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「ウォーハンマーAoS」はここから始める! 新ルールスタートセット「スケイヴンタイド」の内容が公開

【ウォーハンマー「REFORGED PREVIEW」】

5月17日9時 配信

 英国ゲームズワークショップは5月17日9時にTwitchで配信した映像「REFORGED PREVIEW」にて、今夏から展開予定の新ルール第4版スタートセット「スケイヴンタイド」の内容を公開した。

 「スケイヴンタイド」には「ウォーハンマー:エイジ・オヴ・シグマー」(ウォーハンマーAoS)の顔ともいえる「ストームキャスト・エターナル」と、それに対する第4版の主役「スケイヴン」の構築済み部隊セット「スピアヘッド」に加え、「スピアヘッド」に構成される部隊同士でゲームを遊ぶためのゲームボード、情景モデル、専用ルールカードの他、汎用ルールカード、ルールブックがセットになっている。まさに第4版のスタートダッシュを切るのに最適なセットだろう。

ストームキャスト・エターナルのセット

 青と金で彩られる荘厳な戦士たち「ストームキャスト・エターナル」は、第4版では「破滅」を意味する「ルイネーション・チャンバー」の鋼色がメインカラーとなるようだ。倒れるたびに人間性をすり減らして生き返る「再鍛」を幾度も経験した彼らは、ストームキャストの中でも大ベテランが集まる部隊となっている。

 リーダーである「ロード・ヴィジラント(グリフストーカー騎乗)」は、巨大な狼と鷹のキメラのような獣を乗騎とする戦士。素早く動いて戦場の士気を上げそうな見た目だ。後光を思わせる装飾も相まって、聖なる存在だということが分かる。

 リニューアルされる「ロード・ヴェリタント」は人類を蝕む渾沌の勢力を憎む神官で、第3版では祈祷を行なうことで相手にダメージを与えられた。「グリフハウンド」という獣を連れ、背中に背負った札には自身が築いてきた名誉などが描かれていそうだ。

 巨大な斧で武装した「ロード・テルミノス」は処刑者のようないでたち。ストームキャストの最期を看取る役割も持っているという。従者を連れているが、これはストームキャスト自身の子孫だということがあるそうだ。

 「ナイト・クエスター」は様々な世界を放浪する英雄。古代の遺物の回収や敵将の撃破などを任命されている。第3版以前からのリニューアルミニチュアとなる。

 「リクルシアン」は人間性を完全に失う寸前のストームキャストたち。本当に彼らが必要なときだけ召集され、死地に赴く。「メモリアン」と呼ばれる、ストームキャストとなる前の自身の子孫を引き連れている。

 「プロセキューター」もリニューアルミニチュアだ。剣を何本も生やしたような翼が鳥のような見た目になり、炎が燃えているようなエフェクトが追加されている。上空から攻撃する、猛禽類のような役割を持つ。

 「リベレイター」もリニューアルミニチュアで、強靱な屋台骨のような役割の戦士だ。シグマーの顔が描かれた盾や強力なウォーハンマーを携え、最前線で腕を振るう。

スケイヴンのセット

 「スケイヴン」は人々に敵対する「渾沌」の勢力の1つ。その群れの多さで戦場を埋め尽くし、狡猾な戦い方で敵を翻弄する。ふわふわの毛皮に覆われているものもいれば、ハダカデバネズミのようにツルツルの皮膚だけのものもいる。ネズミ人間のようないでたちで、背中が曲がっているのも特徴だ。

 「クロウロード(ノウビースト騎乗)」はスケイヴンのリーダー。普通のスケイヴンよりさらにずる賢く、食欲に飲まれる突然変異を起こした「ノウビースト」にまたがって戦う。

 「グレイシーア」はリニューアルミニチュアだ。スケイヴンの「大いなる角戴きし鼠」の予言者であり、魔術師として戦場に立つ。大きく伸びた4本の角が特徴で、お供のネズミを引き連れている。

 「ラットオゴウル」は、魔術と「歪み石」と呼ばれるエネルギーを秘めた石によって作り出された巨体のスケイヴン。暴力と本能にうったえる戦い方をし、手に取り付けられた砲から「歪み石」の力を炎として噴出させるものもいる。

 「ラットリング・ワープブラスター」は新ミニチュア。数人のスケイヴンが押して運ぶ巨大な「ラットリング・ガン」で、「歪み石」の力で大口径の弾丸を大量に発射する。

 「ウォーロック・エンジニア」は「グレイシーア」に対する技術のスペシャリスト。強力な武器を製造するエンジニアで、「ラットリング・ワープブラスター」や後述する「ワープロック・ジェザイル」を点検するのもこのスケイヴンの役目だ。

 「クランラット」はスケイヴンの戦列歩兵で、大量に群れることで弱さ、もろさをカバーしている。旗持ちや大鼓持ちがおり、これらがいることで歩兵の能力が上がる。ほとんど使い捨てのようなスケイヴンだが、食べ物などによる動機付けが行われると奇妙な勇気を出して強敵を倒せるのだという。

 「ワープロック・ジェザイル」は「歪み石」の力を利用した銃を持った狙撃兵だ。スケイヴンは自身の危険をとくに気にするため、こういった遠距離から攻撃できる武器が好まれている。大型のパヴィース・シールドに銃を立てて戦う姿はかなり人間的な知力を感じさせる。

ルールブックやアクセサリー

 ルールや世界観を記した「コアブック」も付属する。「コアブック」は227ページのハードカバーで、「ウォーハンマーAoS」の背景設定やミニチュア写真集に加え、どのルールでも使用する「コアルール」、ゲーム形式に応じて変化する「アドバンスルール」、「スピアヘッド」を使用した「ファーストブラッド」やTRPG的な成長要素を持つ「栄光への道」バトルパックを含むルールを収録している。

 「ジェネラルズ・ハンドブック」は第3版までリングノート形式のハンドブックだったが、第4版ではカードにまとめられる。合計17枚のカードデッキで、2024年シーズンのルールなどを記載する。これを使うことで、「ジェネラルズ・ハンドブック」形式の対戦が可能となる。

 コアルールや「スピアヘッド」ルールなどをまとめた144ページの本「Spearhead: Fire and Jade」もセットされる。これを使うことで、現在販売されている全ての「スピアヘッド」部隊を使用したゲームが可能となる。

 ゲームマットは両面仕様で、「アキュシー」と「グューラン」という「ウォーハンマーAoS」世界の2つの領域をモチーフとしたものとなっている。これと同梱される情景モデルがあれば「スピアヘッド」形式のゲームが遊べ、さらに9インチまで計れる3インチと6インチの定規も付属する。

 これらが全てセットとなった「スケイヴンタイド」、今「ウォーハンマーAoS」が気になっていて、友達も誘って遊んでみよう!と思うのであれば本当に最適なセットだ。価格や発売時期はまだ公開されていないが、今から準備をしておきたい。