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戦闘機のかっこよさを詰め込んだハセガワスタイルのバトロイド「YF-19」がホビーショーに登場【#静岡ホビーショー】
「マクロスプラス」30周年キットの第2弾
2024年5月10日 15:19
- 【第62回 静岡ホビーショー】
- 開催期間:5月8日~12日
- 会場:
- ツインメッセ静岡
- (静岡県静岡市駿河区曲金3-1-10)
- 入場料:無料
ハセガワは、「マクロスプラス」より完全新金型仕様の「1/72 YF-19 バトロイド“マクロスプラス”」を、「第62回 静岡ホビーショー」にて展示した。本キットは7月発売予定で、価格は5,390円。
「YF-19」はOVA「マクロスプラス」の主人公、イサム・ダイソンが搭乗する機体。作中ではYF-21に搭乗するガルド・ゴア・ボーマンを相手に次世代主力機の座を争う。ファイター形態では機体形状に前進翼が採用されており、その形状から「エクスカリバー」という愛称でも知られている。
今回ハセガワから登場するキットは本機のバトロイド形態をイメージしたものだ。本キット最大の魅力はファイターモードから変形した姿をコンセプトとした、戦闘機の要素をしっかりと盛り込んで設計されたハセガワ流のバトロイド表現にある。
今回静岡で開催される第62回 静岡ホビーショーでは設計に携わったスタッフの方々に直接話を伺うことができたので、本キットの魅力について紹介していく。
ハセガワだから実現できた戦闘機の表現を盛り込んだバトロイド形態
はじめにハセガワについて簡単に紹介しておく。ハセガワは静岡県に本社を構える日本の模型・プラモデルメーカーだ。飛行機・自動車・艦船をはじめとした多くのスケールモデルやキャラクターモデル、鉄道模型などを生産しているが、なかでも飛行機モデルのメーカーとして有名で、世界的にも「飛行機のハセガワ」として評価を受けるほど、その道に優れた老舗メーカーとして知られている。
現在はキャラクターモデル商品の開発にも力をいれており、「超時空要塞マクロス」に登場する可変戦闘機・VF-1バルキリーをはじめとした、マクロスに登場する多くの機体をキット化している。今回ホビーショーで登場したYF-19 バトロイドもその一つで、今年3月に同機体のファイターモードのキットが販売された。
冒頭でも紹介したように、本キット最大の特徴は戦闘機のスケールモデルを得意とするハセガワによる細部の表現だ。バトロイド形態のこのキットは変形こそしないが、その細部にはファイターモードを感じられるフォルムやパーツ表現などが設計に組み込まれている。
なかでも作中で細部が描かれていない腹部などはハセガワ流のアレンジがふんだんに盛り込まれた箇所となっている。本キットでは可能な限り原作を再現できるように設計されているが、設定画や作中で描かれていない箇所に関しては、設計に携わったハセガワの早川氏が図面に描き起こし、3Dにしたものを「マクロスシリーズ」のメカニックデザインを担当したメカニックデザイナーの河森正治氏がチェックを行なう形で製作されている。
スケールモデルとはまったく異なるプラモデルへの挑戦
今でこそ多くのキャラクターモデルを産出してきたハセガワだが、じつはそのどれもが挑戦の連続だった。特に今回のようなロボットプラモではスケールモデルと違って接着剤不要での組み立てや、可動域を確保した設計をしなくてはいけないところだ。
今回の設計でも、その2つに早川氏は頭を悩ませたという。また、過去に設計を担当したザブングルでは脚が外れやすいという問題もあったため、今回のYF-19ではその反省もしっかりと活かせるように、脚の接続部に爪を仕込んで保持力を上げる設計がなされている。
また、太ももに第二関節をいれることでパーツの干渉を抑えながらも、ポージングの自由度が上がるといった工夫が盛り込まれている。
上記以外にも設計の段階でパーツの組み合わせを工夫しており、塗装が楽になるようなパーツ構成となっている。
今回展示されているランナーはまだ試作段階のため色わけされていないが、製品版ではアイボリー、グレー、赤の3色に、クリアーグリーンとレッドのパーツで成形される。今回展示されているYF-19は塗装を施したものだが、製品版ではパーツの色分けも過去の経験を活かしたものになっているので、素組み状態でもデカールを貼るだけでちゃんとYF-19を楽しめる作りとなっているそうなので楽しみだ。
今回展示されたYF-19のバトロイドは「マクロスプラス」30周年を記念した企画の製品として登場している。第1弾が3月に販売されたファイター形態の「1/72 YF-19 “マクロスプラス”」、」第2弾がこの「1/72 YF-19 バトロイド“マクロスプラス”」。
続く第3弾も予定されているそうなので、次は何が出てくるのか次の発表が待ち遠しい。もし次もバトロイドであるなら、このYF-19の経験を元にさらなる進化をしたハセガワのロボプラが見れるかもしれない。
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