特別企画
【エアガン施設探訪】屋内フィールド「九龍」跡地にできた「ファントムアベニュー」レポ!
三層立体構造など記憶を受け継ぎながらも遊びやすさと利便性向上
2026年6月27日 00:00
- 【PHANTOM AVENUE/ファントムアベニュー】
- グランドオープン:2026年6月27日
- 場所:神奈川県相模原市緑区西橋本4-14-13
- 営業日時:9:00~22:00(昼の部 9:00~16:00/夜の部 17:00~22:00)
- 定休日:木曜(祝日の場合は昼の部のみ営業)
- アクセス:
- 車 相模原ICから約15分
- 電車 京王線・JR横浜線・JR相模線「橋本駅」→バス停「峡の原車庫」から徒歩約3分
今回紹介する「PHANTOM AVENUE/ファントムアベニュー」は、神奈川県相模原市の屋内サバイバルゲームフィールドだ。ピンとくる読者もいるかもしれない。ここは、かつて筆者も取材し、独特の世界観で多くのサバゲーマーに愛された伝説の屋内フィールド「九龍 戦闘市街区」の跡地である。
「ファントムアベニュー」は、惜しまれつつ幕を閉じた「九龍 戦闘市街区」の建物を全面リニューアルし、2026年6月5日にプレオープン、6月27日にグランドオープンを迎える。運営を手がけるのは、埼玉・川越を拠点とする株式会社小江戸。三層構造という立体的な戦闘が味わえる骨格はそのままに、新たに随所へ手を入れたという。
本記事では、生まれ変わったフィールドの様子を中心に、リニューアルに至る経緯や遊びやすさへのこだわりまで、店長への取材を交えながらレポートしていく。「九龍 戦闘市街区」を知る人にも、初めて名前を聞いた人にも、足を運びたくなる施設になっているはずだ。
電車でも車でも行きやすいアクセスの良さ
まずは本施設へのアクセス情報からまとめていく。最寄り駅からの送迎はないものの、アクセスが良いので車でも電車でも行きやすい。
電車の場合、新宿駅から京王線特急に乗ると約40分で最寄りの橋本駅に到着。南口にある3番乗り場から「神奈川中央交通・橋41 相模原協同病院行き」のバスに乗車し、10分程度ゆられて「峡の原車庫」で降車。そこから徒歩で3分ほどで到着する。
車で行く場合は、圏央道 相模原ICから約5分程度だ。隣のワークマン 相模原西橋本店が良い目印になるだろう。
料金・設備・オープン記念特典をチェック
次に、利用にあたっての基本情報をまとめておく。
まずは、予約せずとも当日参加できる「フリーゲーム」から。「フリーゲーム」には1名から参加でき、制限時間内に相手チームを撃破する殲滅戦が中心となる。
安全性を最優先し、セミオート(単発)限定のルールを採用。1ゲーム5分というスピード展開で、数ゲームごとに休憩を挟みながら、自分の体力に合わせて参加・休憩を選べる。中盤からは特殊ルール戦も導入される。
料金は税込で、昼の部(9:00~16:00)が平日3,700円・土日祝4,500円、夜の部(17:00~22:00)が平日2,700円・土日祝3,500円。昼の部に13時以降から参加する場合は昼料金より1,000円引きになる「遅割」、昼・夜を連続で参加すると夜料金から平日1,000円・土日祝1,500円引きになる「通し割引」も用意されている。
いちサバゲーマーとしての感覚だが、9時からスタートし、16時までぶっ通しで遊べてこの料金はかなり良心的だ。例えば、早朝別フィールドに遊びに行ったが雨で中止になった、という場合でも「朝から開いてるしファントムアベニューにしよう」と切り替えることもできそうだ。
また、手ぶらでも楽しめるよう、レンタルも充実している。電動ハンドガン(バッテリー込)が2,000円、ゴーグルが500円、BDU上下セットが1,000円、これら3点をまとめたセットが3,000円(いずれも税込/BB弾は別途購入が必要)。装備の調子が悪いときはその場で相談でき、本格的な修理・カスタムが必要な場合は小江戸ホビー本店(川越)で対応し、後日同店で受け取る流れになる。
さらに、フィールドを独占できる「貸切ゲーム」も用意されている。こちらは完全予約制で、ゲームルールのカスタマイズやBGMの変更、写真撮影など自由度が高く、サークルや社内レクリエーション、コスプレ撮影会、メディアのロケなど、多目的に使える。詳細な料金やレギュレーションは公式サイトに掲載されているので、よく確認していただきたい。
□「PHANTOM AVENUE/ファントムアベニュー」貸切について
設備面は「九龍」時代の使い勝手をおおむね踏襲している。全長25mのシューティングレンジを備えるほか、男女それぞれに個室の更衣室(女性用更衣室にはシャワーも完備)も用意されている。トイレも整っており、初めての来場でも安心して過ごせる。
さらに、セーフティエリアは広々としているだけでなく各種工具が揃ったコーナーや、フィールド内の様子を確認できるモニターも設置されている。画質も良く、退場になってもゲームの様子を楽しみやすい。
惜しまれつつ閉じた「九龍 戦闘市街区」、その跡地に立つ新フィールド
ここからはフィールド内部について紹介していく。まず「九龍 戦闘市街区」の跡地と聞いて、気になるのが当時の雰囲気がどれだけ残っているかだろう。結論から言えば、骨格と空気感はしっかりと受け継がれている。
店長によると、リニューアルで最も苦労したのは準備段階だったそうだ。引き継いだ当初、館内には「九龍 戦闘市街区」時代の設備や残置物がそのまま残っており、まずはその撤去から着手したという。「九龍 戦闘市街区」の頃、セーフティエリアには屋内フィールドとしては珍しく、ソファが40台ほど並んでいたのだが、これらを一度すべて屋外へ運び出して清掃するところから作業が始まったとのことだ。とりわけ1階の外周部分は、ほぼ全面を新しく作り直している。
一方で、あえて手を加えなかった部分もある。それは天井に張り巡らされた無数の配線。中には現役で電気が通っているものもあると伝えられ、安易に切断できない状況だったとのことだ。そこで店長たちは、配線をそのまま活かしつつ「ファントムアベニュー」らしさを重ねていく方針へと舵を切った。
また、躯体や設備の都合上、内装をゼロから一新するのは難しかったそうで、結果として「九龍 戦闘市街区」の面影が随所に残る空間が生まれている。店長いわく、来場者の中には「雰囲気が残っていて嬉しい」という声を寄せる人もおり、それはそれで良かったと振り返っていた。新旧が共存するこの感覚こそ、跡地を受け継いだフィールドならではの味わいといえる。
「売る・買う・直す・遊ぶ」を一カ所で。買取併設という発想
「ファントムアベニュー」を語るうえで欠かせないのが、運営元である株式会社小江戸の存在だ。同社は川越を中心に買取専門店「買取小江戸」を展開してきた企業で、今年に入ってエアソフト関連を主軸とするホビーショップ「小江戸ホビー」を立ち上げ、サバイバルゲームフィールド「HEADS川越」にも出店している。
そうした活動の中で生まれた縁が、サバゲーフィールド運営への入口になった。「九龍」のオーナーがサバゲー事業からの撤退を決めたタイミングで跡地の話が持ち込まれ、買取・修理・販売・プレイをひとつの拠点で完結させられたら面白いのではないか、という構想へとつながったという。そのため館内には、相模原エリア初進出となる買取専門店「買取小江戸 相模原西橋本店」が併設されている。背景には、買取需要の高まりがある。
コロナ禍を機にサバゲーを離れた人や、新しい銃に買い替えて旧モデルが不要になった人、家族が増えたことで手放すケースなど、エアガンを売りたいというニーズは想像以上に多いそうだ。それでいて、きちんと査定してくれる専門の窓口は限られている。
そんな中、店長が買取専門店「買取小江戸」の強みとして挙げるのが、即日査定への対応だ。持ち込まれた品はその場で動作確認を行ない、状態に応じて査定する。
所要は数時間ほど。朝に受付を済ませてしまえば、サバゲーで遊んでいる間に査定が進み、昼頃やプレイ終了のタイミングで金額が提示される流れだ。買取だけのために待ち時間を過ごす必要がなく、「遊びながら待てる」のがメリットだという。
なお、買取の対象はエアガンやミリタリーグッズにとどまらない。もともと買取専門店として培ってきたノウハウを背景に、ブランドバッグや高級時計、金・プラチナといった貴金属、宝石、酒、骨董品、楽器まで、幅広いジャンルに対応する。サバゲーのついでに、家に眠っていた品を持ち込むという使い方もできるわけだ。
また、受付カウンター奥には中古のエアガンを販売するコーナーも設置されている。記事内の画像はグランドオープン前のため品揃えが限定的ではあるものの、オープン時には充実したラインナップになる。もちろんサバゲーで使用する弾やガスといった消耗品も取り揃えられていた。
三層立体構造を受け継ぎ、遊びやすさを磨いた屋内フィールド
肝心のフィールドを見ていこう。中央に建物が立ち、その周囲を回れる1階に加え、2階・3階を擁する三層構造は「九龍 戦闘市街区」譲り。ただし「ファントムアベニュー」では、2階・3階からの撃ち下ろしを禁止としている。上下に射線が通らないぶん、各フロアを使った回り込みでいかに有利なポジションを奪うかが攻略の鍵になりそうだ。
フロア間をつなぐ階段は、1階から2階へ上がるルートが4カ所、2階から3階へ上がるルートが2カ所。動線を覚えるほどに立ち回りの幅が広がり、別の階段から回り込んで相手の背後を突くといった戦術も狙える。
店長は初心者に対し、まずはとにかく動き回ってほしいと伝えているという。正面からの撃ち合いが苦手でも、動き続けて中央の建物を抜ければ自然と相手の裏が取れる。そんな構造を意識して作り込んだそうだ。
また、リニューアルで特に注力されているのが、新たに手を入れた1階外周部だ。ここは「HEADS川越」の監修を受け、バリケードの配置に助言をもらいながら仕上げたとのこと。1階を回るだけでも十分に楽しめる作りになっている。
さらに、サバゲー歴が長い店長ならではの配慮も光る。例えば、背の高いプレイヤーだとバリケードから頭が出てしまい、ルール上は禁止されていても、相手に反射的に上を狙わせてしまうことがある。そうした“あるある”を踏まえ、新設した1階外周のバリケードは高さ約2mで統一し、下部に杭を打って固定。よほどのことがなければ倒れないように作られている。プレイヤーが射線を過度に気にせず動けるようにという狙いだ。
加えて、窓まわりの処理も分かりやすい。撃ち抜けないようメッシュ(ネット)を張った箇所は「見えるが撃てない」、ネットのない箇所は「撃っていい」と、視覚的に判断できるよう設計されている。撃っていいのか迷う場面が減る分、テンポよくゲームに集中できる。
照明を変更できるのも本フィールドの特徴だ。サバゲーはもちろん、コスプレ撮影会やちょっとしたイベントにも対応できるようにしてあり、サバゲーマーに限らず幅広い層が楽しめる場を目指しているという。
プレオープンで見えた手応えと、初心者への思い
プレオープンから数日が経った時点での手応えを尋ねると、店長からは率直な言葉が返ってきた。まだ認知が広がりきっていない一方で、来場した人からは「楽しかった」という声を多くもらえているという。
同時に、実際に遊んでもらったからこそ見えてきた改良点もあるそうだ。前述のとおり階層をまたいだ撃ち合いは禁止で、上下階の移動は階段のみ、それ以外の位置からは見えても情報共有や確認にとどめる運用としている。ところがプレイを重ねるうちに、階段へ向かう動きが相手から見えすぎてしまい、上で待ち構えられて膠着するケースが出てきた。階段付近が開けすぎていて降りづらいといった指摘もあったという。
これらを受け、店長はバリケードを追加したり、囲いのレイアウトを調整したりと、現在も試行錯誤を続けている。階段は強くしすぎても弱くしすぎてもゲームバランスを崩すだけに、最適解を探る作業はなお手探りだと語る。オープン後も少しずつ磨かれていくフィールドだと考えると、この“伸びしろ”はむしろ楽しみだ。
また、店長のサバゲー初心者への思いも強い。店長はサバゲー歴およそ10年。「HEADS川越」とのコラボで初心者応援企画を7〜8回主催した経験を持ち、多いときには180人規模が参加したこともあるという。そうしたノウハウを活かし、体制が整い次第、本フィールドでもビギナー向けのイベントを開いていきたいと話していた。新規のプレイヤーをいかに引き込むかは難しい課題だが、初心者を歓迎する姿勢が随所からうかがえる。
「九龍 戦闘市街区」の記憶を受け継ぎながら、遊びやすさと利便性を磨いた「ファントムアベニュー」
ここまで取材して感じたのは、「九龍 戦闘市街区」の記憶を受け継ぎながらも、遊びやすさと利便性を磨いた「ファントムアベニュー」。立体戦の手応えはそのままに、買取併設という新たな価値が加わった。かつてのファンも、これからサバゲーを始めたい人も、グランドオープンを機に足を運んでみてはいかがだろうか。
なお、グランドオープンを記念して2つの特典が用意されている。フィールド利用者には数量限定のオリジナルステッカーがプレゼントされるほか、「買取小江戸 相模原西橋本店」では、1万円以上の買取成約で北海道の人気銘菓が先着30名にプレゼントされる。


































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