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海洋堂のフィギュア造形作家であるBOME氏が文化庁長官表彰を受賞

12月14日 受賞

左からBOME氏、文化庁長官・都倉俊一氏

 海洋堂のフィギュア造形作家であるBOME氏は12月14日、文化庁長官表彰を受賞した。

 文化庁長官表彰は、文化活動に優れた成果を示し、日本文化の振興に貢献した個人・団体に対し、その功績をたたえ文化庁長官が表彰するもの。BOME氏は海洋堂にてフィギュア造形作家として活躍する人物で、「美少女キャラクターフィギュア」というジャンルを開拓した先駆者のひとりとも呼ばれている。

 BOME氏は海1995年以降、現代美術作家・村上隆氏との協働により、現代アートとしても高い評価を獲得。今回はその卓越した造形技術により日本の現代文化の支え手として多大な貢献をしたという評価を受け、受賞となった。海洋堂では受賞を記念した展示企画なども検討している。

BOME氏のコメント

 単純にひたすら好きなキャラクターを造りたくて始めた造形でしたが、当時は明確な制作ノウハウや、手本も少なく、材料すら何を使うのが良いのかすら、わからない暗中模索の中、師匠である安良ひろちかさんからの教えや、社内外問わず同時期の作家の作品や製品に触発されながら、それらに追い付き追い越したいと思ってこれまで続けてきたせいか、今回の事は、美少女フィギュアというジャンルを含めた、僕らの業界全体が評価されたように感じて、大変うれしく思います。また、個人としてもこれで終わりではないので、初心と師匠の教えを忘れず、今のすばらしい造形作家さん達に交じって、この業界が盛り上がるように、これからもいろんな事をやってみたいと思います。

左からBOME氏、海洋堂/取締役専務 宮脇修一氏