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【静岡ホビーショー】あの時代の憧れを自分の手で組み上げる……。ハセガワの「ニッサン スカイライン 2000GT-R (KPGC110)」

【ニッサン スカイライン 2000GT-R (KPGC110)】

11月 発売予定

価格:4,620円(税込)

 ハセガワ一押しの製品が「ニッサン スカイライン 2000GT-R (KPGC110)」だ。6月25日発売予定で、価格は3,520円(税込)。

 ハセガワのラインナップの1つに「往年の名車」がある。1970~80年代に憧れた車をプラモデルで作ってみたい。あの時代のステンレスパーツが、銀のメッキパーツに実に合うのだ。現代とは異なる角張ったデザインや、足回りの配置など自動車メーカーの技術の進化や、デザインの隆盛も感じられる。そして昔の車には、独特のロマンがある。

 プラモデルユーザーの年齢層は様々で、これらの往年の名車も「子供の頃に憧れた」、「歴史を感じて興味を持った」という人だけでなく、「かつて乗っていた」という人もいるだろう。本製品も様々な思いを生むプラモデルだ。展示コーナーでは年配の人がのぞき込み、いろいろな話をしているのが興味深かった。

大型のパーツに小さなディテールパーツを組み付けていく。組み立て難易度は高くない設計だ

 本製品のモチーフは1972年9月に登場した4代目スカイライン(C110型)。広告キャンペーン「ケンとメリーのスカイライン」から通称「ケンメリ」と呼ばれた。その中でスカイライン 2000GT-R(KPGC110)は、1973年排出ガス規制の影響もあって、少数の台数で生産が終了した幻のモデルだという。プラモデルは幻の名車を作り上げ、じっくり目で楽しむことができる。

 こういった実車モチーフをハセガワがプラモデル化をする場合、「実車のデータを計測できた」ということが1つの目安になっているという。センサーを使い、外観から内部まで精密に3Dデータをとることで、そのデータで正確な車が再現できる。実車取材をできた、というのが商品化のへの道筋の1つになっているとのこと。

実車を取材、データ測定したからこその繊細なパーツ表現
ギラリとしたメッキパーツは、当時の車の金属感によく合う

 当時のままの外装、内装、あの時代の「空気」を精密な3Dデータで再現する、というのが本製品の魅力の1つだ。一方で、スケールモデル化すると、実車の持つイメージと違和感が生じる場合もあるとのこと。あえてプラモデル設計者の勘を活かしてアレンジを加える箇所もあるという。

 エンジンなど内部機構はあえて再現せず、ボディライン、パーツ配置、内装の質感、様々な角度からの見え方……。各パーツからは憧れが込められているのもわかる。作ってみてその憧れがしっかり形になる過程を楽しめるモデルだと感じた。

おすすめポイントにも憧れが感じられる
ターンテーブルで回る車をいつまでも眺めてしまう