特別企画

タミヤ「1/48 ドイツ連邦軍主力戦車 レオパルト2 A7V」を全塗装

タミヤ「1/48 ドイツ連邦軍主力戦車 レオパルト2 A7V」を無改造、全塗装、軽めウェザリング仕上げで制作

 今回の作例ではキットの改造等は行なわず、本体の塗装後は軽めにウェザリングを施して仕上げます。基本塗装にはタミヤラッカーのNATOカラー3色である「NATOグリーン」、「NATOブラウン」、「NATOブラック」を使いました。

車体の基本塗装にはタミヤラッカー指定色3種類を使用します。

サスペンションアームを一体化した車体のパーツ構成

 本キットの車体下部はパーツ分割の変更により、サスペンションアームを一体化したパーツ構成です。車体下面に合わせ目が発生しますが、完成後はほぼ目立たない位置なので、そのままでも問題ありません。今回の作例でもここは処理せずに進めます。

車体下面のパーツ分割はサスペンションアームが一体化されています。
組み立て後は車体下面に合わせ目が発生しますが、目立ちません。

転輪はランナー状態で組み立てて効率アップ

 転輪のランナー構成は他の戦車キットと同様にランナー状態で組み立てできます。「レオパルト2 A7V」には左右合わせて14個の転輪があるため、まとめて接着し、効率的に製作を進められます。

本キットの転輪は最大4個まとめて組み立てできます。
組み立て時はゲート位置が揃うため、ゲート跡の処理も簡単です。

履帯はC組で塗装を考慮した組み立てを実施

 本キットの履帯は直線部が一体化した連結式履帯が採用されています。今回の作例では後々の塗装しやすさを考慮してC組みで履帯を組み立てます。普段、戦車キットを制作しない方には馴染みがないかもしれませんが、C組みは連結履帯の組み立ての際、1か所を接着せず後ハメするように組み立てる方法です。取り外した履帯が「C」の形になるため、このように呼ばれています。

 C組みが完了した履帯は基本塗装の完了後に本体へ取り付けます。

本キットの連結履帯は直線部が一体化されています。
最初にプラモデル用接着剤で履帯全体を接着します。
接着剤が完全に乾燥する前に巻き付けて形を整えます。この際、最後につなぐ部分は接着しません。
接着剤の乾燥後履帯を取り外せばC組みの完了です。

本キットの合わせ目消しは砲塔と砲身に発生

 本キットで処理が必要な合わせ目は砲塔と砲身の2か所に発生します。砲塔の合わせ目は前方端部の上下分割部に、砲身の合わせ目は根元部分に左右合わせが発生します。いずれも流し込み接着剤を活用して合わせ目を処理しました。

砲塔前部の合わせ目は装甲板の境目に発生します。
砲身の合わせ目は基部付近に発生します。

塗装を考慮して組み立てを行なう

 戦車キットの組み立ては、塗装に支障がない範囲でできる限り多くのパーツを取り付けてしまいます。今回の作例では車体下面、車体上面、砲塔、砲身、履帯、その他に分けて組み立てを行ないました。

 砲塔に取り付けるパーツの中には、デカールを貼り付けた後に取り付けるものがあり、こういったパーツは別途塗装します。

基本塗装はプレシェードを活用した立ち上げ塗装を使用

 本作例での基本塗装は筆者が普段、飛行機模型で行なっている塗装方法を流用します。まずはサーフェイサーを使用して塗装の下地作りをします。今回はタミヤの「ファインサーフェイサーL(ライトグレイ)」を使用しました。

使用したサーフェイサーは簡単に使用できる缶スプレータイプです。

 サーフェイサー塗布後はプレシェードとしてタミヤの「LP-1 ブラック」をモールドや、エッジ部分に塗布します。

プレシェードはモールドラインやエッジ部分に塗布します。

基本塗装の迷彩3色はタミヤのNATOカラーで塗装

 基本塗装の迷彩3色はタミヤの「LP-58 NATOグリーン」、「LP-59 NATOブラウン」、「LP-60 NATOブラック」を使用して塗り分けました。塗装順序はベースカラーとして「LP-58 NATOグリーン」を全体に塗布し、その後「LP-59 NATOブラウン」、「LP-60 NATOブラック」の順で塗装を行ないました。

 迷彩パターンの塗り分けは、鉛筆でアタリを付け、これを参考にフリーハンドで描き込みます。

ベースカラーは立ち上げ塗装でエッジを強調した塗装を行ないます。
迷彩の塗り分けは鉛筆でアタリを記載しこれを参考にフリーハンドで迷彩を描き込みます。
3色塗装後は、全体のバランスを見ながら色の配分を調整します。

部分塗装はエナメル塗料をメインに塗装

 本作例での部分塗装はエナメル塗料をメインに使います。この時点では、最終的につや消し仕上げとなる部分のみ部分塗装します。

部分塗装はエナメル塗料を主に使用し、エナメル塗料にない色は水性アクリル塗料で補いました。

 部分塗装完了後は各種デカールを貼り付け、情報量を増やします。本キットのデカールは国籍マークの他に各種注意書きや車体番号を貼り付けます。

デカールは国籍マークだけでなく各種注意書きや車体番号があります。

様々な塗料を駆使して質感や深みを加える

 部分塗装完了後の車体はそのままだとどこか味気なく感じるため、ここからは様々な塗料を駆使して色味に変化を与えます。

 最初にタミヤの「タミヤウェザリングマスターE(ドライブラシカラー/黄・灰色・緑)」の灰色を使用してリベットやエッジ部分にハイライトを入れます。ウェザリングマスター後はつや消しコートで顔料を定着させますが、この際に色は薄くなるため、ウェザリングマスターは濃く塗布します。

ウェザリングマスターは濃いめに塗布します。
つや消しコートを行なうことで顔料の定着を図るとともに色味を落ち着かせます。

スミ入れ兼ウォッシングで雰囲気を変更する

 最後にウォッシングを複数回行ない全体的な色味を調整します。最初のウォッシングはスミ入れを兼用し、クレオスの「Mr.ウェザリングカラー マルチブラック」を使います。ウォッシング後の車体は色味が暗くなり重量感が増しました。

マルチブラックは黒の塗料であるため、色味が暗くなりました。

 次に少し明るさと彩度の調整を狙ってホルベイン油絵具の「テールベルト」でウォッシングを行ないます。テールベルトを使用することで、緑部分の色味が少し明るくなります。

テールベルトでウォッシングすることで緑の部分が少し明るくなりました。

 最後にクレオスの「Mr.ウェザリングカラー マルチグレー」を使用して塗装の痛みを表現します。マルチグレーのウォッシングは、あえてムラを出すことで塗装面に深みを与えました。

マルチグレーのウォッシングによって塗装の痛みを表現しました。

 これで各部の塗装は完了です。次項からは各パーツを組み合わせて完成した「レオパルト2 A7V」を見ていきます。