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カバヤ、ミニカー「マジョレット・オフィシャルファンミーティング」開催! ファンが自慢のコレクションを持ち寄る交流イベント

【マジョレット・オフィシャルファンミーティング】
8月22日開催
会場:カバヤ本社

 カバヤ食品は8月22日、東京・虎ノ門のカバヤ本社にてミニカー「マジョレット」のイベント「マジョレット・オフィシャルファンミーティング」を開催した。このイベントでは、抽選で選ばれた28名のファンが集まり、交流を楽しんだ。

 カバヤがフランス生まれのミニカー「マジョレット」を食玩として販売を始めたのが1978年。今回が初めてのファンミーティングになるという。カバヤは2026年に「マジョレット」を「トイザらス」で販売、そしてカバヤのECサイトでの販売も開始した。これまでの食玩としての販売ではなく、「玩具流通」での新しいチャネルを開拓した。

 玩具流通と食玩流通ではラインナップを変え、玩具流通ではより高年齢層向けに、言うなれば「大人のためのマジョレット」を展開している。さらにカーイベントなどにも積極的に出展している。これらの背景にはカバヤが新たに立ち上げた「玩具ライフスタイル事業部」の活動がある。自社のコンテンツの性質を見極め、よりファンの望む商品展開、サービスを行っていくという。今回のイベントではその思想が色濃く出ており、参加したファンだけでなく、カバヤのスタッフも大いに楽しんだイベントとなった。その楽しさをレポートしていきたい。

会場には抽選で選ばれた28人のファンが集まった

知識があるファンの交流が楽しい。コレクションの凄さにも感嘆!

 「マジョレット・オフィシャルファンミーティング」はカバヤが主催する初めてのファンイベントだ。抽選で選ばれた28名の「マジョレット」ファンが集まった。司会進行はカバヤのデジタルコマース担当の宮澤氏と、マジョレット担当の工藤氏が務めた。

 イベントでは目玉として「マジョレット本社からのメッセージ」、「ファン参加型トークショー」、そしてファンが交流できる「マジョレット車種当てクイズ」と進行していった。カバヤ側はファンが楽しめるように工夫し、ファン自身も熱意があり、とても盛り上がったイベントとなった。

カバヤのデジタルコマース担当の宮澤氏
マジョレット担当の工藤氏
マジョレットを販売するSimba Dickie Groupでのマジョレット担当者マックス氏からのメッセージ

 そのなかで大きな目玉となったのが「コレクションショールーム」である。イベントに集まった彼らはミニカーの大ファンであり、それぞれ自分のコレクションに熱い想いを持っている。その想いにカバヤが応えて用意したのがこのショールームだ。ファン達は思い思いのコレクションを持ち寄り、ここに展示できるようにしたのだ。

展示ケースにコレクションを置くことができた
楽しそうに展示を行うファン

 ショールームには様々な「自慢の逸品」が集った。初期のコレクション、海外のマジョレット、変わり種、個人的な思い出の品……。飾り方も様々で、1台だけ置く人、ケースぎっしりに並べる人、自作のジオラマに飾る人、パッケージのまま置く人など、それぞれの思いが感じられる。

 聞けた話もまた多彩だった。「自分の子供が小さいときに買ったお気に入りの車」、「台湾の友人に買ってもらった限定商品」、「自分の中での思い出の20年前の商品」。他の人のコレクションを見て「よし、これは置いてないな」と意気込んで飾る人もいる。このコレクションを前にファンが話す会話も熱かった。

 筆者も声をかけてみたがその視点が面白かった。「僕が持っているのとホイールの色だけが違う。このバージョンは知らなかった」。「十数年前のパッケージが変色していないのがすごい。新聞紙にくるむと吸湿が行われ長期保存できるのは知っているが、どうしているのか聞きたい」といった、コレクターならではのエピソードが聞けた。

 このコレクションケースに展示せずに自分のコレクションを見せる人も多く、コレクションを持ち運ぶ工夫も聞けた。百均のケースを加工している人だけでなく、特注のケースを作ってもらっている人もいた。

また同じ車が3台ケースに入っている人がいて、「同じ車ですか?」と筆者が声をかけると、そのコレクターは筆者に向かって笑顔で「同じように見えるんですが、全部違うんです」と3台を改めて並べ直し、クリアパーツの多さ、色の違いでバージョンが異なることを説明してくれた。商品は再販時期などで仕様が変わることがある。コレクターにとってはバージョンが変わるごとに集めることに価値があるのだ。非常に楽しい空間だった。

【コレクション】
コレクションの持ち歩き方も様々だ
クリアパーツによって製造時期が違う

 ファンの知識の深さはイベント後半の「マジョレット車種当てクイズ」でも大いに発揮された。このゲームは「箱の中のマジョレットの車種を当てる」というシンプルなものでなく、その触った感触で得た車種を他の「触っていないチーム」も当てることでポイントが得られるのだ。箱の中でマジョレットの車種を確定させたチームに向かい、他のチームは「質問」でその車種が何かを当てる。ちょっと入り組んだルールだが、質問のやりとりも非常に深く、面白い光景となった。

 「それは2000年代より、前の車か?」、「どこの国の車か?」、「一般車か、スポーツカーか?」、「ミニカーのドアが開くか」などの質問に触ったチームが回答していく。その情報を基に他チームが箱の中身を当てていく。結果、2チームが全問正解のため、サドンデスとなった。

 サドンデスでの勝敗を決めたのが「チームワーク」だった。勝ったチームは「前を触る人」、「後ろを触る人」、「ギミックを確認する人」と役割分担し、その結果正確な車種を当てることができたのだ。ファンの知識量に圧倒されたクイズだった。

【車種当てクイズ】
箱の中に手を入れて車を当てる。5秒間しか手を入れられない
箱の中の車を触ったチームに他のチームは質問して車を当てる
得た情報を議論する
予想を発表、当たったポイントで競う
優勝したチームにはグッズが進呈された

森永卓郎氏のコレクション熱に圧倒されるトークショー

 イベント中盤で行われたのがトークショーだ。八重洲出版が10月26日に発売するムック「森永卓郎 マジョレット ミニカーコレクション」の出版に合わせ、書籍監修者の大坂正志氏と八重洲出版編集者・小口泰彦氏が「マジョレットの魅力」を語った。

「森永卓郎 マジョレット ミニカーコレクション」書籍監修者の大坂正志氏
八重洲出版編集者・小口泰彦氏

 八重洲出版は現在「森永卓郎 マジョレット ミニカーコレクション」の出版のため、森永氏のコレクションからマジョレットのものを撮影し、2,500台のミニカーを紹介するため写真などの資料をまとめているという。

 森永卓郎氏は経済アナリストであり、タレントとしても活躍した人物。2023年に亡くなった。森永氏はコレクターとして知られており、グリコのおまけからボトルキャップ、崎陽軒のシウマイの醤油入れなどそのコレクション対象は幅広い。ミニカーも非常に多くコレクションをしている。彼が収集したアイテムは所沢にある博物館「B宝館」に所蔵・展示されている。

所沢にある博物館「B宝館」
様々なコレクションが展示されている
ミニカーはかなりの充実ぶりだ
現在編集中の「森永卓郎 マジョレット ミニカーコレクション」

 「森永卓郎 マジョレット ミニカーコレクション」で紹介されるマジョレットは「B宝館」で展示されているものだ。大坂氏と小口氏はムックの特徴を紹介すると共に、そのなかでも特に面白いコレクションを紹介した。

 西部劇に出てくる馬車そのままのミニカーや、非常に珍しい荷台をひいたワーゲン、さらにはマジョレットをセットして勢いよく発射するシューターなども紹介した。驚くのはファンの中に「これは持ってる」という声が上がったこと。大坂氏自身非常に熱心なミニカーコレクターであっため、本の紹介以上に「コレクターとしての雑談」に花が咲いた。

 「ブリスターを取っておくか、出しておくか」。「マジョレットは食玩なので、お菓子売場の下の棚の方じゃないと見つからないので、コツが必要」。「マジョレットを販売するための展示用のボードをいかにして収集するか」など、コレクターならではの濃い話が展開した。

 イベントではトークショーだけでなく、両氏がファンとの交流する時間も設けられ、ファンは発売前のムックに興味津々。大坂氏とのコレクター談義も活発だった。

珍しい馬車のミニカー
スノーモービルミニカーはよくあるが、牽引車はレアだという
ミニカーを入れて発射するシューター
質疑応答の場だが、実際には大坂氏とファンのコレクター談義となった

新しいカバヤの姿勢が強く感じられたファンイベント

 今回のイベントでカバヤのスタッフの奮闘も印象的だった。会場ではスタッフとしてイベントの補助をするだけでなく、ファンの楽しむ様子を見守っていた。今回、「コレクションショールーム」や「中身当てクイズ」といったイベントに工夫を感じたが、スタッフ達はイベントのために積極的にディスカッションを行い、必要な要素をかなり力を込めて分析したとのことだ。

 ファンの行動はカバヤ自身の活動に力を与える。今回のイベントの経験は今後のマジョレットのみならず、「セボンスター」や「ほねほねザウルス」といった他のIPイベントなどへの力になるのではないだろうか? 今後の活動に注目したい。

様々な交流が行われた