レビュー
「METAL BUILD Hi-νガンダム」レビュー
2022年8月27日 00:00
メンテナンス? サイコフレーム? 胴体、手足の装甲展開
「METAL BUILD Hi-νガンダム」はオリジナルギミックとして装甲展開がある。ユニコーンガンダムの"変身"のように、装甲の一部がスライド、内部パーツがのぞくのだ。
BANDAI SPIRITSは「GUNDAM FIX FIGURATION METAL COMPOSITE ユニコーンガンダム」で装甲の変形を実現、「METAL STRUCTURE 解体匠機 RX-93 νガンダム」でメンテナンスや、可動域の向上を意識した装甲可動ギミックを搭載しているが、「METAL BUILD Hi-νガンダム」ではこれらの技術が活かされている。まず全身を見よう。
ここからは細部をチェック。胸部分は左右に開き、コクピットハッチのある胸中央部分の左右の隙間からメカがのぞく。肩の装甲は上方向にスライド。腕の上腕、前腕もスライドし、中からフレームがのぞく。そして最も目立つのが腰アーマー。中央部分が分割、スライドし、内部の黒いフレームがのぞく。金色の差し色のパーツが目立つ
最も複雑に変形するの足部分。ふくらはぎの左右が開くだけでなく、下部分がスライドしフレームがのぞく。足首部分の装甲も大きく開く。特に後ろはバーニアが露出する。
これらの変形が実際はどのような効果を持つか、「METAL BUILD Hi-νガンダム」はわざとこの設定を曖昧にしている。各所に配置されているサイコフレームを露出させ、その効果を最大限に発揮しているのか? それともフレームを露出させることで放熱用している? それともメンテナンスのためのギミックなのか? こういった想像はユーザーに委ねられている。フィギュアを前に想像を楽しむ「ブンドド」の時に、自由に想像したいところだ。
他にもファンネルコンテナにもギミックが隠されている。こちらはファンネルを外すことでコンテナを変形させ、新たなスラスターを露出させられるのだ。これは高機動モードなのか、それともメンテナンスの仕組みなのか?
さらにテールスタビライザーを折り曲げることができるギミックや、プロペランとタンクを分割するギミックもある。これらの機能で、バックパックの姿は大きく変わる。ファンネルを切り離し、プロペランとを分割することでHi-νガンダムは明らかに身軽になる。軽くなった重量を活かす高機動モード、というアイディアは想像力を刺激する。
最大戦闘力発揮! 支柱に支えられ浮遊する6基のフィンファンネル!
「METAL BUILD Hi-νガンダム」の最大のギミックがフィンファンネルの展開だろう。6基のフィンファンネルは設定通りコの字型に変形する。専用の台座と支柱で、この6基のファンネルを本体の周りに配置することが可能だ。
配置してみよう。6基のファンネルが浮遊する姿は圧倒的な迫力がある。Hi-νガンダムの高い攻撃力を感じさせられる。支柱はファンネルとの接続部分の基部がボールジョイントになっている。また支柱の基部も工夫することでさらに細かく表情付けができそうだ。
ファンネルは1つ1つが結構重量があり、これをちゃんと支えている支柱部分にはかなりの重量がかかって。このファンネルをきちんと支えられているのは本当にすごい。素材や接続部分の強度設計など、BANDAI SPIRITSの技術の高さには感服させられる。
最後はアクションポーズだ。様々な武器を構えて写真を撮ってみた。正直まだまだ全然遊び足りない。本当に何時間も遊んでみたくなる商品である。
「METAL BUILD Hi-νガンダム」はまさに"現在のMETAL BUILDの最高峰"といえる商品である。しかもさらにこの商品のプレイバリューを増す「METAL BUILD Hi-νガンダム専用 ハイパー・メガ・バズーカ・ランチャー オプションセット」も2次販売の受付中であり見逃せないところだ。
これだけ素晴らしい「METAL BUILD Hi-νガンダム」だが、本商品を欲しいと思っているユーザーが、転売屋のために購入できていないという厳然たる事実がある。こうした状況の中、少しでもユーザーの手に商品が届くように、安易に買い占められない抽選販売を行う店が増えている。今回、公式の魂ウェブでも抽選販売が行われる。申し込みは9月20日から22日まで。こちらの機会も活かして欲しい。
「METAL BUILD Hi-νガンダム」はMETAL BUILDの歴史の上でマイルストンとなる商品であり、今後も再販やカラーバリエーション展開なども期待できるだろう。このプレイバリューが高い商品をできるだけ多くのファンが手にして欲しいと思う。
(C)創通・サンライズ