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Bfull、フィギュアの髪の毛用極薄パーツ量産化に成功

人間の髪の毛約1/4サイズ。新材料と最新設備を導入

12月8日 発表

 Bfullは12月8日、最新材料「ポリウレタンレジン」の採用と最新設備を導入することで、人間の髪の毛1/4の厚さ(厚さ19ミクロン)の高精細なパーツの量産化に成功したことを発表した。

 射出成形で製作した一般的な量産品フィギュアの場合、約1mm程度の肉厚のケースが多く、金型を作成する段階で生産性を考慮した形状に変更されるケースがあるという。特に髪の毛など細かい造形が必要な箇所では多くの制限があり、原型と製品のイメージが異なる原因とされている。

 今回発表された新材料と新設備で生産したパーツは厚さ19ミクロンの造形も忠実に生産できるため、原型師のディティールを忠実に再現して精細な髪などの表現が可能になるとのこと。

 これにより、従来の製造方法(射出成形・PVC製品)では難しい小さなサイズでも高精細な造形をしたフィギュアをお届けするとしている。

 新たに採用された「ポリウレタンレジン」は、従来のPMMA素材と比較して靭性が高く、高温や光による劣化が少ないため、経年変化に強い特徴があり、精細な出力パーツでも折れにくく、フィギュア生産で多くの箇所に使用できる材料となっている。

 Bfullでは今後、この新材料・最新設備で生産した商品に関しては「PUresin製塗装済み完成品」という表記にて販売される。

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