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新川洋司氏が構築する“M”の系譜。タカラトミー「T-SPARK」が企画中の「プロジェクトM(仮称)」に注目【#静岡ホビーショー】

【第62回 静岡ホビーショー】

開催期間:5月8日~12日

会場:
ツインメッセ静岡
(静岡県静岡市駿河区曲金3-1-10)
入場料:無料

 タカラトミーが「第62回 静岡ホビーショー」で発表したハイターゲット向けホビーレーベル「T-SPARK」にラインナップされている「プロジェクトM(仮称)」。KOJIMA PRODUCTION所属のゲームクリエイターで、「メタルギア ソリッド」シリーズや「DEATH STRANDING」などのアートディレクターとして知られる新川洋司氏を起用した完成品アクションフィギュアシリーズとして発表され、その試作品が会場に展示された。

タカラトミーT-SPARKブースの一角にある、「プロジェクトM(仮称)」の展示コーナー
ムービーでも見られた、新川氏のデザインイラストが多数掲示されている

 まだ謎の多い企画だが、プロジェクト名にある“M”の文字や、公開されたティザームービーなどから、勘のいい人はその概要をなんとなく理解したようで、T-SPARKのXアカウントのポストを中心にちょっとした盛り上がりを見せている。

□T-SPARK公式X「アクションフィギュアシリーズ『PROJECT:M』」のポスト

 企画担当者の話では、タカラトミー側から新川氏に企画を打診し、二つ返事でOKをもらって、数年前から温めてきた企画とのこと。全高約11cmほどのフル可動アクションフィギュアとビークルなどの関連アイテムを連動させた遊びを現代のクオリティまで進化させた商品を目指して、現在開発が進められている。

実寸で約11cmほどのフィギュアだが、細部まで新川氏のデザインが落とし込まれている
脚部のウイングや背中の武装など、要所の意匠にも注目。「メタルギア ソリッド」のサイボーグ忍者のような雰囲気もある
動物のようなメカやバイク風の乗り物も。それぞれを絡めた遊びも楽しそうだ

 新川氏はゲームのメカやキャラクターなどのデザインも広く手がけていて、さらにこの企画の原点となる“M”の文字を冠したシリーズのファンでもあり、新川氏が持つデザインセンスや、アクションフィギュアの進化の系譜をデザインに落とし込んでいる。また原型に関しては、これまで数々の可動トイを手がけてきたケミカルアタックの坂本洋一氏が中心となってプロデュースしていて、彼らのこだわりが詰まった商品となるようだ。

素体らしきフィギュアも展示。可動もかなり優秀なことが予想できる
可動における設計のイメージ。パネルには坂本氏の名前がある

 展示された内容以外のことはまだ未公開で、その詳細については、今年夏に明らかにされるとのこと。具体的な商品名や発売時期などもそこで発表されるそうなので、楽しみにお待ちいただきたい。

武装らしき設定画には「commander」、「hoodman」、「spy magician」、「zero zero」といった名称がある。これらと“M”から連想できるものは……ご想像にお任せする