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プラモデルならではの表現を! エクスプラスの「ガメラ」シリーズ【#ワンフェス】
レギオン、極小サイズのソルジャーレギオンに加え、今後はウルトラマンも
2025年2月10日 15:40
- 【ワンダーフェスティバル2025[冬]】
- 開催日時:2月9日 10時~17時
- 開催場所:幕張メッセ 国際展示場 1~8ホール
- (千葉県千葉市美浜区中瀬2-1)
- 入場料:当日券 4,000円
- ※小学生以下無料・要、保護者同伴
ゴジラやウルトラマンなどTVや映画の怪獣達を、完成品フィギュアで立体化するエクスプラスは「プラモデル」も積極的に展開している。プラモデルだからできる表現、可能性をを探り、フィギュアとは異なる魅力を追求しているという。
昨今、海洋堂はガレージキットの魅力をパーツ単位で追求し、プラモデルで組むことでその造形を楽しむ「ARTPLA」を展開しているし、マックスファクトリーはロボット、フィギュア、さらに美少女プラモデルと、その造形技術を活かし商品の幅を広げている。エクスプラスのプラモデル戦略はどのようなものだろうか?
今回のエクスプラスのプラモデルのメイン商品は「1/700スケール ガメラ(1996) プラスチックモデルキット」である。現在予約受付中で、6月発売。価格は5,940円。全高は10cmと手のひらサイズだが、精密な造形で映画「ガメラ2 レギオン襲来」の迫力あるガメラを組み立て津ことができるプラモデルだ。
このプラモデルの最大の魅力は、同スケールの「レギオン」と並べることができること。レギオンはガメラと比べると非常に大きな怪獣だが、1/700スケールならばそこそこのスケールのジオラマに納まる。しかも航空模型などで1/700の商品は出ているので、転用が可能でジオラマが作りやすいとのこと。会場では航空機模型を使ったジオラマを展示し、仙台空港で対決するガメラとレギオンを提示していた。
さらに会場では「ソルジャーレギオン」の商品化もアナウンス。1/700のため以上に小さいがしっかりとソルジャーレギオンの姿を表現しており、ガメラの体を集団で覆い、ガメラを苦しめるシーンを再現していた。
エクスプラスがプラモデルとして「ガメラ」をモチーフとするのは、実は「ガメラ3 邪神覚醒」のガメラを「1/700スケール ガメラ(1999) プラスチックモデルキット」として先に商品化している。さらに会場では「ウルトラマンAタイプ」、「バルタン星人」のプラモデル化もアナウンスされた。
エクスプラスがプラモデルを展開始めたのは5年ほど前のこと。最初は外国映画のフィギュアのキャラクターをプラモデル化したのがスタートだった。セクシーなキャラクターとしてそのビジュアルに多くの人が衝撃を受けたコミック/オリジナルビデオの「ヴァンピレラ」、同じくアメコミの「レッドソニア」などが最初期のラインナップ。
プラモデル化したのはレッドソニアの武器の柄などがPVC素材で作ると強度が保てず、曲がってしまったりすることもあるためだという。プラモデルに使うPS(ポリスチレン)やPS(ポリエチレン)はシャープな造形が可能で、経年でも変型しにくい。さらに軽いという利点がある。
この“軽さ”に注目したのが、「1/35 ティラノサウルス・レックス プラスチックモデルキット」、映画「ジュラシックパーク」に登場するティラノサウルスをモチーフとしており、この映画のティラノサウルスは最新の恐竜研究で、巨体なのに素早く走る。それを象徴する片足で接地して走る姿をプラモデルで表現している。フィギュア用の素材ではこの片足で体を支え、足を突き出すポーズは再現が難しかったという。プラモデルならではの表現を盛り込み、モチーフの追及を行っているとのことだ。
一方で、プラモデルは完成品フィギュアに比べると安価だが、未塗装なため、ユーザーにハードルが高い部分がある。エクスプラスではプロモデラーを起用し、ハードルを下げるための動画も配信している。話を聞いているとかなりプラモデルにも注力しているのがわかった。今後の展開も楽しみだ。