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「モデラーズクラブ合同作品展」に巨大なアイアン・ギアー出現!制作の背中を押してくれた亡き友人のために完成させた、動くランドシップ【#静岡ホビーショー】
2025年5月18日 14:51
- 【第63回 静岡ホビーショー】
- 会期
- 業者招待日:5月14・15日
- 小中高校生招待日:5月16日
- 一般公開日:5月17・18日
- 会場:ツインメッセ静岡(静岡市駿河区曲金3丁目1-10)
- 入場料:無料
- ※入場には事前登録が必要
「第63回静岡ホビーショー」の一般公開日に同時開催される「第34回モデラーズクラブ合同作品展」は、今年もアマチュア、プロのモデラーがたくさんの作品を展示し、模型ファン同士の交流を楽しんでいた。その会場を見て回っていた筆者の目に止まったのが、卓上に展示された巨大な「アイアン・ギアー」だ。作者は模型サークル「東京ナイト倶楽部」メンバーのイカスミさん。
アイアン・ギアーは「戦闘メカ ザブングル」に登場する地上戦艦(ランドシップ)で、作品は変形後のウォーカーマシンタイプで制作している。スケールは1/144相当で、全高130mm前後ありそうな大作だ。メインとなる素材はプラ板や100円ショップで購入したMDF板で、その他にも100円ショップで見つけたケースなどを素材として使っている。
ただ大きいだけではなく、LEDやサーボなどを組み込んでプログラムで可動させているのもポイント。足元にあるコントローラーのボタンを押すとのキャラクターのボイスが流れ、肩や脚部の砲塔が動き、マズルのLEDが効果音に合わせて点灯する。劇中で見せたアイアンギアーの必殺パンチのギミックもあり、会場に発送する際に腕ごと壊れてしまったそうだが、2日目には修理ができて無事動かすことができたそうだ。
光る!鳴る!殴る!! 1/144アイアン・ギアー
— イカスミ@tnc (@ikasu_mi)May 15, 2025
5/17(土)〜18(日)
静岡ホビーショー2025合同作品展
南館E72 「東京ナイト倶楽部(tnc)」にて展示します。
ぶっちゃけ早く来ないと壊れちゃうよ〜肩と腰のサーボ、かなり危ういですw#144分の1アイアン・ギアー#静岡ホビーショー2025pic.twitter.com/hdxKw92BK5
#144分の1アイアン・ギアー#静岡ホビーショー2025
— イカスミ@tnc (@ikasu_mi)May 17, 2025
多少動きかぎこちない&暴れてますがなんとか修理完了( ̄^ ̄)ゞ
今日一日よろしくお願いします!pic.twitter.com/rh72PfIdnC
たくさんの作品が出展される「モデラーズクラブ合同作品展」の中で、多くの人の目に止まる作品を作りたいと考えていたイカスミさんは、特別な技術を持たない自分でも大きい作品なら目立つだろうという話をサークルの部長と話していて、そこで提案されたのがこのアイアン・ギアーだったそうだ。背中を押してくれた部長はその後不幸があって亡くってしまったそうで、3回忌を迎えた去年、天国の部長に見せるために約半年をかけて完成させ、晴れてこの会場でお披露目することができたという。
そして同じ東京ナイトクラブの展示スペースで、作品について熱心に説明をしてくれたのが「ウルトラマンレオ」のジオラマを制作したさすけさん。こちらもかなり大きな作品で、同作品の第1話と第2話のシーンをイメージしたもの。足先が水に浸かった状態でポーズを取るレオのスチール写真をベースに、同話の各シーンで見られた破壊された都市の一部分を組み込んだオリジナルのジオラマに仕上げている。
さすけさんは新潟で特撮模型のサークル「シン・新潟特撮模型狂、亅を主催するモデラーで、この作品は地元の模型店のコンテストに出すために制作したものだ。イカスミさんの作品と同様、大きく作ることで人の目を惹くことを意識し、自分が作れる限界の大きさに挑戦してみたのだとか。
この「モデラーズクラブ合同作品展」のような展示会は、ただ作品を見られるだけでなく、作者がその作品に込めた思いや制作エピソードを直接聞くことができる価値がとても大きい。思いは展示された作品の数だけ存在していて、それを知ることで作品を見る目が変わることは間違いない。こうした展示会は各所で定期的に行われているので、機会があればぜひ参加して、作品とともに作者とのコミュニケーションを楽しんでほしい。
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