レビュー

「はずる ゼルダの伝説 カバンダの看板/ハイリアの盾」レビュー

カバンダの看板を立てるお手伝いを立体パズルで追体験。美しいハイリアの盾にも注目

【はずる ゼルダの伝説 カバンダの看板/ハイリアの盾】
発売元:ハナヤマ
発売日:2026年4月25日
価格:各3,630円
サイズ:[カバンダの看板] 全高約95mm
[ハイリアの盾] 全長約65mm

 ハナヤマは、メタル製立体パズル「はずる」の新製品、「はずる ゼルダの伝説 カバンダの看板」と「はずる ゼルダの伝説 ハイリアの盾」を4月25日に発売する。

 任天堂のアクションRPG『ゼルダの伝説』シリーズとのコラボレーションアイテム第2弾で、今回は『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』に登場する名物キャラクター「カバンダ」がゲーム中で支えている看板をモチーフとした「カバンダの看板」と、シリーズ共通の伝説の盾「ハイリアの盾」の2種がラインナップされた。

「はずる ゼルダの伝説 カバンダの看板」。4月25日発売。価格は3,630円
「はずる ゼルダの伝説 ハイリアの盾」。4月25日発売。価格は3,630円

 立体パズルの老舗、ハナヤマが提示する立体パズルの面白さと、任天堂監修のもと設計されたハイクオリティな造形の両方を楽しめる、2つのアイテムのレビューを本稿にてお届けしよう。

『ゼルダの伝説』シリーズとのコラボアイテム第2弾は、ファンの斜め上を行く設計で登場

 「はずる(HUZZLE)」はハナヤマが展開する、亜鉛合金製の立体パズルのこと。“はずすパズル”の意味を持ち、知恵の輪などと同様、外すだけでなく元に戻すことまでがクリアの条件となっている。鋳造で作られた本体は置物としても楽しめ、2023年に発売された「ゼルダの伝説」コラボアイテム第1弾のラインナップも実に魅力的な内容だった。

 今回の『ゼルダの伝説』コラボアイテム第2弾ラインナップは、「カバンダの看板」と「ハイリアの盾」だ。後者は前弾の「マスターソード」に続く、主人公リンクの定番の装備を立体パズル化したものとなるが、前者はファンの想像の斜め上を行く着眼点で、発表後のSNSでは大きな話題となった。

左から「はずる ゼルダの伝説 カバンダの看板」と「はずる ゼルダの伝説 ハイリアの盾」のパッケージ。サイズは同じで、フック穴の部分が収納されている

「はずる ゼルダの伝説 カバンダの看板」ゲーム中のシーンを追体験!最上級の難易度レベル6

 「カバンダの看板」は前述の通り、『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』の道中で主人公のリンクが出会う神出鬼没の青年「カバンダ」が支えている看板のこと。「エノキダ工務店」の社員(?)である彼は、心酔する社長エノキダのために、店の看板を各地に設置して回っているが、1人で設置するのは困難のようで、出会うたびに助けを求めてくる。その形状から単独では自立しない看板を、リンクの能力の一つ「ウルトラハンド」で手助けして自立させるシーンが展開する。

『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』より、カバンダの登場シーン。看板を立てるのを手伝うとお礼をくれる
リンクのウルトラハンドで、カバンダが手を放しても看板が自立するように資材を組み立て設置する。これと同じ工程をパズルで楽しめるのだ

 この「はずる ゼルダの伝説 カバンダの看板」は、「はずる」の常識を覆す設計で、箱の中のブリスターにはなんとパーツのほとんどがバラされた状態で入っている。看板は板と支柱の2パーツ構造で、カバンダは単独のフィギュアとして自立する。さらに資材を模した長短のパーツが2本ずつセットとなる。

「はずる ゼルダの伝説 カバンダの看板」のパッケージとブリスター。小さめのパーツがあるので、開けるときは注意
パーツは全部で7つ。「はずる」なのに最初から全てバラバラになっている
重量は全パーツで約95g。素材は全て亜鉛合金だ
看板にはゲーム中と同じエノキダ工務店のロゴとマークが凸モールドで入っている。エノキダの笑顔が可愛い
看板の支柱。高さは約95mm。中央に見える文字はクレジットの刻印
看板裏のレールに合わせて支柱のフックに差し込めば看板が完成。もちろんこれだけでは自立しない。カバンダの「許されザル事が起きてしまった!」が聞こえてくる……

 最初から外れているパーツでどうやってパズルとして遊ぶのかというと、前述のゲーム中のシーンを追体験するように“単独では立たせることができない看板を、4つの資材を使って立たせる”ことが正解となるのだ。

カバンダのフィギュア。顔のモールドこそないが、あの弱々しいシルエットや大きなザックはちゃんと再現されている。背中に見える穴はザックのパーツを固定するためのハトメだ
カバンダのフィギュアを添えてバランスを取ると、看板が立ってゲーム中の遭遇シーンが再現される。これが正解ではなく、カバンダは看板から手を放した状態にしなければならない

 長短4本の資材は端に切り欠きがあり、互いにかみ合わせることで直角に組めるようになっている。それぞれの端は斜めなので、縦に積み上げることは困難だ。具体的に説明すると正解に繋がってしまうので控えるが、これらの資材をどう使ってもいいので、看板を自立させるのである。

看板を自立させるために使う4本の資材。どう使うかは自由だ
長いほうが約45mm、短いほうが約30mm
それぞれの切り欠き同士はかみ合うが、カッチリ固定はされない
参考までに4本は四角やS字に組めるようになっている

 ハナヤマ準拠の難易度レベルは6と最上級。このレビューにあたり筆者ももちろん挑戦してみたが、これまでいくつか触った「はずる」の常識を覆す内容にさっぱり頭が働かず、ついに正解にたどり着くことはできなかった。

 ハナヤマとしては当然、公式の正解があるわけだが、解法は一つだけに限らない可能性もあるとのこと。リンクになった気分で、カバンダの看板設置を手伝っていただきたい。

資材を使って立たせた状態は正解となってしまうため掲載しない。これはあくまでイメージ写真。「すごい! 支えてないのに立っている!」とカバンダを喜ばせよう

「はずる ゼルダの伝説 ハイリアの盾」は解いた状態でのディスプレイにも一工夫

 「ハイリアの盾」は『ゼルダの伝説』シリーズでは長い歴史のある、伝説の剣「マスターソード」とともに作品を象徴する盾である。銀縁に青のカラーで、トライフォースと鳥の紋章が描かれたシリーズ共通のデザインで、その初出はスーパーファミコンの『ゼルダの伝説 神々のトライフォース』(1991年)とされる。ハイリアの盾と名前が付いたのはNINTENDO 64の『ゼルダの伝説 時のオカリナ』(1998年)だそうで、最新作の『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』にも登場している。

こちらは『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』より。最強クラスの盾だが、ゲームのシステム上壊れたり失ったりすることもある
使い方は他の盾と同じ。パリィで敵の攻撃を弾くことも可能。『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』にも登場する

 「はずる ゼルダの伝説 ハイリアの盾」は同名の盾をモチーフにダイキャストで造形し、立体パズルとして設計したもの。こちらは「はずる」シリーズのフォーマットに則った、外して元に戻す手順を楽しむ正統派な内容となっている。

「はずる ゼルダの伝説 ハイリアの盾」のパッケージとブリスター。こちらは組まれた状態で入っている

 ダイキャストの無垢な本体は手に取るとずっしり重く、その裏面には飾るときに使う台座がセットされている。台座は盾とは違うマットな仕上げが施されていて、色味も違っている。パズルとしての正解はこの台座を盾から取り外すことにある。

ギラリと光る合金製の盾だ。独特な柄の紋章も凹凸のモールドで表現されている
こちらが裏側。盾とは質感の異なる台座がぴったりくっついている
1/12サイズのリンクのアクションフィギュア(「figma リンク トワイライトプリンセスver.」)に付属するハイリアの盾(左)との比較。はずるのほうが10mmほど大きい
重量は約80g。サイズは実寸で縦が約65mm、横が約55mm。素材は亜鉛合金と銅だ

 難易度はレベル4の設定で、「はずる」をいくつか触った経験があるなら、恐らくそれほど難しくはないはず。筆者も以前「モンスターボール」を触ったときの感覚で手にしたところ、数分で外すことができた。

パズルを解いた状態。支柱がどこから現れたのかは製品で確認していただきたい
元の形に戻さず、台座に支柱を差し込んで盾を置くと素敵なオブジェになる。隣にマスターソードを置きたくなる

 これまでの「ゼルダ」コラボのアイテムと違うのは、外した状態でも飾ることができるということ。台座と支柱はそのためのものであり、立ててディスプレイできるので非常に見栄えがいい。第1弾の「はずる ゼルダの伝説 マスターソード」と並べて飾るのもマストだろう。

外すコツなどはあえて言及しない。まずは触って楽しんでほしい

 筆者はファミコンの頃から『ゼルダの伝説』シリーズをほぼリアルタイムでプレイしていて、フィギュアやグッズなどもそこそこの数を所有している。この「はずる ゼルダの伝説」はファンアイテムとしても十分に価値のあるものだと個人的には評価していて、触って楽しめる付加価値があるのも嬉しいところである。

 「ハイリアの盾」は外し方がわかれば、正解前と正解後の両方を気分で飾ることができ、「カバンダの看板」は自分なりの解き方を模索してみるのも楽しいはずだ。

小さめの巾着袋などを用意して持ち歩いて、旅先などで楽しむのもいいかも。パーツの紛失には要注意

 もちろん立体パズルとしてのクオリティも高く、特に「カバンダの看板」は設計がかなりイレギュラーなので、慣れている人も挑戦し甲斐のあるものとなるのではないだろうか。発売日は大型連休の前なので、発売日に手に入れることができたら、家や外出先でじっくりチャレンジしてみてほしい。