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【静岡ホビーショー】V字型シャーシやギアの位置。「1/10RC TA08 PRO シャーシキット」のRCレースカーならではの新提案

7月発売予定

価格:34,100円(税込)

 タミヤの「1/10RC TA08 PRO シャーシキット」は最速を目指すRCドライバーに向けた様々な提案が込められている。本商品は7月発売で、価格は34,100円(税込)。

 この「1/10RC TA08 PRO シャーシキット」はRCレースでトップを競うようなドライバーに向けてのキットである。TA08はシャフトドライブ4WDの最新シャーシだ。TA07はこれまでの積み重ねた技術の集大成だが、TA08はそこから新提案を盛り込んだ設計になっているという。

 TA08のようなRCレース向けシャーシは"実車とは大きく異なる挙動”が大きな特徴だ。具体的にはサスペションが実車以上に影響し、大きく車体が浮き沈みする。カーブの時には車体が大きく傾く。TA08はV字型の底面により、車体が傾いても底面が路面に接触しないようになっている。このため、バッテリーやサーボといったメカは斜めに配置されることとなる。

「1/10RC TA08 PRO シャーシキット」
中央がへこみ左右が持ち上がったV]字を描く底面。バッテリーやサーボなどは斜めに配置される
モーターの駆動をベルトに伝えるスパーギアの位置は、動かすことができたTA07のデータを活かしている
サスペションの構造にも新しい試みが盛り込まれている

 またモーターからベルトを使って前後の車軸へパワーを与える「スパーギア」は、後方に配置されている。この位置はドライバーがスパーギアとモーターの位置を動かすことができたTA07でのデータを活かしているという。さらにサスペションの形状などにも様々な試みを盛り込んでいる。

 タミヤのRCカーはシャーシで様々な特性を持つ。まるで実車を操縦しているような感覚を体験できるシャーシもあれば、急発進でウィリーをしたり独特の挙動を楽しむシャーシもある。そういったなかでTAシリーズなど「RCレースならではの車体の挙動を突き詰めるシャーシ」というのはRCレースカーとして独自の進化を遂げているのだ。

 これまでの技術の集大成といえるTA07の次の、いわば"実験色が強い"といえるTA08だが、RCドライバーたちの注目度は高く、予約もかなり好調とのこと。TA08での様々な試みが実際のRCレースにどう影響するかは興味深いところだ。

多くの部品から構成される複雑なシャーシだ
多彩なオプションパーツでカスタマイズして最速を目指す
過酷なレースを前提としたシャーシだけに、スペアパーツも豊富に用意されている