編集部から

ホビー総合専門誌「HOBBY Watch」創刊のご挨拶

6月1日創刊

 読者の皆さん、ホビー総合専門誌HOBBY Watchへようこそ。HOBBY Watch編集長の中村です。

 GAME Watchで事前告知させていただいたとおり、いよいよ本日6月1日より、Impress Watchシリーズの新媒体としてホビー総合専門誌「HOBBY Watch」を創刊します。

 HOBBY Watchの創刊経緯については、GAME Watchに掲載した「ホビー総合専門誌『HOBBY Watch』創刊のお知らせ」でもお伝えしていますが、ホビーファンの皆さんからの熱いご要望にお応えすると共に、これまでのGAME Watchでのホビーの取り組みを通じ、ホビーやおもちゃの魅力をより多面的に、より密度の濃い形で伝えることが出来るのではないかという想いが結実したものです。

 生まれてからこの方、ホビーにまったく触れずに成長した方はいないと思います。その意味では“人類皆ホビーユーザー”と言えるわけですが、成長するにつれてホビーに縁がなくなったという方も少なくないはずです。置き場所の問題や環境の変化、社会人になって時間が取れなくなったなど、理由は様々だと思いますが、私自身もその1人でした。

 そんなホビーと“再会”したのは、数年前、元々海外ゲームの担当ながら、実は大のホビー好きだったGAME Watchスタッフの勝田哲也と一緒にホビーをGAME Watchで取り上げるようになってからです。ホビーを手に取る機会が増えて実感したのは、プロダクトの凄まじい進化です。プラモデルも、フィギュアも、エアガンも、クレーンゲームの景品も、ガチャガチャも、全部私が子供の頃から存在していて、全部わかっていたつもりなのに、その中身はまったく別物といっていいほどに進化を遂げていました。

 その一方で、我々Webメディアには、こうしたホビーの凄まじい進化を全人類、つまり潜在的なホビーユーザーに対して、もっともっと紹介する余地が残っているのではないかと感じました。インプレスにとっても、私のチームにとっても、ホビー分野は初のチャレンジになりますが、Impress WatchシリーズはIT/コンシューマーエレクトロニクスの分野に強みがあり、それは現代のホビーととても相性が良いものです。であれば、我々として強みを活かした形で、新たな読者のニーズを満たすメディアが創出できるのではないかと考えました。

 HOBBY Watchがこれから取り扱っていくホビープロダクトは、GAME WatchをはじめとしたImpress Watchシリーズが取り扱っているハードウェア、ソフトウェア、サービスなどと同じように、“最新テクノロジーの塊”です。たとえば、皆さんご存じの“ガンプラ”。1980年に誕生し、価格の安さと手に取りやすさ、組みやすさなどの理由から瞬く間に子供達を虜にしたホビーの代名詞的存在です。そのガンプラは今年でついに40周年を迎えますが、驚くべきことにこの40年間ずっと進化し続けています。

【1/144スケール 機動戦士ガンダム(1980年7月発売)】
バンダイの歴史より。アニメ放送の翌年にリリースされた「1/144スケール 機動戦士ガンダム」。接着剤を使って組み上げ、可動性は限定的でした

 この6月6日にリリースされる最新作「HG 1/144 RX-78-2 ガンダム [BEYOND GLOBAL]」は、ガンダムファンが求めるプロポーションの美しさと、あらゆるポージングを可能にする可動領域の広さ、この2つにこだわり抜いたガンプラの1つの集大成です。そこには40年にも渡るガンプラのノウハウが目に見えない部分にさりげなく注ぎ込まれています。こうした革新的なプロダクトの数々を、我々はできる限りわかりやすく、かみ砕いて、なおかつカッコ良く紹介する。それがHOBBY Watchの使命だと考えています。

【HG 1/144 RX-78-2 ガンダム [BEYOND GLOBAL](2020年6月6日発売)】
ガンプラ40周年を記念して企画された「HG 1/144 RX-78-2 ガンダム [BEYOND GLOBAL]」参考記事)。まったく同じアニメのモビルスーツをモチーフにしながら、あらゆる箇所に最新テクノロジーを導入し、まったく別次元のホビーに進化しています
ずっと見ていられる圧倒的にカッコイイプロポーション

 ホビーは、私が長年関わってきたゲームよりも遙かに長い歴史を持ち、成熟したコミュニティ、ファンベース、そしてクリエイターが存在することを理解しています。これから我々は、プロダクトのチョイス、写真のクオリティ、記事としての取り上げ方など、ホビーファンの皆さんに納得していただける水準に達するべくホビー総合メディアとして努力を重ねていく一方で、媒体の運営を通じてホビーファンの拡大に貢献していきたいと考えています。

 下記に極々一部になりますが、HOBBY Watchがこれから取り扱っていくプロダクトをご紹介します。我々がホビーに抱いているワクワク感を少しでも共有できればと思います。HOBBY Watchのこれからの取り組みにぜひご注目ください。今後ともよろしくお願いいたします。

HOBBY Watch編集長 中村聖司

【創彩少女庭園(2020年春発表)】
コトブキヤが今春発表した“普通の女の子プラモデル”「創彩少女庭園」参考記事)。フィギュアの“劇的な瞬間の切り取り”の素晴らしさと、多彩なポージングを可能にするプラモデルのそれぞれの強みを活かしたプロダクトです

【1/10RC フォーミュラ E GEN2 チャンピオンシップカラー (2020年8月1日頃発売予定)】
「1/10RC フォーミュラ E GEN2 チャンピオンシップカラー (TC-01シャーシ)」は、“電気自動車のF1”ことフォーミュラEのマシンをモチーフに、ボディとシャーシにこだわりぬいたタミヤの電動RCカーの最新モデルです(参考記事)。ボディは複雑なボディ形状を見事に再現したポリカーボネート製、シャーシはサスペンションが美しすぎるシャフトドライブ4WDのTC-01を採用するなど、最新テクノロジーが惜しみなく注ぎ込まれています

【AKストーム(2020年4月17日発売)】
実銃に“独自の解釈”を加えてホビーとして昇華させる、それがトイガンの魅力であり、トイガンもまた進化を続けています。その分野で東京マルイのひとつの集大成が「AKストーム」です(参考記事)。射撃時の反動、ボルトアクション、質感、カスタマイズ性、あらゆる要素が磨き抜かれています

【キミだけのともだち ドラえもん with U(2020年6月下旬発売予定)】
いわゆるプログラミングトイもHOBBY Watchで扱います。この「キミだけのともだち ドラえもん with U」は、タカラトミーが注力しているエンターテインメントロボットです(参考記事)。話しかけたり、触れたりすることでコミュニケーションをとったり、ゲームを一緒に楽しめるだけでなく、付属のプログラムカードを使ってドラえもんの挙動をプログラムできるという時代にフィットしたおもちゃです