インタビュー

「METAL BUILD Hi-νガンダム[METAL BUILD EXPO]」企画担当者インタビュー

【METAL BUILD Hi-νガンダム[METAL BUILD EXPO]】
・CLUB TAMASHII MEMBERS オーシャンステージ以上 先着販売
応募期間:1月22日16時~1月26日23時
・CLUB TAMASHII MEMBERS 全会員 事前抽選販売
応募期間:1月27日16時~1月29日23時
当選発表:1月30日
2026年3月 発送予定
価格:39,600円

 BANDAI SPIRITSは、3月開催予定のイベント「METAL BUILD EXPO」の開催に合わせて「METAL BUILD Hi-νガンダム[METAL BUILD EXPO]」をリリースする。

 販売方法は、会員サービス「CLUB TAMASHII MEMBERS」会員のオーシャンステージ以上が参加できる先着販売が1月22日16時から実施される。また、全会員が参加できる事前抽選販売は1月27日16時より実施される。

 本商品は『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン』にてアムロ・レイが搭乗したモビルスーツ「Hi-νガンダム」をモチーフにMETAL BUILDで立体化。

METAL BUILD Hi-νガンダム[METAL BUILD EXPO]

 「METAL BUILD Hi-νガンダム[METAL BUILD EXPO]」は2025年11月に開催された「TAMASHII NATION 2025」にて展示・発表された。

 展示では映画『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』に登場した「νガンダム」を彷彿とさせる片マントのように装備したフィン・ファンネルの配置や2022年7月に発売された「METAL BUILD Hi-νガンダム」とは異なるアプローチが施されたカラーリングとなっている。

「METAL BUILD Hi-νガンダム」 2022年7月 一般販売

 本稿ではMETAL BUILD15周年を飾る記念商品として、どのようなアプローチがされているのか、試作品とともに本商品の企画担当に「METAL BUILD Hi-νガンダム[METAL BUILD EXPO]」の魅力を聞いてみた。

□【事前CTM先着販売】「METAL BUILD Hi-νガンダム [METAL BUILD EXPO]」

□【事前CTM抽選販売】「METAL BUILD Hi-νガンダム [METAL BUILD EXPO]」

METAL BUILDならではの「νガンダム」が圧倒的プレイバリューで登場

――「METAL BUILD Hi-νガンダム[METAL BUILD EXPO]」の商品化・開発の経緯をお願いいたします。

企画担当者:前提として2021年にMETAL BUILDブランド10周年の節目に「METAL BUILD Hi-νガンダム」が発表され、宇宙世紀のモビルスーツの本格商品化が開始、「ゼータガンダム」や「ケンプファー」などが展開されてきました。当時はその宇宙世紀の本格展開とMETAL BUILDシリーズのブリッジになるものとして、若いユーザーの方にもなじみの深い「Hi-νガンダム」が選ばれた背景がありました。

 今回、2026年にMETAL BUILDブランドが15周年を迎えるにあたり、単独イベント「METAL BUILD EXPO」の開催記念商品として登場します。

イベント記念商品としてHi-νガンダムが装いも新たにMETAL BUILDに登場
「METAL BUILD Hi-νガンダム[METAL BUILD EXPO]」のパッケージも公開

企画担当者:その選定理由として、「METAL BUILD FESTIVAL 2024」開催記念商品として「METAL BUILD ストライクフリーダムガンダム [METAL BUILD FESTIVAL 2024]」と「METAL BUILD デスティニーガンダム(フルパッケージ) [METAL BUILD FESTIVAL 2024]」が販売された時、ありがたいことに新しいお客様にもたくさんご購入いただくことができました。

 その経験を踏まえて今回も「METAL BUILDをよりたくさんの方に触れていただきたい」と思いました。また、昨年は仮面ライダーや初音ミクなどMETAL BUILDの可能性を拡大するプロジェクト「METAL BUILD EX PROJECT」も発表され、より注目を頂いている完成品トイブランド「METAL BUILD」の新しい入り口にしていく機体として新たなテーマを盛り込んだ「Hi-νガンダム」を商品化いたしました。

「METAL BUILD ストライクフリーダムガンダム [METAL BUILD FESTIVAL 2024]」(販売終了)
「METAL BUILD デスティニーガンダム(フルパッケージ) [METAL BUILD FESTIVAL 2024]」(販売終了)

――「TAMASHII NATION 2025」にて発表され、会場では映画の「νガンダム」を彷彿とさせるフィン・ファンネルのマウントが注目されましたが、このような形になった理由は何でしょうか?

企画担当者:もともと2022年に発売された「METAL BUILD Hi-νガンダム」の時点で、これまでの「Hi-νガンダム」が持つ2種類のデザインの意匠を持たせようと開発されていました。

 一つは小説の挿絵を元にしつつ1998年にカラー画稿も公開された、一番最初に「Hi-νガンダム」がビジュアル化されたときのデザインと、もう一つは2007年にプラモデル(MG 1/100 Hi-νガンダム)用にリニューアルされたものと、大きく2種類のデザインがあると捉えています。

 他にも様々なデザインがありますが、METAL BUILDでのアレンジテーマとして、この2つをブリッジとして繋げられるような商品にする、というアレンジコンセプトがありました。

 なので、「METAL BUILD Hi-νガンダム」時点でスリムなフォルムと装甲展開による太ましいフォルムの再現やバックパックの変形などは盛り込んでおり、今回の「METAL BUILD Hi-νガンダム[METAL BUILD EXPO]」でもそのコンセプトが引き継がれています。

 そこに、「フィン・ファンネルを片側につける」アイデアと専用パーツを使うことを、オリジナルメカニカルデザイナーの出渕裕氏にご相談し、快諾いただき、翼のようにフィン・ファンネルをマウントした「Hi-νガンダム」でありながら、その中に劇場版の「νガンダム」の側面も色濃く出せるのではないかと考え、今回2パターンで飾れる仕様を盛り込みました。

「Hi-νガンダム」の翼のようにフィン・ファンネルを装備した姿と「νガンダム」のような片マントのようにフィン・ファンネルを装備した姿を再現することができる

――カラーリングや配色パターンは、2022年に発売された「METAL BUILD Hi-νガンダム」とは異なるものになっていますね。

企画担当者:そうですね。「METAL BUILD Hi-νガンダム」では1998年頃に公開された紫を基調としたカラーリングを元にしており、今回の「METAL BUILD Hi-νガンダム[METAL BUILD EXPO]」ではリニューアルされたブルーを基調としたカラーリングをモチーフにしています。

 また、METAL BUILDらしい色の質感も改めて強めに盛り込みました。

 「METAL BUILD Hi-νガンダム」は、先ほどお話した様に宇宙世紀とMETAL BUILDのブリッジを、と考えた事もあり、当時の企画スタッフで会話し、比較的ツヤを抑えた仕上がりで、リアリティや精密感の演出を特に腐心しながら、「お客様が思う密度の高いハイエンドな合金完成品のHi-νガンダム」というものに対してのアプローチをしてきました。

 その事も踏まえて、今回は「METAL BUILD」らしさ、にもう一歩近づけたアプローチとして「METAL BUILD Hi-νガンダム[METAL BUILD EXPO]」は比較的鮮やかなツヤのある仕上がりと金属感といったMETAL BUILDらしい彩色をベースにしています。

「METAL BUILD Hi-νガンダム[METAL BUILD EXPO]」(左)と「METAL BUILD Hi-νガンダム」(右)比較

「METAL BUILD Hi-νガンダム[METAL BUILD EXPO]」(左)ではホワイトとブルーのカラーリングとなり、ツヤのある仕上がりとなっている
「METAL BUILD Hi-νガンダム[METAL BUILD EXPO]」(左)は配色パターンも変わり、印象も変化
「METAL BUILD Hi-νガンダム[METAL BUILD EXPO]」(左)の胸部ダクトなど細かい部分でカラーリングも変化
「METAL BUILD Hi-νガンダム[METAL BUILD EXPO]」(左)と「METAL BUILD Hi-νガンダム」(右)の肩部
「METAL BUILD Hi-νガンダム[METAL BUILD EXPO]」(左)と「METAL BUILD Hi-νガンダム」(右)の頭部
「METAL BUILD Hi-νガンダム[METAL BUILD EXPO]」(左)のシールド配色も変化
「METAL BUILD Hi-νガンダム[METAL BUILD EXPO]」(左)ではアーマー展開時に見えるメタリック塗装も明るいシルバーとなっている

――造形としては、「METAL BUILD Hi-νガンダム」からプロポーションやデザインが引き継がれている感じなのでしょうか?

企画担当者:本体はカラーリングを除いて外観面での大きな変更はなく、フィン・ファンネルを片側に付けられるジョイントパーツを追加した形になります。専用パーツの内側にはフィン・ファンネル基部にある4つ穴に対応したジョイントがあり、こちらに差し込むことで固定することができます。

 フィン・ファンネル同士を接続する機構でのマウント構造は非常にデリケートで、フィン・ファンネル自体も重たいものにもなってくるので、METAL BUILDでは遊びやすさを重視して、今回のジョイントパーツを新規造形し、マウントする形にしました。

新規造形のフィン・ファンネル用ジョイントパーツ

――ジョイントパーツはフィン・ファンネルを装着している状態でも、一体感ある印象を受けました。

企画担当者:ジョイントパーツもデザインコーディネートを担当されているKomaさんとカラーコーディネートを担当されている広瀬裕之さんのお二人に、一体感のあるデザインと彩色アプローチをしていただきました。あくまで商品用のジョイントとして、グレーのPOMで構成する案もあったのですが、面積も広いですし、今回の見どころの一つでもあるので、本体と同じ様に、形状、質感にも気を配ったものとなっています。

――なるほど。ニュー・ハイパー・バズーカもバックパック中央にマウントできるので、より「νガンダム」らしいシルエットも再現されていますね。

企画担当者:もともと当時の企画スタッフのアイデアで「METAL BUILD Hi-νガンダム」でフィン・ファンネルをすべて展開してディスプレイした時に、ファンネルコンテナをブースター状に変形するギミックを入れておりました。

 これによってフィン・ファンネルがない状態ではコンパクトに収めて、映画の初出撃などで見た「フィン・ファンネルのないνガンダム」のようなスタイルにするというのを意識していました。

 今回は片側のファンネルコンテナを外して専用パーツに付け替え、片マント風にマウントし、もう片方を折りたたんでサーベルラックとしての機能に戻すことで、皆様がイメージする「νガンダム」に近いシルエットにすることができます。

「νガンダム」を連想させる後ろ姿

――フィン・ファンネルをすべて展開した場合、専用パーツだけが並んで不自然なシルエットになりそうですが、こちらはどのようになるのでしょうか?

企画担当者:専用パーツはギミックとして3個ずつで分かれるようにしているので、例えば3基残して3基を展開する場合は、中間から分離させることができます。

 あとはお客様のお好みによって、専用パーツを「連結パーツとして使い捨てるもの」といった感じで外していただくなどイメージを膨らませて、遊んでいただければと思います。公式の設定というよりは、あくまでインスピレーションを広げて展開しているものであるので、玩具のオリジナルギミックとして楽しんでいただければと思います。

ジョイントパーツは分割でき、フィン・ファンネルを3基付けた状態などにできる

――急ピッチで仕上げてファンネルコンテナが間に合わなかった、といったシチュエーション遊びができそうですね。ちなみに本体側のギミックなどは「METAL BUILD Hi-νガンダム」から引き継がれているのでしょうか? 例えば、右腕部のバルカン展開、膝を曲げた際のシリンダー造形、装甲展開などです。

企画担当者:ダイキャストの見せ方は「νガンダム」のデザインの肝になるところですし、当時の担当者が、ダイキャストをどう見せていくか、金属や彩色など完成品トイならではの部分をアピールするか、と盛り込んでくれていた部分ですので、勿論、合金素材の膝のシリンダーなど、一連のギミックは引き継いでいます。

 また、今回の2形態を再現できることを明確にするため、宣材写真の方も「νガンダム」的なポージングを意図的に入れています。

 今回「Hi-νガンダム」と「νガンダム」に近いシルエットを再現できるので、より自由度の高いポージングを楽しんでいただけるかと思います。

劇場版『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』のワンシーンを彷彿とさせるポージング
膝関節のシリンダー露出
ファンネルコンテナにはビームサーベルが内蔵可能
右腕部のバルカン展開ギミック
ビーム・ライフルにはスリングベルトを装着することができる
プロペラントタンクは分離でき、軽装状態にすることも可能

――どちらのシルエットもできるいいところ取りな感じですね。また、フィン・ファンネルの展開ディスプレイはエフェクト用ジョイントアームを使用する形でしょうか?

企画担当者:そうですね。専用台座に取り付けるエフェクト用ジョイントアームを取り付けて、先端にフィン・ファンネルを取り付けることができます。

 また、ファンネルのジョイントはファンネルコンテナへの取り付け、換装を前提とした着脱しやすい新規形状になっております。

ファンネルコンテナは換装を前提とし着脱しやすい新規構造を採用
フィン・ファンネルの展開はエフェクト用ジョイントアームを使用
エフェクト用ジョイントアームによってフィン・ファンネルをディスプレイすることができる

――開発していく中で、「METAL BUILD Hi-νガンダム[METAL BUILD EXPO]」の注目ポイント、苦労したポイントを教えてください。

企画担当者:やはり「METAL BUILD Hi-νガンダム」の開発段階で「Hi-νガンダム」と「νガンダム」の2つをモチーフにする発想自体は既に盛り込まれていたのですが、今回の「METAL BUILD Hi-νガンダム[METAL BUILD EXPO]」でより明確な形で実現できたことは、注目頂きたいポイントですね。

 また、ツヤ感や遊び方なども「METAL BUILD」らしいアレンジの振れ幅として盛り込んで、「METAL BUILD版Hi-νガンダム」のポテンシャルを更に拡大することができたかと思います。

 可動も深くしゃがみ込めるような股関節の広い可動範囲など、そもそもの素体自体が「METAL BUILD Hi-νガンダム」時点でしっかりと練り込まれていますので、マッシブな「Hi-νガンダム」的フォルムとスマートな「νガンダム」的のフォルムの双方に対して、色々なポージングやシチュエーションを思い描きながら遊んでいただけると嬉しいです。反面、METAL BUILDの中でもプレイバリューが非常に高い商品になっているので、宣材写真はどのポージングと装備とシチュエーションで撮影しよう、は苦労した点ではあります(笑)。

――10周年発表時の「METAL BUILD Hi-νガンダム」から練り込まれた造形と可動を受け継いだ15周年の「METAL BUILD Hi-νガンダム[METAL BUILD EXPO]」は、新たな可能性を開花させる2つの形態が魅力的ですね。また、プレイバリューの多さもアニバーサリーを飾るにふさわしい機体ですね。

企画担当者:「Hi-νガンダム」として遊べ、さらに「νガンダム」としても遊べるというトイオリジナルのプレイバリューも「METAL BUILD」の魅力だと思いますので、今回初めて手に取る方にも、その面白さを感じて頂ければと思います。

――最後にユーザーへのメッセージをお願いいたします。

企画担当者:おかげさまでMETAL BUILDブランドは、2026年で15周年を迎えます。

 昨年「METAL BUILD EX PROJECT」が発表され、従来とは異なるキャラクターたちの展開もお披露目し、ブランドとして様々な可能性を感じていただけたかと思います。

 METAL BUILDブランドを応援してくださるお客様はもちろん、初めて触れるお客様にも楽しんでいただけるよう今回「METAL BUILD Hi-νガンダム[METAL BUILD EXPO]」を商品化致しました。

 「METAL BUILD Hi-νガンダム」からカラーリングを一新した艶感のある質感や、数々のギミックを、ぜひ、お手に取って遊んでいただければ幸いです。これからも完成品ならではのディテール、仕上がりをお届けしていきます。

 また、3月にはイベント「METAL BUILD EXPO」もありますので、こちらもぜひよろしくお願いいたします。

――ありがとうございました。

□【事前CTM先着販売】「METAL BUILD Hi-νガンダム [METAL BUILD EXPO]」

□【事前CTM抽選販売】「METAL BUILD Hi-νガンダム [METAL BUILD EXPO]」