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軽さに注力した新ミニ四駆「クロススピアー01 (VZシャーシ)」登場!【#静岡ホビーショー】
ネオトライダガーが”焼結”による、鋳物の香炉に!?
2024年5月9日 17:27
- 【第62回 静岡ホビーショー】
- 開催期間:5月8日~12日
- 会場:ツインメッセ静岡
- (静岡県静岡市駿河区曲金3-1-10)
- 入場料:無料
ミニ四駆は「コースを走るためのバランスの追求」というとことんリアルを突き詰める要素と、「カッコイイ走り」というロマンがない交ぜになった独特の魅力を持ったアイテムであり、競技だ。例えば走りを追求しシャーシに手を加え、ボディは最小限というやり方もあるし、見た目にこだわった「コンデレ」という競技もある。
自分のお気に入りのボディで、走りを極めたい、コミックやアニメのミニ四駆を追い求めたいという方向もある。人それぞれどころか、各ミニ四駆のマシンで求めるテーマは変わってくる。
タミヤの新製品であるミニ四駆「クロススピアー01 (VZシャーシ)」は、”軽さ”と”速いイメージ”を提示するボディを乗せている。本商品は「DCR(デクロス)」シリーズや「デュアルリッジJr.」なども手がけたハイパーデザイナー・やまざきたかゆき氏がデザイン。槍の先のような鋭角的なイメージが特徴だ。本商品は5月18日発売。価格は1,320円。
面白いのはサイドパネルが本体から離れ、トラス構造(三角形の骨組み)のようなパーツでつながっているところ。ボディを軽量化する”肉抜き”とともに、高速でミニ四駆が走る際の”ねじれ”への耐性を感じさせるデザインだ。突き詰めれば力学的な実際の効能は別な話だが、ボディによる”イメージ”はミニ四駆を組み立て、走らせる際には重要なファクターである。速さのための軽量化に注力し、構造的にも強そうな、カッコイイボディである。
もう1つ本商品は遊び心としてコクピットとパイロットを表現し、キャノピーを別パーツでセットしている。リアルにこだわるならこのデザインは重量増加を招くし、激しい走りをするミニ四駆で、別パーツのキャノピーは外れる可能性があるが、パイロットが造形されているのは模型として面白いし、ミニ四駆を走らせるときの思い入れが変わってくる。しかも”改造”を施せば、パンダなどのアニマルドライバーを乗せることも可能なのだ。楽しい走りも追求できるボディなのである。いろいろなイメージを広げることができる商品だ。
今回は本商品とともに新製品として「HG 軽量19mmオールアルミベアリングローラー」と、HGローハイト用ヘビーアルミホイールII(リバーシブル2本)」も紹介されていた。「HG 軽量19mmオールアルミベアリングローラー」は6月15日発売で、価格は990円、こちらも軽量化を目指すパーツで、軸にベアリングが入っており、軽快に回転しコースを走るミニ四駆を安定させる。
「HGローハイト用ヘビーアルミホイールII(リバーシブル2本)」は6月22日発売で、価格は836円。こちらは反対にミニ四駆の重さを増やすパーツ。ミニ四駆は軽ければいいというわけではなく、重量を増すことで、ジャンプ時に車体の跳ね上がりを防ぐための重りを必要とする場合もある。ホイールを金属にすれば、重さを増すし、前輪か後輪どちらかだけ重くして重心を工夫するセッティングもあるだろう。
もう1つ取り上げたいアイテムが。「ネオトライダガーZMC香炉」である。ボディを外しシャーシの後方にお香を入れ、ボディをかぶせることでウイング後方の穴から煙が出てくる「香炉」だ。お灸のように盛るタイプにも、棒状の線香にも対応している。6月14日発売で、価格は33,000円。
本商品は鋳物ブランド「重太郎」とのコラボ商品。なぜ鋳物なのか? なぜネオトライダガーなのか? ネオトライダガーはマンガ「爆走兄弟レッツ&ゴー!!」に登場する主人公のライバル・鷹羽リョウのマシンだ。
ネオトライダガーのボディは山に住む陶芸家・岡田鉄心が作り上げたもので、セラミックの硬度とグラスファイバーの柔軟性を併せ持つ「ZMC」という物質が使われている。このZMCが鋳物のような”焼結”の工法で作られることから今回、香炉のモチーフとして選ばれたという。
香炉には特製カードが付属、さらにはコロコロコミックの記事のような編集のポイントの紹介記事も同梱されるとのことだ。パッケージは木の箱で、鉄心が描かれた焼き印も押される。静岡の伝統工芸と、ミニ四駆の見事なコラボである。
(C)pdc_designworks