インタビュー
【トランスフォーマー】「OVERGEAR OG-01 アイアンハイド」&「OVERGEAR OG-02 ブラックアウト」開発担当者インタビュー
ハードな世界観で活躍するヒロイックなトランスフォーマーが始動
2026年2月14日 00:00
- 【OVERGEAR OG-01 アイアンハイド】
- 2026年10月下旬 発売予定
- 価格:17,600円
- 【OVERGEAR OG-02 ブラックアウト】
- 2026年10月下旬 発売予定
- 価格:19,800円
タカラトミーのハイターゲット向けホビーレーベル「T-SPARK(ティースパーク)」は、アクションフィギュア「トランスフォーマー」シリーズより「OVERGEAR OG-01 アイアンハイド」と「OVERGEAR OG-02 ブラックアウト」を2026年10月下旬に発売する。
「トランスフォーマー」の新シリーズ、「リアルメカ」をコンセプトとした「OVERGEAR(オーバーギア)」が始動。リアルなビークルモードから、ディテールまで細かく作り込まれたロボットモードへトランスフォーム。タクティカルなデザイン性を追求し、豊富な武装パーツと共通ジョイントによるカスタムで幅広い遊びが楽しめる。
その第1弾としてオートボットの「アイアンハイド」とディセプティコンの「ブラックアウト」が登場。
「OVERGEAR」では密かに地球に潜伏し、最新の基地や戦機を掌握したディセプティコンに対抗すべく、人間とともにレジスタンスを結成したオートボットが立ち向かう、という基本設定で展開されていく。
「アイアンハイド」は普段は民間警備会社の改造ピックアップトラックととして潜伏し、有事にはオートボットレジスタンス第3部隊「RED LIGHTNING」の戦士としてミッションに挑む。
「ブラックアウト」は攻撃ヘリからロボットモードへトランスフォーム。国際秩序機関と呼ばれるディセプティコンのフロント組織を通じて、オートボットレジスタンスを制圧していく。
「OVERGEAR OG-01 アイアンハイド」と「OVERGEAR OG-02 ブラックアウト」は本日2月14日に東京・秋葉原の秋葉原ラジオ会館10Fにて開催される展示イベント「T-SPARK ZONE CORE 2026」にて展示される。
本稿では試作品の写真を交えて、タカラトミー ホビーキャラクター事業室コレクター事業部の天野佑季哉氏に「OVERGEAR OG-01 アイアンハイド」と「OVERGEAR OG-02 ブラックアウト」の魅力を聞いてみた。
タクティカルなデザインとハードな世界を駆けるトランスフォーマーが始動
――初めに、「トランスフォーマー」の新シリーズ「TRANSFORMERS OVERGEAR」の誕生経緯を教えてください。
天野氏:まず、部内で「トランスフォーマーの新シリーズを作ろう」という機運がありました。十数年ぶりに実車シリーズ復活させるかなど様々な企画を模索しており、その中でライセンスではありませんが、リアルメカで戦闘系ビークルというアイデアが生まれていったのが大まかな経緯になります。
僕も、「新鮮なデザインで新しいトランスフォーマーを作りたい」と強く思っておりまして、様々な企画を提案してきました。
その中で「タクティカルなデザインでトランスフォーマーをリデザインする」企画がありまして、部内での反応も良かったため「これをもっとしっかりした形で進めてみよう」と企画を練り上げていきました。
――その第1弾として、今回アイアンハイドとブラックアウトが選ばれましたが、この2体が選ばれた理由は何でしょうか?
天野氏:まず、「OVERGEAR」の企画を進めていく中で、デザインのテイストやコンセプトを煮詰めていきました。その過程で「このキャラはこういうデザインで出したい」といったアイデアがいくつもあって、その中でまず「どれを第1弾、第2弾で出すか?」となった時に「OVERGEAR」の遊びのコンセプトに一番合っているのがオートボットのアイアンハイドだと思い選びました。
ブラックアウトの場合は、僕が特に好きなキャラクターだったので、「このコンセプトならブラックアウトをこんなにかっこよくデザインできますよ」と企画の初期にラフなモデルをCADで作り、チームメンバーに見ていただきました。これが決め手になったと思います(笑)
――「OVERGEAR」のタクティカルなテイストとリアルな造形がマッチした2体なんですね。
天野氏:そうですね。また、地上ビークルと航空ビークルになり、力関係的にもバランスがいいと思ったのもあります。
――「OVERGEAR」という新しいシリーズが始動するにあたり、各キャラクターの設定や世界観も新たに作られているのでしょうか?
天野氏:はい。「OVERGEAR」では全く新しい設定を追加しております。2月6日に公開されたフルCGのPVでハードな世界観の片鱗を見ていただけたと思います。それに加えて玩具に同封されている印刷物でもそのキャラクターの設定や世界観を深掘りできるようにしております。
具体的には、機密文書のような体裁でストーリーや背景を補完するドキュメント、ブループリント(図面)のような体裁で武器・ビークル・キャラクターの設定が記載されているスペックシート、それらを保管するための紙製の機密フォルダが付属します。
ちなみに、「OVERGEAR」のロゴステッカーも同封されています。スマホケースに挟めるサイズ感にしています。
――「OVERGEAR」ではディセプティコンが社会を掌握している段階から始まり、オートボット側がレジスタンスとして活躍する世界観になっていますね。
天野氏:デザインテイストに合わせて、世界観もかなりハードに設定しております。
このシリーズは「偽装と潜伏」が世界観のテーマになっています。
トランスフォーマーは、地球の乗り物にディスガイズしたり、シリーズによっては人間にも、プリテンドしたりします。「OVERGEAR」では、このトランスフォーマーの性質を活かしています。ディセプティコンはその性質を支配のために、オートボットは密かな抵抗のために駆使しています。
ディセプティコン側はプリテンダーも使って人類社会を裏側から支配しており、最新のビークルや装備を掌中に収めている設定です。地球の人間は搾取されており、オートボット側と支配に気づいた人間たちがレジスタンスを結成します。しかし、ディセプティコンが、企業や軍事、情報網など要を握っているので、オートボット側は、地球のビークルに変形し潜伏、密かに活動しているという設定です。
――では、アイアンハイドたちレジスタンスは孤軍奮闘しているような形なのでしょうか?
天野氏:オートボットレジスタンスには部隊があって、アイアンハイドは第3部隊「RED LIGHTNING」に所属しているという設定を、今回新たに作りました。
レジスタンスとして活動しながらも、表向きは民間警備会社の車両に扮装して、ディセプティコンから隠れているという設定になっています。第3部隊以外にも、さまざまな場所で部隊が存在しています。
――造形について質問です。ビークルモードがそれぞれタクティカルなデザインの乗り物になっていますが、造形コンセプトとしては現実にある車両を再現した感じなのでしょうか?
天野氏:そうですね、ライセンスを取った車両や機体ではありませんが、「現実に存在しそうなリアルなビークル」を意識しています。
アイアンハイドは超大型でアメリカンなピックアップトラックを意識したデザインになっていまして、それを6輪にカスタマイズして、さらに戦いに向けてフロントガラスを金属の格子に入れ替え、側面には追加装甲をほどこした、民間警備会社のカスタム車両をイメージしています。
天野氏:ブラックアウトは、様々な攻撃ヘリのイメージを落とし込んだデザインにしています。
天野氏:アイアンハイドとブラックアウトのビークルモードを並べるとブラックアウトがかなり大きいです。
一方で、ロボットモードで比べると頭一つ分くらいの差に縮まります。これはトランスフォームの特徴によるものですが、ブラックアウトは折りたたむタイプの変形をし、アイアンハイドは展開するタイプの変形をするので、結果的にロボットモードでのサイズ差が縮まるのも面白い部分になるかと思います。
――試作品を見させていただいて、アイアンハイドはオートボットのエンブレムがなるべく見えないようになっているのも先ほどの設定にあった隠密的な部分を感じさせますね。
天野氏:そうなんです。ビークルモードでは2体とも、それぞれオートボットとディセプティコンのエンブレムが見えないようにしております。
「OVERGEAR」の世界観コンセプトである「偽装と潜伏」を考えて、見えないように配置しました。
――ブラックアウトはマーキングの多さも、アイアンハイドとの違いが感じられますね。
天野氏:ブラックアウトは制式で最新兵器をスキャンしているので、コーションなどさまざまな細かいマーキングを施しています。こんなにトランスフォーマーでマーキングをいれたのは珍しいのではないでしょうか。
――ロボットモードの造形については、情報密度の高さが魅力の一つになるかと思います。実写映画のメカディテール感と日本のロボットアニメのようなヒロイックさが合わさったような印象を受けました。
天野氏:確かにプロポーションはヒロイックで今風に落とし込んでおります。
ディテール面は、フレームやリブ、パイプといった構造などインダストリアルな雰囲気を少し盛り込んでいます。
これには理由があります。トランスフォーマーが地球のビークルをスキャンする時に、外装だけでなく内部構造もスキャンしていると捉えると、ある程度はトランスフォーマーの体に、そのような造形が反映されるのではないかと考えたからです。
――可動についてですが、変形機構(トランスフォーム)やロボットモード時の手足の可動でこだわったポイントを教えてください。
天野氏:一番こだわりの可動ポイントは手首です。今回いろんな武器を扱うのがテーマの一つなので、例えばアイアンハイドは、ナイフなどを自然に構えられるように、可動を追加しています。
天野氏:アイアンハイドに付属するハンドガンをよく見ていただくと、持ち手が少し斜めに造形されています。これは実際のハンドガンのグリップを意識したものです。手に持たせるときは少し手首を前に可動させ自然に持たせることができます。
一方でブラックアウトに付属するアサルトライフルのように大きいものは、保持力を高めるために、ライフルの持ち手を傾けていません。
天野氏:他にも、設計のこだわりとしては、ビークルとロボットを地続きにつなげるという点を意識しており、ビークルモードの時の機能や装備をなるべくロボットモードでも使えるようにしております。
これは、カメラや、センサー、レーダーのような地球産の電子機器は、トランスフォーマーからすると、身体拡張・感覚拡張のように扱えるのではないかという考えを、設計に反映させたものです。
人間がレーダーを扱うよりも上手く電気信号を処理して、第六感のように直感的にレーダーを扱えたらかっこいいですよね。
ブラックアウトには高性能火器管制レーダーが付属しており、さらにビークルモード時の機首についているセンサー群もロボットモード時に胸部に位置します。これらを使って敵や戦況を正確に把握して指揮を執る、という妄想をしながら設計を進めました(笑)
アイアンハイドの場合はビークルモードの時にスモークディスチャージャーやセンサーをルーフに取り付けることができるのですが、これらはロボットモードになった時に胸の下に配置されるようになっています。ライトも、ロボットモード時にほとんどが前面に来るように配置しており、そのまま前方を照らすといった機能を発揮できるようにしております。
――次にギミックについてですが、「OVERGEAR」では豊富な武装をオプションとして付けられるのが魅力となっていますが、それぞれどれくらいジョイント穴が設けられているのでしょうか?
天野氏:そうですね。まず、「OVERGEAR」では5mmと3mmのジョイントが採用されております。従来のトランスフォーマーでは5mm径のみが多かったのですが、今回は小さい武器や装備を取り付けるために、3mm径も追加しています。
各ジョイント穴は合わせて、約30箇所あります。これはビークルモードはもちろんロボットモードでも活用することができます。
また、これに合わせて武器も5mmと3mmのジョイント軸、穴が設けられています。そのため、例えばアサルトライフルにライトをつけるなどの武器カスタマイズも楽しめます。
――共通のジョイント軸と穴があるということは、それぞれの武器を入れ替えて遊ぶこともできるわけですね。
天野氏:もちろんです。シリーズ商品が増えれば、遊びの幅も広がって自由にブンドド遊びをしていただけると思います。
また、設定的にもオートボットは、ディセプティコンから武器を鹵獲して、それをリバースエンジニアリングして武器を開発していることになっているので、共通規格になっています。
それをおもちゃに落とし込んだ時に、5mm軸などが共通規格として成立して、オートボットもディセプティコンの武器を使えますし、ディセプティコンもオートボットの武器を使えるようになっています。
5㎜軸を手首などに刺したときに、武器そのものや、それに付いているスコープやカメラがトランスフォーマー本人と接続され、自由に操作できるというイメージです。
シリーズ名になっている「OVERGEAR」とは武器・装備を全身に取り付けた重武装状態のことであり、それを可能にする武装の共通規格の技術を指しています。それには、前述したセンサーなどの装備による感覚拡張や、両陣営の共通規格による武装の組み換え遊びが下地になっています。
――トランスフォームギミックについてですが、変形の難易度はどれくらいになりますか?
天野氏:トランスフォーマーのおもちゃに触れたことがある方や、ホビー玩具に触れている方であれば、スムーズに変形させることができる難易度だと思います。
感覚的には現行シリーズである「エイジオブザプライム」や「スタジオシリーズ」に近い変形難易度だと思います。 デザインと設計を同時に進めているので無理のない設計を心がけています。
――「OVERGEAR OG-01 アイアンハイド」と「OVERGEAR OG-02 ブラックアウト」のそれぞれのこだわりポイント/苦労されたポイントを教えてください。
天野氏:やはり、「全く新しくビークルもロボットもデザインして、設定も作り直す」ところに苦労しました。
例えば、「アイアンハイドをアイアンハイドたらしめているものは何だろう?」という部分から考えて、そこからどこまで新しいデザインに持っていくかのバランスがとても難しかったです。アイアンハイドはキャラクター性を残したバランスにしています。
一方でブラックアウトはかなり攻めていて「これ、ブラックアウトなの?」と言われてもおかしくないバランスでデザインしています。
2体ともデザインコンセプトは一緒ですが、各キャラクターでそのバランスが全然違っています。
――なるほど。それぞれのロボットモードの顔つきもバランスの違いが見て取れますね。
天野氏:そうですね。アイアンハイドはトランスフォーマーの正当派な顔になっています。ブラックアウトはどちらかというとタクティカルな雰囲気を残したデザインになっています。
また、それぞれ集光ギミックを搭載しておりますので、光を当てることで目元が光るようになっています。
――これはオートボット、ディセプティコンの違いにもなるのでしょうか?
天野氏:各陣営で統一するというよりも、今後はそのバランスも、ディセプティコンでありながらキャラクター性を残したキャラクターや、オートボットでありながらよりタクティカルで全く違うデザインのキャラクターも出るかもしれません。
――最後にユーザーへのメッセージをお願いいたします。
天野氏:第3弾、第4弾と今後の展開にも期待していただければと思います。
まずは、その第1弾となる「OVERGEAR OG-01 アイアンハイド」と「OVERGEAR OG-02 ブラックアウト」をぜひお手に取って楽しんでいただければ幸いです。
――ありがとうございました。
(C) TOMY
※画像は試作品を使用しています。実際の製品とは異なる場合がございます。ご了承ください。























































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