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【静岡ホビーショー】海洋堂が「ARTPLA」ブランドで“プラモケイ”に参入!「ゆるキャン△」を筆頭に、「太陽の塔」や「動物園」などを続々キット化!
2022年5月12日 10:53
- 【海洋堂「ARTPLA」シリーズ】
- 6月20日より順次発売
静岡ホビーショーに出展した海洋堂は、「ARTPLA(アートプラ)」ブランドをひっさげて“プラモケイ”に参入。ブースには同社のノウハウを詰め込んだプラスチックキットの試作品が多数展示された。
プラモケイとは、海洋堂の創業者である宮脇修氏が提示していた“プラスチック製のモケイ”を呼び習わす言葉だ。1964年に「プラモケイの海洋堂」として創業し、現在まで50年以上にわたりって培ってきた造形に関するノウハウを詰め込み、かつて宮脇氏が唱えた“モケイをアートへと昇華させる”思想「アートプラ」の名前を冠したブランドで、本格的にプラスチックキットに参入するというのである。
その最初のラインナップとなるのが「ゆるキャン△」だ。既に発表済みのカプセルトイとクローズドボックスで発売予定の「ARTPLA ゆるキャン△」と同じ1/24スケールで、造形の異なるキャラクター5人と様々なキャンプ道具をセットとしたキットだ。ミニチュアでも定評のある海洋堂が手がけるキャンプ道具は見ているだけで楽しく、同じスケールの造形との相性もよさそうだ。
松村しのぶ氏が造形を手がける「動物園」シリーズは、動物園の動物たちと人々の日常の情景を1/35スケールで展開する。ガレージキットやフィギュアなどで生き物を多数手がけてきた松村氏の造形はこのシリーズでも実に魅力的で、動物たちと人間とのドラマが見えるようだ。こちらも「ゆるキャン△」と同様、カプセルトイ&クローズドボックスと一式セットの両方で発売される予定だ。
展示されたラインナップの中でインパクトがあったのが、「太陽の塔」だ。これまで様々なスタイルで太陽の塔を立体化してきた海洋堂だが、このARTPLAで発売されるキットはなんとその内部に作られた「生命の樹」やそれを観覧するための階段などを1/200スケールで造形している。内部構造は現在公開されている状態を再現しているそうで、資料的にも貴重なものだ。
その他、仏像の「四天王像」や「Ma.k. マシーネンクリーガー」、「機神幻想ルーンマスカー」、「ドイツ機甲師団 デフォルメキット」、「ジュラシックワールド 新たなる支配者」(写真撮影禁止)など、豊富なラインナップを出展し、この2022年から順次発売していくとのこと。パッケージやランナーの仕様などは現在検討中で、こちらも発売前に披露される予定だ。また過去に海洋堂が発売したガレージキットをプラモケイとしてリファインするという計画もあるそうで、新旧の海洋堂ファンにとって見逃せない企画となりそうだ。