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米軍「F-4E」と独軍「F-4F」が「1/72スケールジェット機」シリーズに登場!ファインモールドから8月・9月発売
「第63回静岡ホビーショー」で展示予定
2025年4月7日 12:00
- 【ファインモールド 2025年度上半期 新製品】
- 4月7日12時 公開
ファインモールドは、2025年度上半期に発売する「1/72スケールジェット機」シリーズの新製品を4月7日に公開した。5月14日よりツインメッセ静岡で開催の「第63回静岡ホビーショー」での展示が予定されている。
「アメリカ空軍 F-4E 戦闘機 (後期型)“クラーク エアベース”」は8月、「ドイツ空軍 F-4F 戦闘機 JG71 “リヒトホーフェン」は9月に発売予定。
「1/72スケールジェット機」シリーズ
1/72 アメリカ空軍 F-4E 戦闘機 (後期型)“クラーク エアベース”
商品発送:8月
価格:4,950円
JAN:4536318710066
品番:FF06
F-4の最強バージョンE型は、スタビライザー(尾翼安定板)に固定スラットを付けたことにより機動性能を高めているが、機関砲の追加や他装備品の改良による重量増加に伴い運動性に不安を抱えるようになる。E型の後期生産ロット(輸出型を含む)からは主翼の前縁フラップを廃し、可動式前縁スラットに変更することで機動性を大幅に改善している。
既存生産機にも施されたこの改修は、海軍のS型にも取り入れられた。可動式前縁スラットを空戦フラップ付きとも呼んだが、近年はソフトウイングと称し、従来のノーマルな主翼はハードウイングと呼ばれ区別されている。
本製品はこのソフトウィングを新金型にて再現。前縁スラット外翼部分は別パーツとし、リアリティを高めている。また光学式テレビカメラであるTISEOも新金型にて立体化、レンズ部分はクリアーパーツを採用している。
付属デカールはベトナム戦後フィリピンクラーク基地に展開したアメリカ太平洋空軍所属の第3戦術飛行団(3TFW)のマーキングとなる。隷下の第3戦闘飛行隊(3TFS)は、ベトナムとソ連をけん制する目的で長く南シナ海周辺の安定に寄与した。ロングノーズにシャークティースを描き込んだF-4Eは、横田基地や嘉手納基地に頻繁に飛来しており日本でも馴染みのある部隊。パッケージイラストは1984年頃のクラーク基地エプロンでの情景となっている。
1/72 ドイツ空軍 F-4F 戦闘機 JG71 “リヒトホーフェン”
商品発送:9月
価格:4,950円
JAN:4536318760061
品番:FX06
旧西ドイツ空軍は1970年代前半にF-104GからトーネードIDS(英独伊の共同開発機)に移行する計画を立てていたが、開発の遅延から、米国から提案があった軽量化・簡略化したF-4の採用を検討。当初は単座型を検討したが、先に導入していたRF-4Eの実績を踏まえ複座に戻した。こうして西ドイツ空軍で採用されF型となるが、イルミネーター機能のない簡易レーダーを搭載したためAIM-7スパローの運用はできず、AIM-9と機関砲のみの空対空兵装となった。
また空中給油装置と機内燃料タンクを1個取り外して軽量化。外見的には可動式前縁スラットを装備し、スタビライザー(尾翼安定板)は固定スラットのないタイプとなっているのが特徴だ。F-4Fは2個の戦闘爆撃航空団と2個の迎撃航空団で175機を調達。
1983年になると戦闘効率改善(ICE)計画で視界外ルックダウン/シュートダウン能力を向上するためレーダー装置をAN/APG-65GYに換装し、AIM-120AMRAAMの運用を可能にする。防空用として110機が、他37機がレーダーの改装はせずに対地攻撃強化型として改装された。
本製品は新金型のソフトウィングと、固定式前縁スラットがないスタビライザーの組み合わせを再現。完成時はE(後期型)と異なる姿になる。マーキングは1985年と2013年の第71戦闘航空団(JG71)「リヒトホーフェン」所属機を再現。