インタビュー

「超宇宙刑事ギャバン インフィニティ」玩具企画担当者インタビュー

なりきり玩具からアクションフィギュアまで、想像を超える遊びごたえとラインナップ

【DXギャバリオントリガー】
開発・発売元:BANDAI
2月14日 発売予定
価格:7,480円
ジャンル:なりきり&ロボ玩具
対象年齢:3才以上

 バンダイは、東映の新たな特撮ヒーローシリーズ「PROJECT R.E.D.」第1弾『超宇宙刑事ギャバン インフィニティ』の関連玩具を2月14日より順次発売する。

 ラインナップはなりきり&ロボ玩具「DXギャバリオントリガー」を筆頭に、アクションフィギュア、可動プラキットなど多彩な商品が展開される。

「DXギャバリオントリガー」
「DXギャバリオンセイバー」※「DXギャバリオントリガー」は別売りです
「DXギャバリオンドリル」※「DXギャバリオントリガー」は別売りです
「メガスケールフィギュア ギャバン・ブシドー」
DXエモルギア

 『超宇宙刑事ギャバン インフィニティ』は2月15日から毎週日曜日あさ9時30分より放送開始となる新たな特撮ヒーロー番組。物語は多元宇宙論の世界観の中で、宇宙共生時代を迎え、様々な異星人を迎え入れた地球が舞台となっており、その地球では悪意ある異星人による犯罪が発生していた。

 これに立ち向かう組織が「銀河連邦警察」であり、その中でも厳しい試練を突破した人物が名乗ることができる「宇宙刑事 ギャバン」が事件に立ち向かう。

 そして、ギャバンは銃型のアイテム「ギャバリオントリガー」と感情のエネルギーが詰まった電池型アイテム「エモルギア」、そしてギャバンシステムによって蒸着することができる。

 「DXギャバリオントリガー」では蒸着なりきり遊びや、ギャバンの宇宙船「コスモギャバリオン」から巨大ロボ「コスモギャバリオン GC-R」への変形遊びなどが楽しめる。

 本稿では試作品の写真を交えつつ、『超宇宙刑事ギャバン インフィニティ』関連玩具の企画を担当されているバンダイ トイ事業部の木村覚志氏と江森涼介氏に「DXギャバリオントリガー」を中心に各アイテムの魅力を聞いてみた。

なりきり玩具からアクションフィギュアなど『超宇宙刑事ギャバン インフィニティ』玩具が一挙公開

――最初はなりきり遊びとロボ遊びを両立した「DXギャバリオントリガー」の開発経緯からお話をお願いいたします。

木村:今回メインアイテムとなります「DXギャバリオントリガー」は、昨年(2025年)の「DXテガソード」が、皆様にご好評いただいたことを受け、引き続き変身アイテムがロボに変形する機構を踏襲しつつ、「より面白く、もっと面白くできないか?」を念頭に試行錯誤を重ねて、開発しております。

「DXテガソード」(2025年2月15日 発売)

木村:「DXギャバリオントリガー」は変身アイテムとロボ玩具として楽しめるほか、今回はさらに宇宙船形態が増えています。本作は“超宇宙刑事”なので、しっかり宇宙を股にかけるヒーローとしてモードを1つ追加しております。

 これによってプレイバリューをかなり高めることができたかと思います。

「DXギャバリオントリガー」は劇中の蒸着(変身)アイテムを再現
宇宙船「コスモギャバリオン」形態
巨大ロボット「コスモギャバリオン GC-R」形態

――「PROJECT R.E.D.」という新しいヒーローの玩具を商品化する際に、これまでの「スーパー戦隊シリーズ」との差別化を意識したところはありますか?

木村:「スーパー戦隊シリーズ」との違いを出すというより、『超宇宙刑事ギャバン インフィニティ』の世界がより楽しめるものを一生懸命考えていきました。

 そのため、宇宙船は肝になると考え、玩具として宇宙船遊びをしっかり充実させることに繋がっています。

――お話にもありました「DXギャバリオントリガー」の3つのモードがありますが、なりきり遊びでは電池型のアイテム「エモルギア」がカギになってくるのですね。

木村:そうですね。「エモルギア」は、「DXギャバリオントリガー」にセットすることで蒸着なりきりや様々な技の音声を出すことができます。

――「エモルギア」一つで変身・宇宙船、ロボでの遊びにも対応しているのでしょうか?

木村:一つに集約してしまうと遊びも複雑化してしまうので、大きく分けてなりきり遊びとロボ形態に対応したものがあります。

電池型のアイテム「エモルギア」
蒸着アイテムとなる「ゲキドーエモルギー」
「コスモギャバリオン GC-R」に連動したエモルギア

 なりきり遊びの「エモルギア」は電池型のもので、上部のボタンを操作することで中央のシャッターが開き、顔が出てきます。それぞれの「エモルギア」に感情のエネルギー(エモルギー)が詰まった設定なので、例えば「ゲキドーエモルギー」の場合は怒りの感情のような表情をしています。

 この「ゲキドーエモルギー」を「DXギャバリオントリガー」にセットするとエネルギーのチャージ音が鳴り、トリガーを引くことで蒸着変身音が発動します。すると、蒸着プロセスの解説が流れます。

【最速紹介!【超宇宙刑事ギャバン インフィニティ】新たな特撮ヒーローシリーズ「PROJECT R.E.D.」始動!変身、ロボ、宇宙船!3モードで遊べる!「DX ギャバリオントリガー」【バンマニ!】公式】

――蒸着プロセスの解説音声が流れるのはテンションが上がりますね。

木村:映像中のような音声がわーっと流れて「ギャバン・インフィニティ」に蒸着なりきりを楽しめるようになっています。

 また、トリガーを引くと銃撃音が鳴ります。そして、蒸着後は銃撃音に加えて炎の音が入る形で攻撃音が少し変わります。

 さらに、「ゲキドーエモルギー」をセットした状態でもう一度押すと顔がさらに怒った表情になります。これでチャージ音が発動し、「エモーショナルバースト」が発動する形になります。

 また、別の「エモルギア」をセットすれば異なる音声が発生します。

天井部のボタンを操作すると正面の顔が変化
1回ボタンを押した状態
「ゲキドーエモルギー」の場合、さらに押し込むことで表情が変化

――「エモルギア」すべてに蒸着音声があるのでしょうか?

木村:「エモルギア」は大きく分けて蒸着や技を発動できるものと特殊能力音声だけの2種類があります。

 蒸着音声が入っているものは上部のスイッチが押し込み式で、スイッチを押すことで「エモルギア」の表情が3つに変化します。能力音声のものは上部のスイッチが摘み式で、回すことで表情が2つ変化します。

「ギャバリオントリガー」に対応した「エモルギア」は2種
能力を発動できる絵柄が2種のタイプのエモルギー
天面のボタンを回すことで表情が変化

――続いて、宇宙船「コスモギャバリオン」形態についてお聞かせください。

木村:宇宙船モードはグリップを上にして、左右の翼を展開することで変形となりますが、さらにトリガーボタンを長押しすることで音声も宇宙船モードにチェンジします。

 この状態でトリガーを押すことで攻撃音も宇宙船装備のものに変化します。そして、宇宙船、ロボ用の「エモルギア」があります。

「コスモギャバリオン」
背面に「エモルギア」をセットする装填口がある
上部のトリガーボタンを長押しすることで「コスモギャバリオン」の音声に変更できる

――こちらの「エモルギア」はメカ感が強いですね。

木村:先ほどお話しした「エモルギア」は劇中では手のひらサイズですが、こちらのユニットとなる「エモルギア」は巨大なメカのようになっています。

 そして、この「エモルギア」をセットすることで待機音が鳴り、変形させていくことで「コスモギャバリオン GC-R」の変形プロセスを楽しむことができます。

 ロボ形態では左肩にトリガースイッチが配置されており、こちらを押すとキャノン砲の攻撃音が鳴ります。

「コスモギャバリオン GC-R」
「コスモギャバリオン GC-R」の頭部となるエモルギア
エモルギアが変形して頭部となる
左肩のトリガースイッチを押すことでキャノン砲の攻撃音が鳴る

――これだけでも変身&ロボ玩具の進化が伺えます。

木村:「DXテガソード」を見ても、まだまだパワーアップできるポイントがあるのではないかと「DXギャバリオントリガー」に詰め込みました。

 例えば、セットした「エモルギア」によって待機音が変化します。これは「エモルギア」の裏面に認識ピンがあり、そのパターンによってAというメロディー、Bというメロディーといった形で流れるようになっています。

「エモルギア」の底面には認識ピンがあり、ボタン操作などで一部のピンが起きる仕掛けとなっている

木村:そして、変形してロボの頭部になりますが、こちらを変形させることでピンが変化します。ちょうどロボット顔が現れるタイミングになっており、それによって自分で変形完了のタイミングを決めることができます。

――変形完了タイミングを決められるのは、音楽と合わせて気持ちの良い変形遊びができそうですね。

木村:また、各「エモルギア」で待機音を変化させた理由ですが、サポートマシンの存在も理由の一つです。

 従来ではロボとサポートメカが並走し、そこからロボットに合体するといった流れが想像されるかと思います。

 今回は、例えばドリルマシンの「DXギャバリオンドリル」を「コスモギャバリオン」の機首に合体させてドリル戦艦のようにすることができます。そして、このドリル戦艦状態から「エモルギア」をセットして待機音を流しながら、このまま「コスモギャバリオン GC-R」へ変形します。

 なので、待機音を流しながら、宇宙船モードで合体して変形させるシークエンスを実現するために各マシンに合わせた待機音を設定しました。

 今回はせっかく宇宙船モードがあり、「宇宙船だったらドッキングさせたい」という想いがあり、東映さんに「ドッキングして変形しましょう」と提案をさせていただき、玩具で実現することができました。

サポートマシン「DXギャバリオンドリル」
「コスモギャバリオン」とのドッキング形態
ドッキングした状態から「コスモギャバリオン GC-R」への変形。「ギャバリオン WK-2」形態に
ドリル型の武器にもなる
手転がしでドリルが回転。「エモルギア」との連動ギミックも搭載

ロボの巨大感となりきり武器を両立させたサポートマシン

――今回は3つのモードができて、さらにサポートマシンによる合体・変形遊びの広がりを楽しめる機構になっているのですね。

木村:“巨大武器を持ったロボ”みたいなことをこれまでやったことがなかったので、新たなヒーローの巨大ロボとして挑戦してみたかったのもあります。

 また、トリガーボタンを押すと合体している武器に合わせた攻撃音が鳴るようになっています。

 サポートマシン玩具もメカだけでなく、なりきり武器として遊ぶことができます。「DXギャバリオンセイバー」はカッコイイ戦闘機というだけでなく、色々なギミックを仕込んでおります。

江森:合体メカシリーズは、連動アイテムを接続すると作動する2段階のギミックを搭載しております。

 例えば「DXギャバリオンセイバー」は、セイバーの武器状態から一部変形をし、連動アイテムとなる「エモルギア」をセットすると同時に主翼が展開するギミックを仕込んでいます。

 さらにセットした連動アイテムを操作すると機首が伸びる2段階のギミックが入っております。

サポートマシン「DXギャバリオンセイバー」
「コスモギャバリオン」とのドッキング形態
「コスモギャバリオン 10Q」形態
剣型の武器にもなる
「エモルギア」との連動ギミック

江森:『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』の合体メカシリーズでは1つのギミックが必ず入っていましたが、今回は新しい特撮ヒーローシリーズの第1弾ということで気合を入れて、想定以上にギミックを盛り込みました。

木村:頑張りすぎではなかろうか(笑)

江森:頑張りすぎましたね(笑) ロボモードで持った時に大きい武器になるように軒並み大きめのサイズ感になっています。

 ロボモードでのインパクトはもちろん、なりきり武器としてもボリュームのあるサイズとなっています。

――ロボモードの存在感と手に持った時の武器としての大きさが両立されているのですね。

江森:その他にも「DXギャバリオンドリル」では手転がしでドリルが回転し、連動アイテムをセットして操作することで前後の動きも加わるようになっています。

――サポートマシン一つで遊びごたえがありますね。

木村:ただ合体するメカだけではもったいないので、ギミックを盛り込んで色々と遊べるようにしております。

――1982年に放送された『宇宙刑事ギャバン』のイメージもあるかと思いますが、こちらを意識したアプローチはありますか?

木村:アプローチと言いますか、現代で『宇宙刑事ギャバン』の宇宙SFの世界観をやるなら、「どのようなコンセプト、どんなメカが活躍したらかっこいいのか? 子どもたちが憧れを持つのか?」を考えて玩具づくりに取り組みました。

 『宇宙刑事ギャバン』のイメージに引っ張られるのではなく、「当時の子どもたちがギャバンを見て憧れた」コンセプトを今に置き換え、「どこがカッコよかったのか? どこに憧れたのか?」というヒーローとしてのイメージなどをしっかり考えて、現代風にした時に合体するメカであったり宇宙SFの未来感といったところなどをあげていきました。

――ちなみに『超宇宙刑事ギャバン インフィニティ』では“ギャバい”という表現がありますが、今回の「DXギャバリオントリガー」の“ギャバい”ポイントを教えてください。

木村:やっぱり宇宙船モードのドッキング機構が“ギャバい”ポイントだと思います。誰が見てもこれはすごいボリュームでお子さんが喜ぶものになっていると思います。

 そして、ドッキングした状態からの変形もこだわったポイントですね。

【【PROJECT R.E.D.】【超宇宙刑事ギャバン インフィニティ】コスモギャバリオンと合体できるメカが登場!「DXギャバリオンセイバー」「DXギャバリオンドリル」紹介】

――蒸着の解説ナレーションが入っているのも“ギャバい”感じがしますね。それも長尺なのでなりきり遊びの中でも珍しい気がします。

木村:これもいっぱい考えましたね。「なりきりとは何だろう?」と毎年考えていますが、今回はどういうギミックを入れるか悩んだ結果、解説ナレーションを入れようとなりました(笑)

 その蒸着プロセスを毎週見る楽しさを、玩具でいつでも体験できるようにしていますので、過去に類をあまり見ないギミックとなっています。

――ギャバンが持つ未来感のあるコンバットスーツのデザインも魅力ですが、今回ビッグサイズフィギュアも大きなアイテムかと思います。こちらは可動フィギュアでしょうか?

木村:そうですね。今回の「メガスケールフィギュア ギャバン・インフィニティ」は基本的に造形重視の全高270mmで、大きい! かっこいい!というのをやりたい想いから商品化しました。素材はABSで、ある程度の腕や足の可動が搭載されています。

 本フィギュアでは情報の密度も結構あるので見ごたえのある造形で、なおかつスタイリッシュなかっこよさをより楽しめるものを目指しております。

「メガスケールフィギュア ギャバン・インフィニティ」
コンバットスーツの特徴的なメタリックなカラーリング再現
スタイリッシュな造形の中にシルバーのラインやデザインが入っている

――アクションフィギュア商品の展開もありますか?

木村:はい。アクションフィギュアも新ブランド「TOKUSATSU ACTION FIGURE」の第1弾として展開していく予定です。

 また、新たに可動プラキットも展開され「コスモギャバリオン」が登場します。

 過去に展開されていた「プラデラ」シリーズのお手頃な価格で可動と変形が楽しめるコンセプトを踏襲し、半組み立てプラキットで一部塗装済みパーツを使用した「プラデラNEO」として開発しております。各関節が可動してアクションポーズが取れるようになっており、各モードへの変形も可能となっています。

「プラデラNEO コスモギャバリオンGC-R」
「TOKUSATSU ACTION FIGURE ギャバン・インフィニティ」
「TOKUSATSU ACTION FIGURE ギャバン・ブシドー」
「TOKUSATSU ACTION FIGURE ギャバン・ルミナス」

――『超宇宙刑事ギャバン インフィニティ』の玩具は最初からすごいラインナップですね。

江森:昨年の立ち上げアイテム数より、圧倒的に多くなりました。

木村:はい。非常に気合が入っております。

 このほかにもソフビと「エモルギア」各種、そして「DXギャバリオンブレード」の発売を予定しております。

 「DXギャバリオンブレード」は『宇宙刑事ギャバン』のレーザーブレードのように大きく光る剣として、大きさはもちろん刀身が光るのを重視したアイテムとなっておりますので、ご期待いただければと思います。

「DXギャバリオンブレード」

江森:売り場での新しさを考え、パッケージについても「スーパー戦隊シリーズ」玩具とも違うデザインとなっております。ロゴもカタカナがほとんどないスタイリッシュなデザインになっています。

 新しいヒーローシリーズとして「スーパー戦隊シリーズとは異なる新しいヒーローが来る」というのが一目でわかるようになっています。

パッケージも『超宇宙刑事ギャバン インフィニティ』の宇宙や未来を彷彿とさせるデザインとなっている。

――最後にユーザーへのメッセージをお願いします。

木村:『超宇宙刑事ギャバン インフィニティ』から「DXギャバリオントリガー」をはじめとしたアイテムが2月14日から発売します。

 また、細かいところですが「エモルギア」のおしゃれポイントとして、後ろを見るとお尻があり、それぞれお尻の模様やしっぽがあったりします。隅々までこだわって色々と作っている玩具なので、遊び倒していただけると、とても嬉しいです。

「エモルギア」は正面だけでなく、背面のデザインにも注目

江森:『超宇宙刑事ギャバン インフィニティ』の玩具は例年以上にギミックを盛り込み、塗装箇所も多く入れております。

 新しい特撮ヒーローシリーズの第1弾として造形も塗装も外観もギミックもこだわっておりますので、ぜひお楽しみいただけたらと思います。

――ありがとうございました。

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