レビュー

「METAL BUILD Hi-νガンダム」レビュー

フィンファンネルに装甲展開、高機動モード! オリジナルギミックも楽しい!

【METAL BUILD Hi-νガンダム】

7月30日発売

価格:35,200円(税込)

全高:約205mm

材質:ABS、PVC、ダイキャスト製

 金属部品を多用し、大胆なアレンジで完成品フィギュアの"究極"を目指すブランド「METAL BUILD」。その10周年を記念して開発されたのが「METAL BUILD Hi-νガンダム」である。

 人気の高いHi-νガンダムをモチーフに、エッジを効かせた造型、マッシブな体型、関節に金属部品を使って独特の質感を実現している。懸架された6枚のフィンファンネルも大胆に稼動し、可動域の広さで迫力あるポージングを可能にしている。さらに「装甲展開」、「高機動をイメージした変形ギミック」とオリジナル要素を盛り込んでいる。

 弊誌では開発者のインタビューも掲載しているが、今回、実際の商品をたっぷり遊んでみた。「METAL BUILD Hi-νガンダム」の魅力を語っていこう。

νガンダムの強化発展型としてのHi-νガンダムをMETAL BUILDアレンジで!

 モチーフとなるHi-νガンダムは独特の経緯を持つモビルスーツで、そのイメージも人によって異なる場合がある。富野由悠季氏の小説「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン」は"Hi-νガンダム" という名称は用いられず、パラレルワールドに当たる映画「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」のRX-93 νガンダムと製造番号や名称は同じだ。

 一方、映画「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」のを保管する形で設定された「CCA-MSV(逆襲のシャアのモビルスーツ・バリエーション)」でHi-νガンダムは、νガンダムの強化発展型として設定された。テストも充分には行われなかったνガンダムと異なり、アナハイム・エレクトロニクス内で検討が行われたため総合性能はνガンダムを上回る。

【全身】
正面。胸が大きく足が太い、かなりマッシブな印象を受ける
側面はやはりフィンファンネルのボリュームに圧倒される
背面はフィンファンネルのバーニアも並びすごい情報量だ

 νガンダムで片側だけだったフィンファンネルはHi-νガンダムではファンネルコンテナに3つずつ6基装備され、分離した後再装着することでリチャージ可能となっている。また大型のプロペランとタンクと大型ブースターを装備することで稼動時間もより長くできている。ゲームではνガンダムの上位機種として登場することも多く、アムロの乗る最強の機体として思い入れの強いファンも多い。

 Hi-νガンダムは立体化の際などもアレンジや設定の更新が行われており、細部の異なる様々なデザインが存在する。「METAL BUILD Hi-νガンダム」もまた"最新アレンジのHi-νガンダム"として、新要素が盛り込まれている。他のMETAL BUILD同様、あえて細かい設定を公開せず、ファンの想像力による補完を可能にしている。

【各部アップ】
胸部アップ、装甲のパネルライン、マーキング、センサーや補助バーニアなど、目を近づけると凄まじい情報量に圧倒される
腹部分やひじなど金属パーツが効果的に使われアクセントとなっている
ひじ部分のアップ。赤いコーションマークなども細かい
シールドのユニコーンマークやフィンファンネルのグラデーション塗装も面白い
懸架された状態でもフィンファンネルのスラスターを使うことで機動力が上がるのだろうか?
大型のプロペランとタンクを兼ねたブースター
足もかなりマッシブなデザインとなっている

 手にした第一印象は「大きい」というものだ。筆者はこれまで何体かのMETAL BUILDを持っているが、「METAL BUILD Hi-νガンダム」は一回り大きく感じる。全高約205mmと、180mm前後のこれまでの商品より高さがあるのだが、やはりはっきりと太い。ボディのボリュームや、足のボリュームがたっぷりな感じなのだ。このボリューム感はかなり迫力がある。

 そしてディテール表現だろう。細かいパネルラインの表現、スラスターやダクトなどの描写、全身にびっしりと描きこまれたマーキングなど本当にいつまでも見てそのデザインをチェックしたくなる。可動範囲の広さによるアクションや、たっぷりのギミックがウリのMETAL BUILDなのに、素立ちのポーズでさえたっぷりと時間を掛けて写真を撮りたくなってしまう。METAL BUILDならではの「手に入れた楽しさ」をさらに実感できる商品と言えるだろう。

派手に広がるファンネルや、ギラリと輝く関節、動かすともっと楽しい!

 ここからは動かしたときの楽しさや、各種武装を紹介したい。METAL BUILDはアクションフィギュアだ。関節に金属パーツを使うことで可動時のパーツをしっかり支え、なおかつギラリと黒光りする金属光が独特の"マテリアル感"を生み出す。

 「METAL BUILD Hi-νガンダム」では、やはりフィンファンネルの可動が楽しい。2つ折りにしてコンテナに接続するフィンファンネルだが、基部が非常に良く可動するので、大きく翼を拡げたような姿にでき、ポーズに勢いを出せる。宇宙空間を駆けるHi-νガンダムの姿を描写するのにとても有用だ。

【ファンネルの可動】
フィンファンネルは基部が大きく可動するので、鳥が翼を拡げたような迫力あるシルエットが作れる

 ただこの基部の可動域はフィンファンネルを接続するときにかなり苦労する部分でもある。購入したときはジョイント部分が硬い上、基部がフレキシブルに動くので、力を込めると基部が動いてしまいうまくはめられないのだ。無理にやろうとすると壊れたり塗装がはげたりしそうで怖い。

 フィンファンネル接続に関しては、最初は特にゆっくり時間を掛けることを意識してはめ、その後も4、5回は付けて外すことを繰り返せば、比較的スムースに脱着が行えるようになる。ジョイントは軟質素材なので耐久力は高い。壊さないように気をつけながら、力を込めるようにしたい。

フィンファンネルの取り付けはちょっとコツが必要。基部がフレキシブルに可動するので、最初の硬い状態ではうまくはまらないのだ。焦らずゆっくりはめ、つけ外しを繰り返すことでなじんでくる

 そして関節の描写だ。「METAL BUILD Hi-νガンダム」はひじや膝の金属パーツは特に目立つように配置されていて、膝は曲げるとピストン上の部品が現れて派手だ。フィンファンネルと共にダイナミックなポーズがとれる。こちらも可動範囲などをじっくり吟味してポージングにこだわりたいところ。

【関節の描写】
各関節はボリュームのあるパーツをしっかり支えてくれるので、ポージングも凝れる
ひじは上腕と前腕の基部がそれぞれ折り曲がる。肩は引き出し関節もあり可動域は広い
膝は曲げるとピストン状のパーツが現れる

 武装も様々なものがある。ビーム・ライフルはストラップ(帯)がついているのが特徴。この帯を外した姿にできる隙間埋めパーツも用意されている。シールドは印象的な水玉状の迷彩が描かれている。このパターンはHi-νガンダムのデザイナーである出渕裕氏のイラストをリスペクトした開発者こだわりのデザインである。シールドはビームガンの砲身を延長可能。裏側にはミサイルも装備されている。

【ライフルとシールド】
軟質素材のストラップがある。このストラップを外した姿にもできる
特徴的な水玉迷彩のシールド
シールドの裏側。ビームガンの砲身を伸ばすこともできる

 ビーム・サーベルはファンネルラックに2基、左腕に1基搭載している。ビーム刃は大型と中型、そして柄頭から出る小型のものが用意されている。ビーム刃は出力の違いを演出できるし、左腕のビーム・サーベルは背中のものに較べ小さいところも楽しい。

【ビーム・サーベル】
左腕には標準のビーム・サーベルを収納
ファンネルコンテナには大型のものが入ってる
大型のビーム刃。凄まじい出力であることが描写されている
こちらは中型のビーム刃

 右腕前腕にはバルカン砲が内蔵されている。ガンダムNT-1を思わせるギミックだ。さらにニュー・ハイパーバズーカも装備している。こちらは折りたたんで背中のテールスタビライザーにも装着可能だ。

【その他の武装】
右手にはバルカン砲を装備
ニュー・ハイパーバズーカは折りたたんでテールスタビライザーに接続できる

 見て、動かすだけでも大きな満足感が得られる「METAL BUILD Hi-νガンダム」だが、さらにオリジナルギミック「装甲展開」、そして最大の武装であるフィンファンネルのギミックがあるのだ。こちらは次ページでたっぷり紹介したい。