特集
冬休みに組みたいおすすめのバイクモデル5選 街を軽快に走る「ダックス125」や本格オフロードの「ホンダ XLR BAJA」など【年末特集】
2024年12月28日 00:00
様々なオススメホビー商品を紹介する年末特集、本稿では「バイクプラモデル」を扱っていきたい。バイクはやはりエンジンと車輪、ブレーキなどの制御系とシートという、車に比べて非常にシンプルな「走るための機構」に集約されているのが魅力の1つだ。
プラモデルで組み立てることで燃料タンクやラジエターがどの位置にあり、どう機能しているのかプラモデルを通じて確認できる。バイクは「走るための機能」を実現させるためにパーツが配置されている。その見事な設計にバイクを生み出した技術へのリスペクトが生まれる。
そして、小さいバイクは軽快で、オフロードバイクは耐久性抜群、レース用は空力を考えた設計になっているなど、コンセプトがそのまま形となっているのが良い。今回は"変わり種"も含め、2024年に発売された各社のバイクプラモデル5つを紹介したい。
ハセガワ「ホンダ XLR BAJA(MD22)(1991)」
【ホンダ XLR BAJA(MD22)(1991)】
2024年12月27日発売
価格:3,600円
「ホンダ XLR BAJA(MD22)(1991)」はメキシコのバハ・カリフォルニア州にあるバハ・カリフォルニア半島で毎年11月に行われる自動車と二輪車のデザートレース「バハ1000」の名を冠した本格ランドスポーツバイク。足回り、タイヤ、エンジンなど、砂漠も走破できる設計のバイクを乗り回せる楽しさを実感させてくれるバイクだ。
プラモデルは徹底した実車取材をもとに完全新金型で再現。パーツカラーはフレーム・タンク・シートカウルが「ホワイト」。シート・バッグはレッド。排気管・ハンドルは「ブラック」。エンジン・ホイールは「グレー」。ヘッドライト鏡面はメッキパーツを使用し、塗装は最小限でも実車に近い雰囲気に組み立てられる。
プラモデルはオフロードバイクならではの軽量化された構成、強力なダンパーなどのシルエットがカッコイイ。剛性を意識したフレーム、悪路を越えていくワイルドな雰囲気。作ることで、砂漠を進むラリーに想いをはせることができるだろう。ディスクブレーキなど金属部分を引き立てる「ホンダ XLR250R / XLR BAJA用エッチング パーツ」も活用したいところだ。こちらの価格は2,200円。
タミヤ「1/12 Honda ダックス125 タミヤリミテッドエディション」
【1/12 Honda ダックス125 タミヤリミテッドエディション】
2024年6月22日発売
価格:2,860円
「Honda ダックス125」は、「乗る人を選ばず、どこにでも連れて行けるバイク」をコンセプトとした「ダックスホンダ」の系譜を継ぐ新型モデル。初代モデルの雰囲気を継承しながら、現代のテクノロジーも積極的に採り入れられている。「タミヤリミテッドエディション」は2023年春のバンコク国際モーターショーで発表された。ホンダとタミヤのコラボレーションで生まれた限定モデルだ。
プラモデルは部分塗装でしっかり実車の雰囲気に近づけることができる。小さなボディにぎっしりメカが詰め込まれており、大きなマフラー、鮮やかなブルーのフレームの車体に、タミヤのマークなどデカールを貼っていくのが楽しい。
組んでいて非常に楽しかったところはプラモデルの"素材感"にある。未塗装の成型色でもまるで実車を組み立てているような質感が味わえる。特に本商品はフレームのブルーの表現が見事だ。プラスチックでありながら、金属のような見た目の質感を実現しているところに感心させられた。
アオシマ 「1/12 ホンダ Z50J モンキー '78 カスタム 武川仕様 Ver.2」
【1/12 ホンダ Z50J モンキー '78 カスタム 武川仕様 Ver.2】
2024年10月発売
価格:1,540円
「Honda モンキー」は1961年に"遊園地の乗り物"として設計されたバイク「モンキーZ100」がそのスタートとなる。市販の予定はなかったがヨーロッパで人気を博し、日本でも発売、レジャーバイクとして進化していく。商品は1978年モデルのモンキーをベースにしたカスタム仕様を再現している。
マフラーやシートなど、各種カスタムパーツが同梱。タイヤは質感を高めるゴム製タイヤ。ワイヤー類はビニールパイプを採用することで、実車らしさを追求している。
モンキーはまさに"必要最小限"でパーツが構成されていることが見た目でわかるのがとても面白い。遊園地の乗り物がベースになっているだけに玩具のような雰囲気があり、それでいながら実用性もしっかり感じられる。モチーフの面白さを実感できるプラモデルだ。
アオシマ「1/12 ワイルド7 飛葉ちゃんのCB750FOUR」
【1/12 ワイルド7 飛葉ちゃんのCB750FOUR】
2024年11月発売
価格:7,040円
「ワイルド7」は望月三起也氏のマンガ。ワイルド7は「地獄からきた警察」と呼ばれ恐れられる秘密警察で、7人の実働部隊の活躍を描く。望月三起也氏は重機などの知識も豊富でケレン味とリアリティを両立させた作風は少年のみならず、大人達も魅了、ドラマ化やアニメ化もされている。
プラモデルは2023年末発売されたCB750FOUR K0をベースに、新金型で専用パーツを追加して、ワイルド7のリーダー・飛葉(ひば)の愛機を、特徴的なレッグガードや噴射装置はもちろん、シートに至るまで再現している。飛葉の装備でもあるヘルメットやゴーグル、ショートバレルウッズマンとロングバレルウッズマン、M31ショットガンも付属する。
本商品はマンガの「スーパーバイク」らしいケレン味が面白い。リアルな実車のプラモデルをベースに、ケレン味たっぷりな噴射装置やレッグガードを取り付けることで、スーパーバイクに生まれ変わる。プラモデルを完成させ、横に置いて「ワイルド7」を読めば、楽しさは何倍にもなるだろう。
グッドスマイルカンパニー「MODEROID ガーランド」
【MODEROID ガーランド】
2024年4月発売
価格:7,500円
こちらはちょっと変わり種。「バイクからロボットに変形するメカ」である。「ガーランド」はOVA「メガゾーン23」に登場するバイクから変形するロボット。ガーランドをデザインした荒牧伸志氏はバイクに対する知識も深く、バイクから変形するパワードスーツ「モスピーダ」も手がけている。「MODEROID ガーランド」はアニメ/ロボットのみならず、バイクファンもチェックして欲しい商品だ。
プラモデルでは複雑なガーランドの変形を差し替えなしで再現、強度が必要なパーツにABSを使うなどプレイバリューも考えた設計になっている。各成形色、彩色済みパーツにより、組み立てるだけでイメージに近い色分けを再現している。
複雑で完成品モデルすら耐久度に課題があったガーランドを、「MODEROID ガーランド」はABS素材とパーツ設計で、変形をたっぷり楽しめるモデルとしている。バイク形態からロボット形態に、両形態でそれぞれ整合性がとれているのも改めて驚かされる。ぜひ実際に組んで、変形させて欲しい。