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もふもふの尻尾の立体感! 「オリジナル3Dモデル九尾の傍観者」、フィギュアメーカーだから作れる見応えたっぷりな3Dモデル【#コトコレ】

【コトブキヤコレクション2024】

開催日:2月2日~4日 全日12時~19時30分

会場:秋葉原ラジオ会館10Fイベントスペース(フィギュアメイン展示)

(東京都千代田区外神田1-15-16)
コトブキヤ秋葉原館5Fイベントスペース(プラモデルメイン展示)
(東京都千代田区外神田1-8-8 岡嶋ビル)
入場料:無料

 会場で注目を集めそうなのが「コトブキヤオリジナル3Dモデル九尾の傍観者」だ。ソニーの空間再現ディスプレイ「ELF-SR1」で裸眼立体視の状態でモデルの細部を確認できる。

 「ELF-SR1」は画面を見ている人の位置をカメラで感知、見ている人の位置に合わせて3Dデータの位置を動かすことで、まるで目の前に実際のフィギュアがあるかのように角度を変えて細部をチェックできる。

【「コトブキヤオリジナル3Dモデル九尾の傍観者」、空間再現ディスプレイでの展示】
展示コーナー。裸眼立体視が可能な「ELF-SR1」で展示

 「九尾の傍観者」はイラストレーターのしらたま氏が描くキャラクターで、九尾の狐の女の子。ボリュームたっぷりの尻尾の上にちょこんと座ったかわいらしい女の子だ。この女の子がのぞき込む角度で動く。やはり圧巻なのがその尻尾のボリュームである。巨大な毛玉のような塊が動くのは見応えがある。

 コトブキヤはこれまでも「3Dモデル(VRアバター)」を販売している。九尾の傍観者もその1つで、VRChatで自分のアバターにも設定できる。人間と同じようにボーン(関節)が設定されているのでVR世界で自分の手足を動かす感覚で3Dモデルを楽しむことができる。

フィギュアを実際に目の前にしているように角度を変えてみることが可能。フィギュアメーカーならでは見応えのある3Dモデルだ

 フィギュアの原型には実際に立体物を作り込む「手原型」の他に、コンピュータデータ上で立体データを作っていく手法がある。このデータを元に光プリンターで立体物を出しフィギュアの原型にしていくのだが、昨今ではこのデータそのものを商品として販売するメーカーも増えてきた。

 「九尾の傍観者」はこれまでのコトブキヤの3Dモデルの中でも特に凝った造型と言える。それはCGジオラマのような質感を持っていて、まるで実際のフィギュアのように様々な角度から造型を楽しむのに向いていると感じた。もちろんVRアバターとして使えるようには設定されているのでポーズ変更なども自由にできるという。筆者としてはデジタルフィギュアとして観賞用のラインナップも拡充を期待したい。

 どうすれば立体映えするか、イラストレーターが描く2Dキャラクターを魅力的な3Dモデルにできるか、こういったノウハウはフィギュアメーカーだからできるところだろう。関節を動かさない様々な角度から楽しめる立体データ、一方でアクションフィギュアやプラモデルのように関節を動かし様々なアクションやギミックを再現して楽しむデータなど、ノウハウによってもその見せ方は変わってくるだろう。フィギュアメーカーの本格参入によって、3Dデータは今後さらなる市場とファンを生むのではないか、そういったことも感じた。

こちらは隣に展示されていたGateboxの「デジタルフィギュアボックス」。このように箱の中に3Dモデルを表示させるのも可能だ