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「電動水鉄砲が時代を変える!」、外見重視か、機能重視か? 雰囲気バッチリ、カヨ通商の水鉄砲4種【おもちゃビジネスフェア】
2024年4月11日 09:29
- 【夏~クリスマス おもちゃビジネスフェア2024】
- 4月10、11日 開催
- 会場:東京都立産業貿易センター台東館
東京玩具人形協同組合は毎年見本市を実施している。例年は9月に「クリスマス見本市」を開催していたが、今回、「東京おもちゃショー」が8月に開催されるのに合わせ、4月に「夏~クリスマス おもちゃビジネスフェア2024」の開催となった。この見本市に初参加したのが「カヨ通商」だ。その名の通り、他国から玩具を輸入して販売なども行なっているメーカーだ。
昨今、特に中国から安価な玩具が通販サイトを通じて日本で流通している。バッテリーやジャイロ機能など電子部品を安価で作ることができる中国メーカーの勢いは強いが、通販サイトで直接中国から送られてくる場合、注文から届くまで時間がかかったり、サイトによって価格のばらつきがあったりする。日本の流通業者が仲介することで、価格の提示、品質の管理、規格の準拠などより安定して商品が入手できる。また、コンビニや玩具店など、実際に商品を目にして購入できるというのもメリットとして大きい。
今回、カヨ通商がアピールしていたのが「電動水鉄砲」である。高性能で瞬時に出力を上げることができるモーターと、高効率のバッテリーで、手動の水鉄砲ではできない勢いで水を発射できるようになり、しかもメカを小型化できるので、デザインの凝った水鉄砲が増えてきた。ちょっとガンに詳しい人の琴線に触れる仕掛けもあり、今回カヨ通商が出展した水鉄砲はどれも魅力的なものばかりだ。
まず、3種のカービン型水鉄砲はそれぞれ機能やこだわりに違いがある。最も水鉄砲として性能が高い、「エレクトリックホワイトショット」は、その名の通り白い銃身を持つ水鉄砲。3種の中ではカートリッジ(弾倉)にあたる部分が水のタンクそのままで、グリップとストックが一緒になった未来銃のようなデザインが特徴だ。タンクが赤く、「高性能な水鉄砲」というのが直感で伝わるデザインだ。サブマシンガンのようなフロントサイトも楽しい。
3種の中で最も容量が大きい1,000mlの水を充填でき、バッテリー駆動で8~10mの射程を持つ。バッテリーの容量も大きいようで、連続で45分の使用が可能だ。価格は3,880円。水鉄砲としての性能を突き詰めた商品と言える。
「エレクトリックアクアショット」は銃本体にも書いてあるが「FN P90」そのままのデザイン。FN P90はベルギーのFN社が開発したPDW(Personal Defense Weapon)いわば、サブマシンガンとアサルトライフルの中間を目指したカテゴリーの武器だ。このP90はその未来的なデザインで熱心なファンを持つ銃で、「エレクトリックアクアショット」はそのデザインそのものが大きなセールスポイントと言えるだろう。
こちらもバッテリー駆動だが、前者に比べると連続使用時間が30分とちょっと短く、タンクの容量も450mlとデザインを優先したためか3種の中では最も小さい。ただ実際に使用できるかはわからないが銃の上部や側面に拡張用のレイル(溝)がついているところもニヤリとさせられる。価格は3,580円。
「エレクトリックスカイショット」もミリタリー色の強いデザインが魅力。弾倉や機関部をグリップの後ろにすることで、銃身長を確保しつつ銃全体の長さを短縮できる「ブルパップ方式」の銃の姿をしているところがカッコイイ。
水鉄砲としては3種の中では射程距離5~7m、連続使用時間20~30分とはっきりと差が出てるが、これは本商品が「電池式」だから。電池ではやはりバッテリー駆動のパワーに及ばないところがある。しかし電池は簡単に交換ができ、スペアも用意しやすいこと。そして何より、価格面で抑えられている。1,990円という価格は魅力だ。デザインと価格でこの商品を選ぶ人も多いのではないだろうか。
もう1つ、触れておきたいのが「イーグルショット」。オートマチック拳銃の外見で、引き金を引くときの圧力で水を押し出す非常にオーソドックスな水鉄砲なのだが、スライドが動いてブローバックのような動きをするところが楽しい。290円という安価な価格設定もあって、銃が好きな人なら一丁は持っておきたくなる楽しい商品だ。
しかもこの「イーグルショット」はスライドを引き切るとロックし、水を入れる注入口が明らかになる。これはオートマチック拳銃が弾を撃ち尽くしたときにスライドがロックされる機構のオマージュなのだ。しかもこのスライドを戻すのも側面にあるリリースボタンを押すことでジャキンと戻る。この感触はブローバックが体験できるモデルガンやガスガンの感触そのまま。実にこだわりが楽しい。
3種の電動水鉄砲、イーグルショットともに販売中である。気になった人は手にしてみてはいかがだろうか?