レビュー
ミニチュアフィギュア「figmaPLUS セガハード」レビュー
2021年1月27日 11:15
指に乗せられるほどの小スケールながら、セガ監修のもとディテールを完全再現
この「figmaPLUS セガハード」は、グッドスマイルオンラインショップと、あみあみ等の一部ショップ流通限定で発売されたものだ。ちなみに「figmaPLUS」は、figmaの遊びを広げる同スケールのストラクチャーなどを発売しているブランドである。
その内容は、1986年発売の「マスターシステム」以降のセガのヒットゲーム機5機種を立体化している。筆者の世代的としては、前述のSG-1000やSC-3000からの全機種をラインナップしてほしかったところだが、価格などを考えるとこのラインナップは妥当とも思えた。それぞれは本体とコントローラー1個、そして各機種対応のゲームソフトが1タイトルずつ付属している。
セガのゲーム機のミニチュアは、過去にユージンやタカラトミーアーツからカプセルフィギュアとして発売されたこともあったが、あちらはスケール的に1/6相当であり、figmaなどと絡めて遊ぶにはやや大きい印象があったが、この製品はスケールもピッタリマッチしている。
それぞれはかなり小さく、ハード本体でも指に乗せられるほどの大きさだ。付属のゲームソフトやコントローラーはさらに小さいので、遊ぶときは紛失しないように注意したい。このサイズでありながら、各機種はかなり細部まで作り込まれていて、スイッチやコネクタ部分に限らず、本体の溝や穴なども精巧に再現されているのが素晴らしい。
さらに全機種が付属のゲームソフトを装填可能で、「セガサターン」と「ドリームキャスト」はそれに伴うディスクドアの開閉も実現している。本体のマーキングなどはさすがに全ては再現されていないものの、機種ごとのロゴやメガドライブの「16BIT」のような特徴的な意匠は確認でき、フィギュアと絡ませてみると実に写真映えすることにも感動した。
ちなみに付属のゲームソフトは「アレックスキッドのミラクルワールド」(マスターシステム用)、「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」(メガドライブ用)、「ぷよぷよ」(ゲームギア)、「バーチャファイター」(セガサターン用)、「スペースチャンネル5」(ドリームキャスト)となっている。
付属のコントローラーにケーブルは付いていないが、もしそこまで再現してしまうと取り回しが面倒になるうえ、ケーブルの素材次第ではその動きに小さな本体やコントローラーが負けてしまう恐れもあり、あえて付けない仕様は賢明といえる。実際になくても気になるものではなかった。ゲームソフトはインジェクションパーツとなっているので、切り離すにはニッパーが必要となる。ラベルやパッケージは全てシールで、これもまた非常に小さいので、綺麗に貼るならピンセットなどを用意するといい。
ちょっとしたサプライズだったのが、製品情報に表記がなかったパッケージのペーパークラフトだ。紙に印刷されただけのものだが、組み立ててかたわらに置くだけでもかなり雰囲気が出る。ディスプレイするときはぜひ作っておくことをオススメする。
またそれ以外に、figma用の交換手首も付属している。コントローラーやゲームギア本体を掴むための手で、厚さに準じた3組を用意。大きさや形状などから女性の手ということが予想でき、肌色成形なので使えるfigmaは限られるが、コントローラーを違和感なく握ることができるので、ディスプレイが捗るのは間違いない。