インタビュー

「SPARK Fig GRANDE ゾイドジェネシス コトナ・エレガンス」開発担当者インタビュー

スタイリッシュでカッコイイ、最新デザインでコトナがフィギュア化

【SPARK Fig GRANDE ゾイドジェネシス コトナ・エレガンス】
予約受付期間:5月13日0時~8月6日23時59分まで
2027年2月下旬 発売予定
価格:22,000円(税込)

 タカラトミーのハイターゲット向けホビーレーベル「T-SPARK(ティースパーク)」は、フィギュアシリーズ「SPARK Fig GRANDE(スパークフィグ グランデ)」より「コトナ・エレガンス」をタカラトミーモール限定商品として2027年2月下旬に発売する。価格は22,000円(税込)。予約受付期間は8月6日23時59分まで。

SPARK Fig GRANDE ゾイドジェネシス コトナ・エレガンス

 「T-SPARK」が贈る作品の世界観とキャラクターの魅力を活かし、こだわりの造形と美麗な彩色で立体化するフィギュアシリーズ「SPARK Fig(スパークフィグ)」。「SPARK Fig」よりも一回り大きなスケールを採用し、作品の世界観とキャラクター性を丁寧に掘り下げ、質感・情報量にこだわった造形と彩色のフィギュアシリーズとして「SPARK Fig GRANDE」が登場した。

 その第1弾としてアニメ『ゾイドジェネシス』にヒロインの一人、コトナ・エレガンスを1/7スケールでフィギュア化。キャラクターの持ち味は活かしつつ、イラストレーター深井涼介氏によるオリジナル水着へのスタイリングにより、令和にアップデートされたコトナが登場。

 本稿では試作品の写真を交えて、「SPARK Fig GRANDE ゾイドジェネシス コトナ・エレガンス」の本商品を担当するタカラトミー ホビーキャラクター事業室コレクター事業部企画開発課の中瀬崇嗣氏に話を聞いた。

タカラトミー ホビーキャラクター事業室コレクター事業部企画開発課の中瀬崇嗣氏

スタイリッシュでカッコイイ令和のコトナ・エレガンスを追求

――最初に「SPARK Fig GRANDE コトナ・エレガンス」の商品化・開発の経緯を教えてください。

中瀬氏:商品化に当たっては、まず「SPARK Fig」、「SPARK Fig GRANDE」についてお話しできればと思います。

 「SPARK Fig」はコレクションしやすいサイズで、コレクターからライトファンまで楽しめるシリーズとなっており、「SPARK Fig プリンセッション・オーケストラ リップル」が発売されました。

「SPARK Fig プリンセッション・オーケストラ リップル」 2026年3月下旬発売(受注終了)
(C)Project PRINCESS-SESSION (C) TOMY

中瀬氏:一方で、フィギュア商品の主流は大体1/7サイズぐらいで、クオリティの高い商品の市場が大きいと思います。それを意識し、「SPARK Fig」も一回り大きいサイズで、より彩色や造形を引き上げたラインとして「SPARK Fig GRANDE」という上位カテゴリーを作ろうとなりました。

 「そのシリーズで商品化するならどのIPとキャラクターで立体化するか?」となった時にコトナの名前が挙がり、選ばれた形になります。

――「ZOIDS(ゾイド)」シリーズでもアニメやマンガなどでたくさんの女性キャラクターがいますが、コトナ・エレガンスが選ばれた決め手は何でしょうか?

中瀬氏:そうですね。やはり、コトナ・エレガンスというキャラクターが「SPARK Fig GRANDE」のコンセプトに一番マッチしていると感じたことですね。

 アニメ『ゾイドジェネシス』は私がキャラクターメイキングの段階から深く関わっており、その時にもコトナの設定などに対して深く踏み込んだ部分もあるので、デザインなど令和にアップデートしてコトナを出したいとなりました。

 少し自分のわがままを通した部分もあります(笑)

――ちなみに、アニメ『ZOIDS-ゾイド-』のフィーネなども候補にあったのでしょうか?

中瀬氏:フィーネに関しましては、キャラクター可動プラキットシリーズ「メタモルバース」での商品化が決定していましたので、重複しないように意識したところはあります。

――次に造形についてです。「SPARK Fig GRANDE」ではオリジナルの水着姿となりますが、デザインの経緯をお伺いできればと思います。

中瀬氏:実は私がコトナのフィギュアをプロデュースするのは今回で2回目になります。1回目は、立石商店というブランドでガレージキットでした。

 その時はアニメの通常衣装姿で制作し、その後、他社さんで展開されたライセンス商品の監修にも携わりました。当時でも通常衣装や水着衣装なども展開されました。

 そのため、新たにフィギュア化するにあたって“令和にアップデートした、現代で見るコトナ・エレガンス”はどんな姿なのか? 現代のクオリティとスタイリングで作るとすれば、令和オリジナルとして再構成できるのではないかと思い、社内でもファンの多いイラストレーターの深井涼介氏に連絡をし、お手伝いいただき、ブラッシュアップを重ねていきました。

中瀬氏:計画段階では通常衣装も考えていましたが、最終的には「新ビジュアルとなる水着で行こう」という方向性で決まりました。コトナは、「ZOIDS」シリーズのヒロインとして水着がビシッと決まるキャラクターでもあり、このコンセプトにはしっかりはまりました。また、小物やベースにもこだわりを詰め込みました。

――「SPARK Fig GRANDE ゾイドジェネシス コトナ・エレガンス」を商品化するにあたってのテーマやコンセプトは何でしょうか?

中瀬氏:一番のコンセプトはスタイリッシュでありつつ、カッコイイという感じですね。挑発的かつ健康的でカッコイイというコトナ・エレガンスのイメージを掘り下げて、フィギュア化しました。

【【SPARK Fig GRANDE】SF-G01 コトナ・エレガンスPV CV:伊藤 静(コトナ役)】

――そのうえでコトナのフォルムであったり、表情の作り込みもかなりこだわったかと思います。

中瀬氏:コトナは作中でも大人びたキャラクターなので、造形バランスを大事にしています。フィギュアとしての見栄えはもちろんですが、かといって誇張しすぎず、より自然なイメージを体現することを意識しました。

 「SPARK Fig GRANDE」という大きいサイズのものになるので、例えば肌などのグラデーションや筋肉のつき方にはこだわりました。

 特に深井さんと議論したのは、お尻と背中の筋肉です。背面から見た時の背中のラインや筋肉の動きの表現をちょっとやりすぎなくらいこだわっています。

 コトナは劇中でも格闘ができ、守られるだけでなく、自ら戦いに行くキャラクターなので“令和で鍛えた姿”を再現するならこうだろうとなりました。

 表情や瞳もアップデートしています。当時のアニメだと情報量を抑えた瞳でしたので、書き込みを入れて情報量をアップしています。

――水着姿だとフォルムはもちろん、筋肉のつき方などは服で隠すといったことができませんからね。

中瀬氏:なので、造形バランスや肉付きは相当苦労しました。

 実をいうと、1回2回原型を途中まで作って、そこからもう少し手を加えていったのですが、追い込み過ぎて、誇張しすぎなフォルムになってしまい、戻したり追加したり試行錯誤を繰り返しました。

――コトナといえば、愛機のレインボージャークが印象的ですが、そういった要素も取り入れているのでしょうか?

中瀬氏:もちろんゾイド要素はしっかりと入れています。

 深井さんと話をしながらも、ゾイドらしさはどこかに残したいとなり、新しいデザインの中にコトナらしさのエッセンスを加える形でゾイドの小物を持たせる形になりました。

 最初は大きな武器だったりもしましたが、それだと露骨すぎるので、扇子を持たせようとなりました。レインボージャークがクジャク型ゾイドなので、レインボービームテイル(尾羽)を広げた状態をイメージした小物として追加しました。

 そのため、最初は腰に手を当てたポーズでデザインされていましたが、ここに扇子を持ったデザインが追加されることになりました。

 そこで右腕を差し替え可能(コンパチブル)にして、右腕を2種類入れて、腰に手を当てたポーズと扇子を持ったポーズの2種類を楽しめるようにしました。

扇子にはレインボージャークの頭部をイメージした造形があり、色分けも細部まで施されている
右腕は差し替えによって腰に手を当てたポーズにすることができる

――台座にもレインボージャークの意匠が入っていますね。

中瀬氏:おっしゃる通りで、台座もこだわっています。

 透明な台座などでは作品名やそのロゴなどが入っていることが多いかと思いますが、本商品ではゾイドをシンボリックなデザインとして入れています。

 台座に関しては、レインボージャークを元に図案を作成し、当初は横を向いたレインボージャークなどもありましたが、最終デザインは正面を向いたものになりました。

 ゾイドキャラクターのフィギュアとして、やはり元々のメカ生体がいる世界なので、メカデザインをどこかに残してあげたかったので、台座に今回採用しました。

――タカラトミーでスケールフィギュアを出すというのはかなり挑戦的な印象を受けました。

中瀬氏:タカラトミーとしてフィギュア商品を出すことは珍しいことでした。過去にはグループ会社のタカラトミーアーツ、旧ユージンからSRDXというトレーディングフィギュアがありました。

 ただ、タカラトミーとしてスケールフィギュアを出したのが、近年でも10年くらい前の「P2F」シリーズになるかなと。

 そのため、今回の「SPARK Fig GRANDE ゾイドジェネシス コトナ・エレガンス」は大胆なデザインで、タカラトミーとしてもかなり珍しい商品になっています。

――これまでのタカラトミーにないラインナップというのも、ハイターゲット向けの「T-SPARK」だからこそ出来た商品展開な印象ですね。

中瀬氏:「T-SPARK」の立ち上げは大きいですね。

 「T-SPARK」でも様々なIPやブランドが立ち上がっていく中で、合金玩具、プラモデル、完成品トイ、コレクションフィギュアが展開されているのに、スケールフィギュアがないことに私は違和感を感じていて、やりましょうと始めたのが「SPARK Fig」シリーズでした。

 本当にここ数年間でタカラトミーとしてのホビーに対する考えをガラッと変えた結果、「これもあるべきだよね」と挑戦しています。

――コトナ・エレガンスをフィギュア化するにあたり、改めてこだわったポイント・苦労したポイントを教えてください。

中瀬氏:こだわった部分はアップデートするというところで、今までのアニメのイメージだけではなく、レインボージャークの扇子や台座などを含めてのデザインなどを盛り込んで作り込んだデザインですね。

 また、商品本体のクオリティとして、フィギュアメーカー株式会社サウザンドさんをパートナーとして制作しているのもこだわりポイントです。

 どうしてもタカラトミーの工場でいつも通り作ってもこのクオリティは出せない。そこで、サウザンドさんのご協力のもと、「SPARK Fig GRANDE」としての品質の高い商品をお送りできるようになっています。

 そういった意味でも、デザイン面と生産面とコスト面でも挑戦している商品になっています。

【「SPARK Fig GRANDE ゾイドジェネシス コトナ・エレガンス」をチェック】

――最後にユーザー様へのメッセージをお願いいたします。

中瀬氏:「T-SPARK」でカテゴリーとしてもどんどん広がり、フィギュアシリーズの「SPARK Fig」、「SPARK Fig GRANDE」を展開することができました。

 今回「SPARK Fig GRANDE ゾイドジェネシス コトナ・エレガンス」が商品化され、現代技術とデザインにブラッシュアップしたコトナを鋭意制作中ですので、ご期待いただければと思います。

 「SPARK Fig」シリーズとしてはまだまだ始まったばかりですが、他のゾイドキャラや、別の作品のキャラクターも作ってみたいという想いがありますので、今後も応援いただけますと幸いです。

――ありがとうございました。