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【エアガン施設探訪】平日はガチの撃ち合い、週末はフルオートでお祭り。曜日で顔が変わる埼玉老舗フィールド「H.E.A.D.S 川越」レポ

【H.E.A.D.S 川越(ヘッズ川越)】
場所:埼玉県川越市大字的場字池辺通り3531
営業時間(電話対応):
平日 9時~17時30分
土日祝 8時~17時30分
アクセス:
電車 西武新宿線「南大塚駅」北口から送迎あり(要予約)
車 関越自動車道 川越IC、圏央道 狭山日高ICから一般道

 今回紹介する「H.E.A.D.S 川越(ヘッズ川越)」は、埼玉県川越市の入間川河川敷にある屋外のサバイバルゲームフィールドだ。前身は2009年8月から営業していた「デザートストーム川越」で、経営が替わった2019年1月3日に現在の名前でリニューアルオープンした。現体制になって8年目、前身から数えると、この地で17年ほど続いていることになる。

 フィールドの特徴は、中央のキャットウォークを境に、砂漠エリアと市街地&CQBエリアという性格の異なる2つのエリアがあること。ただし、取材でフィールド自体よりも強く印象に残ったのは、「曜日によってゲームの中身がまるで違う」という運営スタイルだった。

 筆者は10月13日の平日定例会に参加し、店長の恭平氏に話を聞いた。本記事では、実際に遊んだ感触を交えながら、その魅力をレポートしていく。

アクセス・料金・設備をチェック!

 全体の紹介に入る前に、利用にあたっての基本情報を以下にまとめておく。なお、定例会は予約不要で、1人からの飛び込み参加も歓迎している。

【H.E.A.D.S 川越の基本情報】
  • 定例会:土日祝/平日(火・水・木)
     ※2026年11月9日から月曜定例会もスタート予定
  • 開門:土日祝 8時/平日 9時(いずれも17時45分に完全撤収)
  • 営業時間(電話対応):土日祝 8時~17時30分
               平日 9時~17時30分
  • 参加費:男性 土日祝3,800円・平日3,300円
        女性 土日祝2,000円・平日1,700円(18歳未満は別料金)
  • 割引:午後割(1,000円引き)
       タクシー割(500円引き)
     ※いずれも男性の一般参加が対象
  • レンタル:一式(エアガン、BB弾、バッテリー、BDU上下)3,000円
         エアガンセット2,500円、ゴーグル無料
     ※いずれも要予約
  • 支払い:現金、QR決済(クレジットカード単体は不可)
  • アクセス:電車 西武新宿線「南大塚駅」北口から送迎あり(要予約)
         車 関越自動車道 川越IC、圏央道 狭山日高ICから一般道
  • 駐車場:約70台

駅から送迎車で約5分、河川敷のフィールドへ

 まずはアクセスについて。「H.E.A.D.S 川越」は河川敷にある屋外フィールドなので、基本的には車での来場が便利だ。国道16号方面から来る場合は、県道114号線の「八瀬大橋南」交差点を右折。角に「武蔵野うどん 竹國」がある交差点なので、目印にしやすい。

 電車なら、最寄りは西武新宿線の南大塚駅。ただしフィールドまでは約3kmあり、装備を担いで歩くには少し遠い。そこで活用したいのが「送迎サービス」だ。「送迎サービス」の集合場所は南大塚駅北口のファミリーマート前で、紫色のトヨタ・ヴォクシーが目印。筆者が乗った平日の便は8時55分発で、5分ほどでフィールドに到着した。土日祝は8時10分発と8時45分発の2便体制。予約は来場予定日の3日前の16時までで、貸切や夜戦会では送迎が出ない点は覚えておきたい。

開門時間を事前に確認しておこう
駐車場は約70台駐車可能

手ぶらでも遊べるレンタル

 次にレンタルについて。「H.E.A.D.S 川越」は女性の参加費が割安なほか、午後からの参加やタクシーでの来場で割引が受けられるのもうれしい。レンタルも充実していて、エアガンから迷彩服まで一式そろえれば、手ぶらでも遊べる。

レンタルセット一覧。エアガン本体とBB弾、バッテリーに迷彩服(BDU上下)※ゴーグルは無料

 ちなみに東京マルイの「電動ガン EVOLT RS」や「ガスブローバック 20式5.56mm小銃」など、ちょっと試してみたくなる機種が1丁限定でレンタルできるのも面白い。レンタルを使う場合は事前の予約が必要だ。

別途料金を払えば人気ガンもレンタルできる

250人収容可能なセーフティと充実の設備

 基本情報の最後は設備について。セーフティエリアは最大250人を収容できる広さがあり、中央の通路を挟んで左右に席が並ぶ。席の周りには等間隔でコンセントが設けられ、バッテリーの充電にも困らない。エアコンの効いた休憩室もあり、真夏や真冬には重宝しそうだ(エアコン室は飲み物はOK、食事はNG)。

ズラッと椅子と机が並べられたセーフティ
観覧席となるキャットウォークに直結
エアコン完備の小屋も。手前にはフリマスペースも用意されている
男女別の更衣室
男性更衣室の内装
女性更衣室にはアメニティが豊富

 受付ではBB弾やガス、電池などの消耗品のほか、カップ麺やお菓子も販売。工具と作業台の貸し出し、電子レンジ、充電スペース、個人ロッカーもここにまとまっている。施設の奥にはトイレと男女別の更衣室があり、女性用更衣室には姿見やカゴ、デオドラント類も用意されている。

各種受付専用の小屋内
BB弾などの消耗品やカップ麺も販売している

 さらに場内には、エアガンやパーツの販売、カスタムやメンテナンスまで手がけるショップ「小江戸ホビー H.E.A.D.S川越店」も併設されている。本企画で以前紹介した相模原の「ファントムアベニュー」と同じ、小江戸グループのショップだ。フィールドで遊びながら消耗品を補充したり、愛銃の調子を相談したりできるのはありがたい。

手前左側が「小江戸ホビー H.E.A.D.S川越店」

コンテナをくぐると景色が一変する、2つの顔を持つフィールド

 フィールドはかなり広い。中央を貫くキャットウォークを境に、片側が「砂漠エリア」、もう片側が「市街地エリア&CQBエリア」に分かれている。

フィールド全景。中央の黄色部分がキャットウォークとなっている
フィールドを貫くキャットウォーク。両側にコンテナが並ぶ

 キャットウォーク下周辺には大きなコンテナが設置されており、中を通り抜けられるようになっている。面白いのは、コンテナの先がまったく違う景色になっていることだ。

 草木と盛り土が広がる砂漠エリアから、バリケードが立ち並ぶ市街地エリアへ。長いトンネルを抜けたら別の土地に出ていたような感覚で、同じフィールドにいながら、遠くへ移動してきたような気分になる。

 市街地エリアには、建物やバリケードが密に配置されている。前身フィールドの頃は、端に建物があって中央には何もない作りで、フルオートで撃ち合うのが中心だったという。時代の流れもあり、元からの客層が楽しめる形は残しつつ、遮蔽物を使って詰めていくCQBエリアを作ろうという話になったそうだ。新型コロナウイルスの影響で営業を休んでいた時期に、市街地側のCQBエリアとバリケードを大きく作り変え、現在の形になったという。

【市街地エリアの様子】

 一方の砂漠エリアは、盛り土と草木が入り組んでおり、市街地とは対照的な印象を受ける。市街地エリアと比べて潜める場所が多いのが特徴だろう。定例会では市街地側を中心に使われているため、今回は体験することができなかった。楽しみ方の異なる砂漠エリアにも、今後改装を入れる予定とのことなので、両エリアをつないだ大規模戦も、いつか見てみたい。

【砂漠エリアの様子】

 このほか、施設の奥には50mのシューティングレンジがあり、平日はレンジだけを無料で使うこともできる。河川側には自由にコースを組めるタクトレエリアもあり、ゲーム会の参加者なら無料で利用可能だ。また、少人数向けのキルハウスもあるが、こちらは基本的に貸切専用で、毎月第2土曜日の「キルハウスオープンゲーム」の日だけ、定例会の参加者にも開放される。

 ちなみにドローン専用のフィールドまで用意されているのには驚いた。

【シューティングレンジ】
距離別の的が設置されている
【タクトレエリア】
【キルハウス】
こちらは基本的に貸切専用
【ドローン専用フィールド】
別会社が運営している

平日定例会で味わった「10ゲーム1セット」の濃密さ

 今回取材に伺ったのは火曜日。平日にもかかわらず、最初のゲームには7人が参加した。使用したのは市街地エリアの一部を区切った狭めの範囲で、殲滅戦で10ゲームを1セットとして休憩を入れずに回していた。

 エリアが狭いので、スタートするとすぐに接敵する。それでもバリケードをうまく使えば粘れるし、相手の隙を見て前に出ることもできる。常に緊張感がありながら、押し引きの駆け引きもしっかり楽しめるバランスだった。

 1ゲームの時間は5分。5分経てば決着がつかなくとも次のゲームに進むルールだったが、まるまる使い切ることはなかった。決着がつけばすぐに陣地を入れ替えて次のゲームへ移るので、待ち時間がほとんどなく、サクサク進んでいく。午前中だけで、かなりの数のゲームを遊べた。

 程よい緊張がずっと続くので、遊んでいる側はなかなかハード。それでも、撃たれたところで数分後にはまたすぐに撃ち合える。このテンポは一度味わうと癖になりそうだ。

 昼が近づくと参加者が続々と増え、ソロの人もいればグループで来る人もいて、最終的には20人近くが集まった。平日でこの人数は大したものだ。人数がそろう午後は、エリアを限定してフラッグ戦や特殊戦も行なわれる。なお、当日の来場者数は平日・週末を問わず11時前後に公式Xで報告されているので、行くかどうか迷ったときの目安にするといいだろう。

平日と週末でまったく別のフィールドになる

 名物店長・恭平氏いわく「『H.E.A.D.S 川越』は平日と週末でまったく違うフィールドになる」という。

 平日は、上達したい人や撃ち合いそのものが好きな人が中心。少人数の殲滅戦を基本に、その日の顔ぶれを見て内容を変えながら、どんどんゲームを回していくそうだ。

 対する週末は、みんなでワイワイ楽しむのがコンセプトだ。フラッグ戦をメインに特殊戦を織り交ぜ、フルオートの射線が通る場所も多め。ミニガンの持ち込みもむしろ歓迎しており、ほぼ一日フルオートで遊べるフィールドは今では貴重だ。毎月第3日曜日には、場内の出店業者が賞品を用意する「冠定例会」も開かれている。

10月の開催予定表。こんなにも定例会が並ぶフィールドは珍しいかもしれない

 また、平日の中でも曜日ごとに色がある。火曜日と木曜日は「H.E.A.D.S 川越」になってから増やした定例会で、当初は参加者が1人だけの日もあったが、少しずつ常連を増やしてきたそうだ。

 名物は木曜日の「ガン回し定例会」。一日を通してセミオート限定の殲滅戦を、10ゲーム1セットでひたすら回していく。インドアフィールド出身の副店長・竹田氏が、屋内のノウハウを持ち込んだのが始まりだという。多いときは毎回60〜120人が集まり、ここの常連が土日に来ると「ゲーム数が少ない」と物足りなくなる。フィールドではこれを「木曜日病」と呼んでいるそうで、思わず笑ってしまった。

特殊なゲームも随時開催予定

 いちばん色が濃いのは水曜日。常連同士のつながりから生まれたイベント「恭サバ」(店長・恭平氏の名前を冠している)では、本職の経験を持つ常連が寿司を握るなど、参加者が自ら料理を振る舞ってきたそうだ。

 10月14日の最終回では、秋刀魚と釜炊きご飯を100人分用意したという。店長の顔写真がポスターに使われ、顔入りTシャツまで作られるほど、客とスタッフの距離が近い。さらに、11月9日からは月曜日の定例会もスタートする予定で、平日の選択肢はますます広がる。

初心者には「1回復活」、上達したい人には技術講習

 初心者への配慮も手厚い。初心者講習はオープン当初から無料で続けており、取材前の3連休は土日月の全てで受講者がいて、日曜日だけで25人ほどが受けたという。講習ではルールや安全な扱い方に加え、構え方や狙い方まで教えてもらえる。

店長の恭平氏(左)とスタッフの方(右)

 講習を受けた参加者は青いテープを付け、フラッグ戦などでは1回の復活が認められる。人数の多い週末は、慣れないうちはすぐにヒットされがちだ。エアガンの性能差もあるので尚更だろう。

 午前中は通常の参加者にも1回の復活を認めるゲームが多く、参加者に聞くと8割ほどが「1回復活があるほうが嬉しい」と答えるそうだ。もちろん「復活なしでこそサバゲー」という人もいるので、そのバランスを見ながら運営しているという。

 さらに、毎月第3日曜日には、初心者に特化した「初心者講習+」も開かれている。30名限定の予約制で、レンタル電動ガンが無料になり、講習後にはキルハウスでのミニゲームも用意されている。

 一方で、上達したい人向けの受け皿として、「正面戦闘講習会」もある。CQBでの索敵や撃ち合いを軸に、射線の管理や味方との連携までを教わる完全予約制の講習で、参加費は定例会参加費+2,000円。店長が「自分が見てきた中でも、彼より上手い人はほとんどいない」と太鼓判を押すほどの腕前のスタッフが、講習をしてくれる。受講者からは「こんなに考えてサバゲーをしているのか」と驚く声が多いという。

 余談だが、取材日には当該スタッフもプライベートでゲームに参加していたそうで、取材日に参加した弊誌編集部員もゲーム中、一瞬顔を出しただけで2度も頭を撃ち抜かれた。

 店長が初心者を、竹田氏が中級者以上を担当するという棲み分けで、初めての人から上級者までを育てていく。そんな体制ができあがっている。

【コラム】サバゲー場で食べた中でいちばんの昼メシ

 「H.E.A.D.S 川越」を語るうえで、どうしても外せないのが昼食だ。

 この日いただいたのは生姜焼き丼。メニューはその日によって変わり、取材日はうな丼も並んでいた。何が出るかは行ってみてのお楽しみである。まず驚いたのが、ご飯を自分で好きなだけ盛れるスタイルであること。腕利きのシェフがキッチンカーでフィールドに来て、その場で調理してくれる。

 自家製の七味に、生姜焼きのタレと肉、ご飯、キャベツ、マヨネーズ。どれかひとつが前に出るのではなく、一杯のどんぶりとしてきれいにまとまっている。サバゲー場の昼食といえばカレーが定番で、それはそれでおいしい。だが、ここはうまさのランクが違う。筆者がこれまでサバゲー場で食べた中で、間違いなくいちばんの昼メシだった。

 店長も「昼飯だけ食べに来てもいいですよ」と言うほどの自信である。体を動かしたあとのうまい飯は、午後の活力にもなる。来場の際は絶対に味わってほしい。

取材時に販売していた生姜焼き丼(1,200円)。衝撃の旨さだった
うな丼も販売(1,400円)。身が引き締まっているだけでなく、ジューシーでもあり、程よい焼き加減の香ばしさもある。こちらも衝撃のうまさだった

曜日を選んで通いたくなるフィールド

 取材を通して感じたのは「『H.E.A.D.S 川越』は曜日を選んで遊ぶフィールド」だということ。撃ち合いを突き詰めたいなら平日、その上でとにかくゲーム数をこなしたいなら木曜日。仲間とワイワイ、フルオートで撃ちまくりたいなら週末。同じ場所でありながら、来る日によって別のフィールドのような体験ができる。

 フィールドも、市街地&CQBエリアと砂漠エリアという対照的な2つの顔を持ち、さらに改装の予定もある。前身から数えて約17年、手を入れながら続いてきたこの場所は、今も進化の途中だ。初めての人は無料の初心者講習から、経験者は自分好みの曜日から。そして、昼食も忘れずに楽しんでほしい。