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【模型ホビーショー】全長337mm! 「戦闘メカ ザブングル」40周年を飾るハセガワの「アイアンギアー」は、WM形態からデザインを起こしたこだわりの設計

【戦闘メカ ザブングル アイアンギアー】

12月28日頃発売(12月23日出荷)

価格:6,280円(税込)

 「第60回 全日本模型ホビーショー」のハセガワのブースで来場者の目を惹いていたのが、この「アイアンギアー」だ。「戦闘メカ ザブングル」の放映40周年を記念し、同作のプラモデルシリーズとして、完全新規の金型で設計された1/500スケールのランドシップで、12月28日頃(12月23日出荷)の発売となる。

ハセガワブースの「アイアンギアー」展示コーナー

 これまで「クラッシャージョウ」や「ダーティペア」など、サンライズ作品のプラモデル化をしてきたハセガワが新たに展開する「戦闘メカ ザブングル」のプラモデルシリーズ。この「アイアンギアー」はその第1弾をうたっている。

「戦闘メカ ザブングル アイアンギアー」。12月28日頃発売(12月23日出荷)、価格は6,280円(税込)

 ウォーカーマシン(以下、WM)ではなく、ランドシップの発売に驚いた人も多いようだが、同社は「宇宙海賊キャプテンハーロック」の「アルカディア号」など、SFアニメの巨大戦艦などもプラモデル化していて、そこからの流れと考えれば、ランドシップ形態という選択も合点がいく。設計も同じ担当者の手によるものだそうだ。

1/500スケールで、全長337mmの大きなキット。ザブングルなど同スケールのWMが8体付属する

 設計のポイントは、まず最初にランドシップ形態ではなく、WM形態からデザインをしたと担当者の談。キット自体は変形をするわけではないが、各部のつじつまを合わせて、全体の合理性を高めるためにそのような設計手順を経ているそうだ。その結果、機体先端の裏側(WM形態時のつま先)に膨らみがあり、平らなところに置くと先端が僅かに持ち上がってしまうため、クリア成形の展示用スタンドパーツを用意して、それを使うことで置いたときにまっすぐになり、なおかつホバー走行しているようなイメージで展示できるようにしている。

ブリッジはカーゴ一家の船であった初代の形状を採用。ブリッジや格納庫の窓はクリアパーツだ
船尾部。ウイングや腕となる部分など、本当に変形しそうな形をしている
手に持つとその大きさがわかりやすい。取り付けられたクリアパーツは展示用スタンドだ
格納庫のハッチはこのように開閉が可能

 展示されたサンプルは素組みイメージで塗装された試作品で、付属のWM以外は塗装しなくても劇中に近い状態で完成する。全長は337mm、全幅163mm、全高110mmのかなり大きなキットとなっている。ランナーは展示の内容で、一部が2枚構成となっている。砲塔の可動やブリッジ下の格納庫ハッチの開閉、ポタン砲の選択式取り付けなどのギミックを搭載している。ブリッジは初期アイアンギアーの形状を再現していて、付属のWMは初期エピソードのザブングルと汎用機がそれぞれ2体ずつ付属している。

ザブングルとザブングル・カーが2機ずつ付属。ザブングルは設定通りのスケールで、やや大きめに見える。ジロン機を再現したいなら、翼を折って作ってみたい
トラッド11、ギャロップ、クラブもそれぞれ2機付属する。左後方に見えるポタン砲は選択式だ
パーツ群。一部2枚構成のランナーもあるが、大きさの割にパーツは多くなく、作りやすく設計されている。接着剤も必要ない
付属のWMは単色成形。クラブタイプの窓が別パーツになっているなど、こちらは結構細かな設計だ

 ハセガワも公式にシリーズ化を提言していて、今後のラインナップについてもいろいろなアイデアがあるとのこと。次回もランドシップを展開するのか、あるいはWMを発売するのかはまだ未定だが、この「アイアンギアー」の発売後の評判なども参考にするそうなので、まずはこちらの発売を期待して待つことにしよう。