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V字型シャーシで重心に変化を! 新シャーシ「TA08PRO」の特性とその歴史を紹介するタミヤRC LIVEが放映!

3月14日放映

 タミヤは3月14日のタミヤRC LIVE「TAシリーズヒストリー2のご紹介と新製品」において、新シャーシ「TA08PRO」を紹介した。タミヤの前住諭氏、砂原 陸氏、河野隆之(TRF)氏によってTAシャーシの歴史と、新製品「TA08PRO」が語られた。

【タミヤRC LIVE「TAシリーズヒストリー2のご紹介と新製品」】

 「TA08PRO」の発売日や価格、ギア比など正式な発表は後日としながらも、シャーシやパーツ構成、開発者の想いなど非常に細かい部分まで「TA08PRO」への想いが語られた。「TA08PRO」のコンセプトは「今までにないアプローチのシャーシ」。シャーシは中心に向かってバッテリーやサーボなどのメカが斜めに配置されるV字型になっている。敢えて重心を従来のシリーズより上になる形となっているのだ。

【TA08PRO】
初公開となる「TA08PRO」のシャーシ
バッテリーが中心に向かって傾いているのが確認できる外側を浮かせたような配置だ

 ツーリングカー向けシャーシ「TA」シリーズは30年以上の歴史がある。元々はオフロードカー向けのシャーシをツーリングカー向けにしたもので、その後ツーリングカー向けシャーシとして様々なチャレンジが成されていく。現在のTAシリーズのベルトドライブ4WD機構が取り入れられるのは、1996年発売の「TA03F PRO」から。

【タミヤRC LIVE「TAシリーズヒストリー1のご紹介と新製品」】

オフロード向けシャーシがベースとなっているTA-01
ベルトドライブ4WD機構を採用した「TA03F PRO」

 ベルトドライブ4WDはオフロード向けシャーシでは採用されていた機構で、シャフトドライブと比べ、操作特性が異なり、モーターへの負担が低く、その分バッテリーの消費は早いといった特徴がある。レースを楽しむユーザーにとって操縦特性が異なるベルトドライブ4WDが追加されたことは、自分の走りをさらに追求できることになる。

 「TAシリーズヒストリー2のご紹介と新製品」では既にベルトドライブとして定着したTAシリーズの「TA04 PRO」の紹介からスタートとなる。RCカーはシャーシによってパーツの位置が大きく変わる。モーター、サーボ、バッテリーをどう置くか、これにより重心が変わっていく。走らせる上での特性も変わり、配置の変更や細かい位置調整も可能なシャーシも存在する。

番組では、1と2を合わせて、30を越えるTAシャーシが紹介された

 その最高傑作のTA-07シャーシシリーズの次となるのが「TA08PRO」なわけである。河野氏はTAシリーズは「今までになかったモノを取り入れて来た」という。今回のその大きなアプローチが、前述のV字型のシャーシである。このシャーシのパーツ配置によりTA07シャーシとは重心のバランスが異なる。ダンパーの位置もこのバランスに合わせた調整が必要だ。このバランスの変化が走りにどう影響を与えるか、そこが最大のポイントとなるという。

 もちろん従来のパーツにも幅広く対応、ボディに合わせたシャーシの調整もできる仕組みや、サスペションの調整など番組では非常に細かい所まで語られた。RCレースを楽しむファンに向けた濃い内容の番組だが、タミヤのRCカーの歴史の一端や、開発者達が様々な時代で色々なアプローチを行なったことがわかる。RCカーの奥深さを体験できる番組だった。

【TA08PRO】
細かい部分まで紹介され、開発陣が「TA08PRO」へ込めた想いが語られた
新シャーシによる走行シーンも紹介。クセのない走りが楽しめるという