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【クリスマスフェスタ】“模型の世界首都”で模型を作ろう! メーカー各社が趣向を凝らした、プラモデルワークショップをレポート

【クリスマスフェスタ2021】

12月11日、12日 開催

開催時間:
11日10時~17時
12日10時~16時
入場料:無料(事前予約の必要あり)

会場:ツインメッセ静岡 北館/南館

 ツインメッセ静岡で開催中の「クリスマスフェスタ2021」には、たくさんのファミリーの来場者が見られ、イベントを楽しんでいた。出展各社はそんな来場者を迎えるためのブース作りを行っていて、中でも多くのメーカーが企画していたのが、各社の人気商品を専門家の説明のもとで楽しめるという、いわゆるワークショップ的な体験イベントだ。

感染症対策のため、各社広めの体験スペースが設けられたツインメッセ静岡北館

 各社が販売する商品と専用のスペース、工具などが用意され、専門のスタッフの説明を受けながらプラモデルを組み立てることができるのは、こうしたイベントならではの体験だ。ここでは各社が趣向を凝らした、プラモデルワークショップの模様をレポートしていこう。

作ったその場でテスト走行やレースができる! タミヤの「ミニ四駆製作教室」

 タミヤが行っていたのは「ミニ四駆製作教室」。子供達にも人気の高い「ミニ四駆」のマシンを組み立てて、ブース内に設置されたコースで走らせることができるというもの。説明書の通りに組み立てるだけではコースを完走できないことも多いのがミニ四駆の面白いところ。親子であれこれと相談しながら、ときにはスタッフに助言を求めるなどして、完成後のテスト走行に挑んでいた。また規定の時間にはレースも開催された。

【ミニ四駆製作教室】
ブースでミニ四駆と電池のセットを購入すると参加可能。最新のレーザーミニ四駆「ロードスピリット」も選べた
説明書を見ながら組み立てる家族連れの来場者。作るだけでなく、すぐに走らせることができるのも嬉しい
コースにはMCガッツさんの姿も。参加者のテスト走行の様子を実況していた

新旧のスポーツカーのスケールモデルを作って体験。アオシマ「プラモデル工作教室」

 アオシマの「プラモデル工作教室」では、接着剤不要で作れる1/32スケールのカーモデル「ザ・スナップキット」を用意。標準価格1,650円(税込)のキットを1,000円(税込)の参加費でその場で組み立てて持ち帰れるとあって、作業スペースには親子連れを中心に、多くの来場者が参加していた。タミヤのミニ四駆とはまたひと味違う、実車の魅力を楽しめ、組み立てた後の撮影ブースも用意されていた

【プラモデル工作教室】
18歳以下が対象で、小学生未満でも、保護者同伴なら参加することができた
車種も選べ、やはりスポーツカーが人気だったようだ
組み立てた車体を撮影するスペースも完備

ガンプラを作ってエコを学ぶ。BANDAI SPIRITSの「ガンダムR作戦」が再び

 BANDAI SPIRITSが日本全国各地で約1カ月間実施した、リサイクル材を使用したガンプラの体験会「ガンダムR作戦」がこの「クリスマスフェスタ2021」会場でも特別に行われた。プラモデルを作ったときにでる廃材のランナーをリサイクルすることで作られた「エコプラ」のガンダムをその場で組み立てて、エコについて学ぶことを目的としている。ブームのさなかのガンプラを無料で楽しめるとあって、多くの参加希望者がブースを訪れ、配られた整理券の順に席に着いて、1/144ガンダムを作っていた

【ガンダムR作戦】
「ガンダムR作戦」のグリーンの看板が目印。参加のための整理券が配布された
エコプラのガンダムは工具を使わなくても組み立てられるものだ
組み立てるとチョコレートのような色のエコ素材のガンダムが完成する

模型の道具でスイーツ作り!? タミヤ「スイーツデコレーション製作体験コーナー」

 こちらは会場の南館でタミヤが実施していた「スイーツデコレーション製作体験コーナー」。「スイーツデコレーション」や「フェイクスイーツ」と呼ばれる、樹脂粘土などを使ったスイーツのクラフトを、タミヤが展開している「デコレーションシリーズ」を使って体験できるというもの。講師は静岡市内の静岡聖光学院の学生さん達で、その指導のもと、粘土で作ったポップチョコを思い思いにデコレーションして楽しんでいた。

【スイーツデコレーション製作体験コーナー】
こちらは学生さんを講師に迎え、感染対策のアクリル板を挟んで、マンツーマンの体験が体験ができた
本当に食べられそうなスイーツデコレーションを作れる。参加者はほとんどが女性だった
スイーツデコレーションファンに好評だったタミヤの道具を、専門のシリーズで発売したのがこの「デコレーションシリーズ」だ

 各社の体験コーナーでは、一部年齢制限を設けていたこともあり、やはりファミリーや友達同士で参加する来場者が多かった様子。作っているときは真剣だった表情が、完成した後には笑顔になっていて、取材をしている筆者も心を癒された。メーカー各社のプラモデルやクラフトに関連するワークショップの積極的な実施は、“模型の世界都市”を名乗る静岡ならではのものではないだろうか。

 コロナ禍でこのような企画を自粛したところもあったようだが、それでも感染対策を徹底しつつ、来場者が実際に体験できる企画ができるようになったことは、少しずつ日常が戻ってきている手応えも感じられた。以前のような雰囲気に戻ったときに、改めてこうしたイベントに参加してみたいと強く感じた。