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【静岡ホビーショー】冷却機能を強化! 様々なアップデートを実感できるプラモデル「1/48 ロッキード P-38J ライトニング」

【1/48 ロッキード P-38J ライトニング】

7月発売予定

価格:6,600円(税込)

 タミヤがホビーショー会場で積極的にアピールしていた新製品が「1/48 ロッキード P-38J ライトニング」だ。7月発売で、価格は6,600円(税込)。

 ロッキード P-38J ライトニングは、1943年8月から生産されたアメリカの戦闘機。陸軍の要求する高速力・重武装・長距離飛行性能を持たすため、コクピットブロックを2つの胴体で挟むという"3胴方式"の戦闘機だ。P38Jはエンジンの冷却機能を強化したことで航空でも安定した馬力を発揮することが可能となった。

「1/48 ロッキード P-38J ライトニング」のボックスアート
こちらは2019年発売の「1/48 ロッキード P-38F/G ライトニング」

 タミヤは、P-38Jより前の型式であるP-38F/Gを「1/48 ロッキード P-38F/G ライトニング」として2019年に発売している。比較することでP-38Jがどのように改良されたかを確認できるようになっている。今回、会場で開発担当者からこの改良と、飛行機モデルとしての工夫を聞くことができた。

 P-38Jはインタークーラーを外翼前縁内からエンジン下部に移設したことでエンジンの冷却能力を上げることができた。P-38Jのエンジン下部をよく見ると3つの穴が開いており、P-38F/Gは2つになっている。また胴体側面の「排気タービン過給機」も大型化している。胴体後方の「ラジエーターフェアリング」も大型化。冷却に力を入れているのがわかる。

P-38Jはエンジン下部にインタークーラーを搭載。3つの穴が開いている
P-38F/Gのエンジン下部の穴は2つ
上がP-38Jで、下がP-38F/G。開発者が指で示している胴体側面の「排気タービン過給機」が大型化しているのがわかる
胴体後方の「ラジエーターフェアリング」も形状が違う

 エンジンの性能に冷却機能の設計が間に合わなかった現状を、吸気機能を見直すことで効率化、エンジンの潜在能力を空気の薄くなる航空でも発揮できるようにしたのだ。また、コクピットブロックもよく見ると背中の防弾板が大きくなっている。コクピットパネルは比較をするとP-38Jの方がすっきりしている。操縦桿の機能が集約され、効率的になっていたり、各種改良が加えられているためだという。

 本製品では内部機構までは再現していないが、外翼前縁内に配置されていたインタークーラーがエンジン下部に移動したことで主翼に余裕ができ、より多く燃料が詰めるようになったのも大きな改良点だという。これにより航続距離もアップしたのだ。プラモデルでは作ることでこういった改良を確認することができる。説明書や資料を見て、プラモデルがそれを再現していることを確認できるのだ。

右がP-38J。座席後ろの防弾板が大型化
こちらも右がP-38J。計器類がすっきりしている

 また「模型としての工夫」もチェックして欲しいと開発者は語った。この点は「1/48 ロッキード P-38F/G ライトニング」から受け継がれているポイントだ。その大きなポイントは「前脚収納庫と主桁パーツの一体化」。大きな主翼をしっかり支えるパーツを使うことで、主翼が反った形状を実現しながら、まっすぐランディングギアが機体から降り、支える形を保っている。

「前脚収納庫と主桁パーツの一体化」することで大きな主翼や、ランディングギアにかかる荷重をしっかり保持できるようになる。先端の重りは、エンジン内にも入っている

 また、P-38はその胴体が後方に伸び、大きな尾翼につながっている設計のため、着陸状態でディスプレイしてると、後ろ部分が地面についてしまう。これを防ぐため、コクピットブロックとエンジン内部に重りの鉄球が仕込まれているのだ。これにより、尾翼をピンと跳ね上げたP-38ならではの着陸姿勢が再現できるとのこと。

 タミヤのスケールモデルは詳細な実機取材によるディテール表現が魅力だ。そしてそれだけでなく、組み立てやすさ、飾りやすさなども考えている。「1/48 ロッキード P-38J ライトニング」はそういったタミヤの工夫を実感できる製品だ。