ニュース
派手で緻密な彩色と造型! シェリルとランカのリッチな「Anniversary Stage Ver.」フィギュアを細部までチェック!【#ワンホビG】
2023年5月27日 12:18
- 【ワンホビギャラリー 2023 SPRING】
- 開催期間:
- 5月27日10時~20時 最終入場19時30分
- 5月28日10時~19時 最終入場18時30分
- 会場:アキバCOギャラリー
- 東京都千代田区外神田3-16-12 アキバCOビル1F
- 入場料:無料
「ワンホビギャラリー 2023 SPRING」で会場の注目を集めていた商品の1つが、先日発表された「シェリル・ノーム ~ Anniversary Stage Ver. ~」と、対をなす「ランカ・リー ~ Anniversary Stage Ver. ~」の2体だ。シェリルの方は先日予約が開始され、2024年5月発売、価格は36,000円。ランカは未定だ。
本商品のモチーフは江端里沙氏による作品10周年の記念イラスト。今回シェリルの方は彩色原型が出展され、カラーリングや素材感などの細かい仕様を確認できた。ランカは原型展示だが、こちらも非常に精緻な造型を確認することができたので、ポイントを見ていきたい。
シェリルは「私の歌を聴け!」と叫ぶ、ちょっと女王様チックなセクシーな一面を持つ。持つマイクは鞭の絵のような形をしていて、ボンデージ風衣装も似合う。それと共に非常に豪奢な衣装、華やかなステージの似合う、全銀河が憧れるアイドルだ。
「シェリル・ノーム ~ Anniversary Stage Ver. ~」でまず目を惹かれるのは非常に手の込んだ造型と彩色だ。髪の毛は非常に複雑な造型でグラデーションも細かい。オレンジ色を濃くしていくだけでなく、バイオレットの差し色にまで変化しており、その多彩な色彩に感心させられる。
艶やかな衣装とコントラストをなすのは大きく開けられた胸元。グラマラスな肢体は柔らかな線を描き、ひだのついた衣装に包まれる。胸の形はビスチェ状のパーツできゅっとつり上げられその豊かなボリュームを強調させている。金の刺繍があるが、シェリルらしいフェティッシュな雰囲気も併せ持っている。
大人っぽい上半身の衣装に対して、下半身はまるで魔法少女の衣装のようなかわいらしさが盛り込まれている。真っ白なニーハイソックスに、ピンクで丸いデザインがかわいらしいブーツ、大きなリボンがポイントとなっていて、シェリルの中の子供っぽさ、少女らしさを表現しているようにも見える。ちょっと子供っぽさを感じるブーツだが、独特のヒールが不思議な雰囲気も盛り込んでいる。実際の靴だったらこの金属状のヒールはかなり重くなってしまうが、フィクションならではの冒険的なデザインとも言える。
そしてパレオのような腰の布が、フィギュアの動きを印象づける。ここには透明度の高いパーツが使われており、フィギュアならではのポーズの自由度、イラストと現実の"合間"を見せる見事な表現と言える。本物の布ではこのような形には固定されないし素材感も異なる。樹脂だからこそできる形と透明感、キャラクター描写と言えるだろう。
シェリルは"フィギュア映え"するキャラクターであり、過去にも様々な名作フィギュアが販売されているが、「シェリル・ノーム ~ Anniversary Stage Ver. ~」は間違いなくそのラインナップに加わるフィギュアだ。その造型、意匠を細かくチェックするのが本当に楽しい商品である。
シェリルに憧れ、やがて肩を並べるほどに成長した"シンデレラアイドル"といえるランカは、シェリルとの対比で幼さ、かわいらしさを強調した姿で表現されることが多い。今回の「ランカ・リー ~ Anniversary Stage Ver. ~」も"かぼちゃパンツ"を思わせる丸いスカート、袖の丸い膨らみなど全体的にかわいらしい衣装だ。
今回は光造型の無彩色の試作品のため彩色が確認できないが、その圧倒的な造型を見ることができた。ランカは"元気さ"というのが大きな特徴。躍動感のあるポーズとその動きを表現する髪の毛や衣装の動きが楽しい。笑顔も思わずこちらも笑顔になってしまうかわいらしさがある。
かっちりした首元のカラー、フリルのついた手袋に包まれた手、「キラッ☆」の手のポーズとランカらしい要素が詰まっている。髪の毛の動きを膨らませるケープ、ふんだんに付けられたアクセサリーやリボンなども見ていて面白い。肩の部分の飾りに付けられた紐や、上着の縁についているフリンジ(ふさ飾り)など造型は非常に複雑で、本フィギュアを生産する工場は非常に大変そうだが、だからこそフィギュアを前に細かくチェックしたくなってしまう。
元となるイラストはシェリルと一緒に描かれているだけに、並べてみて同じ意匠、違っている部分をチェックするのも楽しい。シェリル同様高価なフィギュアになりそうだが、ファンならずとも強い魅力を感じるフィギュアだ。
(C) 2007 BIGWEST/MACROSS F PROJECT・MBS