、術などの効果でコストを払わず場に出たわけではないので(0コストを払っている)、ゴクラクトリバネアゲハの<極楽還り>が発動し、捨て札のゴクラクトリバネアゲハを場に出した。本セットの動きとしては最大火力的なコンボだ。

 5コストでこちらの盤面に何もない状態から、ボウレイカマキリ、ミンミンゼミ、ゴクラクトリバネアゲハ2匹の合計4匹の虫を並べることができ、NIZAさんに勝利した。今回はかなりラッキーな流れではあったが、スターターデッキ以外のカードを組み合わせることで、さらにこうしたコンボの成功確率を上げることができそうだ。決まれば非常に気持ちがいい(実質的には0コストで6コストのLRカードであるゴクラクトリバネアゲハを2匹並べることになる)。

【今度は<極楽還り>&<亡霊送り>セットで対戦】
今度は「<極楽還り>&<亡霊送り>」セットを選んだ
途中までは一進一退の攻防を繰り広げる
理想的なコンボが決まり、一気に盤面が有利に。そのまま押し切って勝利した

 そのあと、「大顎二刀&花潜の甲冑」セットでデッキを作って、小学生の参加者と1回対戦したが、タイタンオオウスバカミキリを2体並べられて、どうすることもできず負けてしまった。蟲神器は小学生プレイヤーも強い子が多く、大会で優勝する猛者もいるほどだ。先行体験会終了後、参加者は配布されたアンケートに回答し、参加賞のプロモカードをもらっていた。参加者はみな満足した表情であった。

【最後にアンケートを記入】
アンケートを書いて名札と一緒に渡すと、参加賞のプロモカードがもらえる

過去のカードに再び光を当てるカードも登場し、環境が大きく変わることに期待

 第6弾の発売は7月下旬と発表されており、あと1カ月足らずで蟲神器の環境は大きく変わることになるだろう。今回公開されたカードだけでも、魅力的な新デッキをいくつも作ることができるが、まだ半数以上のカードが公開されていないので、まだまだ新しいデッキが生まれそうだ。また、今回の弾には、過去に発売されたが環境ではあまり使われていないカードに光をあてるカードがいくつも含まれていることも嬉しい。第6弾の登場が待ち遠しい。