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【クリスマスフェスタ】プラモデルと手作りホビー、2つの魅力のユニークイベント
プラモ組み立て、アクセサリー制作、RC体験など楽しさ盛りだくさん
2021年12月11日 17:43
- 【クリスマスフェスタ2021】
- 12月11日、12日 開催
- 開催時間:
- 11日10時~17時
- 12日10時~16時
- 入場料:無料(事前予約の必要あり)
- 会場:ツインメッセ静岡 北館/南館
タミヤ、ハセガワ、アオシマ、BANDAI SPIRITSなど様々なメーカーが出展するホビーイベント「クリスマスフェスタ2021」が静岡のツインメッセで、12月11日・12日にて開催されている。入場無料、ただし事前予約が必要となる。もし事前予約をしていなくても会場での登録も可能だ。
クリスマスフェスタは静岡で毎年行なわれていたイベントだが、新型コロナウィルス感染防止の自粛を受け、2020年は中止になってしまった。このため2年ぶりの開催となる。ツインメッセ静岡は、北館と南館の2つの建物で構成されているが、クリスマスフェスタの大きな特徴は「模型の世界都市・静岡」としてのプラモデルメーカーが参加する北館と、アクセサリーやバッグなど"手作りホビー"が楽しめる「手作りホビーワールド」と北と南で大きく特色が違うところ。"物作りのまち・静岡"ならではユニークなイベントとなっている。
本稿ではまず、この2つの違いをテーマに、イベント全体の雰囲気を伝えたい。静岡を中心としたホビーファンにとって久しぶりのイベントであり、親子連れを中心とした様々な人が訪れる楽しいイベントとなった。
ショップや体験コナー、展示会、ジャンクパーツ販売などモデラーの夢のような北館
ツインメッセ静岡の北館では、タミヤ、ハセガワ、アオシマ、BANDAI SPIRITS、ウッディジョー、プラッツなど様々なプラモデルメーカーが出展しているほか、同好会やクラブなどプラモデルをテーマにしている団体が作品を展示していた。
クリスマスフェスタとしての特色は「体験イベント」の多さだ。ミニ四駆の組み立て、プラモデルの組み立て、RCカー体験などなど、南館ではアクセサリや小物のワークショップが非常に多く、手軽に物作り体験が楽しめる。この制作体験に関しては別稿でさらに踏み込んで紹介したい。
ホビーショーなど流通業者や関係者を視野に入れたイベントではなく、一般来場者、特に親子連れをメインのターゲットにしているイベントであり、各社は新商品展示を行なっているものの規模は小さめだ。新製品を中心とした物販も行なわれていた。静岡らしいところといえば、各社が「ジャンク品」を売っているところだろう。
ジャンクといっても本当の意味でのガラクタではなく、パッケージが壊れたなどで出荷できなくなったプラモデルの部品をランナーごとだったり、箱には入っていないものの全パーツと組み立て説明書をセットしたものを割引価格で売っているものなどその形式は様々だった。
購入しても1つの模型として完成できないパーツをなぜ購入するのか? それらのパーツが改造の素材になったり、加工しているときに壊れてしまった場合の補修パーツになるからだ。ジャンクパーツをいかに有効利用して自分の作品に活かすかも腕の見せ所である。静岡ホビーショーの一般日はこのジャンクパーツを目的に長蛇の列ができたりするのだ。今回も非常に真剣にジャンクパーツを吟味する模型ユーザーも見られた。
南館はアクセサリーや小物など手作りホビーの女性中心の構成
北館は筆者も比較的見慣れた「ホビーショー」の風景が広がっていたが、南館は大きく様相が異なる。ステンドグラス、アクセサリー、バック、ガラス工芸……。そういった女性のユーザーをメインとした"手作りホビー"の販売ブースが多数並んでいるのだ。
これらのメーカーの特色は「ブース内にワークショップを展開しているところ」である。各社が様々な商品を販売しているだけでなく、「自分たちで作ることで完成する商品」を販売しているのだ。アクセサリーやジオラマ、小物などを、多彩なパーツ状態で並べ、お客さんは自分のセンスで組み合わせオリジナルアイテムを作り、その状態で購入するのである。
ショップに話を聞いてみたが、こういった手作りアイテムを販売しているクラフトメーカーは各地で開催されるクラフトイベントに積極的に参加し、販売を行なっているという。クラフトイベントは特に静岡では年に2回「ARTS&CRAFT 静岡手創り市」というイベントが行なわれる。このイベントはクリスマスフェスタより大規模なものだという。
南館でちょっと面白かったのが、自動車メーカーであるホンダがブースを出展していたこと。2台の車を会場でアピールしていたが、会場の特色を活かし、"女性向け"を強く意識した車種をチョイスしたとのことだ。
もう1つ、北館と南館の通路では第二次大戦に使われていた軍用車両が展示され注目を集めていた。これらの車両は「日本ミリタリーヴィークル協会」の会員の個人所有の車両で、車検を通り、今でも一般道を走行できる。キューベルワーゲンのみはオリジナルを再現したレプリカとのこと。