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V字型シャーシで重心に変化を! 新シャーシ「TA08PRO」の特性とその歴史を紹介するタミヤRC LIVEが放映!
2021年3月14日 18:48
- 3月14日放映
タミヤは3月14日のタミヤRC LIVE「TAシリーズヒストリー2のご紹介と新製品」において、新シャーシ「TA08PRO」を紹介した。タミヤの前住諭氏、砂原 陸氏、河野隆之(TRF)氏によってTAシャーシの歴史と、新製品「TA08PRO」が語られた。
「TA08PRO」の発売日や価格、ギア比など正式な発表は後日としながらも、シャーシやパーツ構成、開発者の想いなど非常に細かい部分まで「TA08PRO」への想いが語られた。「TA08PRO」のコンセプトは「今までにないアプローチのシャーシ」。シャーシは中心に向かってバッテリーやサーボなどのメカが斜めに配置されるV字型になっている。敢えて重心を従来のシリーズより上になる形となっているのだ。
ツーリングカー向けシャーシ「TA」シリーズは30年以上の歴史がある。元々はオフロードカー向けのシャーシをツーリングカー向けにしたもので、その後ツーリングカー向けシャーシとして様々なチャレンジが成されていく。現在のTAシリーズのベルトドライブ4WD機構が取り入れられるのは、1996年発売の「TA03F PRO」から。
ベルトドライブ4WDはオフロード向けシャーシでは採用されていた機構で、シャフトドライブと比べ、操作特性が異なり、モーターへの負担が低く、その分バッテリーの消費は早いといった特徴がある。レースを楽しむユーザーにとって操縦特性が異なるベルトドライブ4WDが追加されたことは、自分の走りをさらに追求できることになる。
「TAシリーズヒストリー2のご紹介と新製品」では既にベルトドライブとして定着したTAシリーズの「TA04 PRO」の紹介からスタートとなる。RCカーはシャーシによってパーツの位置が大きく変わる。モーター、サーボ、バッテリーをどう置くか、これにより重心が変わっていく。走らせる上での特性も変わり、配置の変更や細かい位置調整も可能なシャーシも存在する。
その最高傑作のTA-07シャーシシリーズの次となるのが「TA08PRO」なわけである。河野氏はTAシリーズは「今までになかったモノを取り入れて来た」という。今回のその大きなアプローチが、前述のV字型のシャーシである。このシャーシのパーツ配置によりTA07シャーシとは重心のバランスが異なる。ダンパーの位置もこのバランスに合わせた調整が必要だ。このバランスの変化が走りにどう影響を与えるか、そこが最大のポイントとなるという。
もちろん従来のパーツにも幅広く対応、ボディに合わせたシャーシの調整もできる仕組みや、サスペションの調整など番組では非常に細かい所まで語られた。RCレースを楽しむファンに向けた濃い内容の番組だが、タミヤのRCカーの歴史の一端や、開発者達が様々な時代で色々なアプローチを行なったことがわかる。RCカーの奥深さを体験できる番組だった。