レビュー
「METAL BUILD クロスボーン・ガンダムX-0 フルクロス」(2次発送分)レビュー
バタフライバスターやクジャクの新武装と新解釈のフルクロスを纏って登場
2022年8月17日 00:00
- 【METAL BUILD クロスボーン・ガンダムX-0 フルクロス】(2次発送分)
- 開発・発売元:BANDAI SPIRITS
- 発売日:2022年7月25日
- 価格:33,000円(税込)
- ジャンル:アクションフィギュア
- サイズ:全高約170mm
漫画「機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト」で活躍した「クロスボーン・ガンダム X-0」がMETAL BUILDシリーズで立体化された。
METAL BUILDシリーズでは、「クロスボーン・ガンダム X-1」をはじめ、シリーズに登場した機体がアレンジやギミックを追加して登場してきた。本商品は5機目の「クロスボーン・ガンダム」として、圧倒的な造形と豊富な武装、ギミックを搭載して通販サイト「プレミアムバンダイ」限定で商品化された。
本商品の気になるポイントは本体である「クロスボーン・ガンダム X-0」はもちろんだが、その全身を包む装甲「フルクロス」だ。2021年4月に発売された「METAL BUILD クロスボーン・ガンダムX1 フルクロス」とは異なるギミックが搭載され、単なるカラーバリエーションではない魅力を放っている。
ボリュームある装甲に備わったギミックと可動で生み出される「クロスボーン・ガンダムX-0 フルクロス」とは一体どんな性能を備えているのか?
今回、2次発送分の商品が筆者の手元に届いたので、その魅力を紹介していきたい。
幻の「クロスボーン・ガンダム」3番機「クロスボーン・ガンダム X-0」
長谷川裕一氏の漫画「機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト」にて登場したモビルスーツ「クロスボーン・ガンダム X-0」。前作「機動戦士クロスボーン・ガンダム」での木星帝国(ジュピター・エンパイア)との戦いにて、投入予定だった幻の機体。本編では主人公・フォント・ボーからは「ゴースト」と呼ばれた。
輸送船が原因不明の事故によって20年間行方不明となっていたが、特殊部隊「蛇の足(セルピエンテ・タコーン)」のリーダー、カーティス・ロスコが発見した。彼のほかに、フォント・ボーや「機動戦士ガンダムF91」の主人公シーブック・アノーなどが乗り込み活躍した。
そして、物語終盤にて追加装甲「フルクロス」を纏った「クロスボーン・ガンダム X-0 フルクロス」が登場した。性能的な差がありながらも、カーティスの操縦技術と接近戦に特化した「クロスボーン・ガンダム X-0」の強さによってエル・ザンスカール帝国とサーカスとの激戦を繰り広げた。
また、多目的攻撃兵装「クジャク」をはじめとした多彩な武装や「フルクロス」のパージなど豊富なギミックも魅力といえる。そして、「METAL BUILD クロスボーン・ガンダムX-0 フルクロス」ではバインダーアームや展開機構とダイナミックなアクションが楽しめる仕様となっている。
「クロスボーン・ガンダム」の系譜を感じさせるパッケージと各装備
パッケージは「クロスボーン・ガンダム X-0 フルクロス」が大きく描かれ、スマッシャーモードの「クジャク」を構えた姿となっている。
内容物は発泡スチロールに収まった「クロスボーン・ガンダム X-0」本体とアタッチメントパーツ。ブリスターに収まった各武装と各ビームエフェクト、交換用手首、交換用頭部、「フルクロス」、専用台座一式、取扱説明書が入っている。
武装には「クロスボーン・ガンダム X-0」を代表する武装「バタフライバスター」と「バタフライバスターB」、多目的攻撃兵装「クジャク」や「遅燃性高熱弾銃」の他、「クロスボーン・ガンダム」系譜を感じさせる「ビーム・ザンバー」や「バスター・ガン」、「シザー・アンカー」、「ヒート・ダガー」なども封入されている。
ビームエフェクトには「ビーム・ザンバー」、「ビーム・サーベル」、「バタフライバスター」のビーム刃やバスターモードの「クジャク」用のもの、そしてブランド・マーカー用のビーム刃が収録。本商品ではビーム・シールドのエフェクトは残念ながら付属していない。
「クロスボーン・ガンダム X-0」に宿るギミックの数々
「METAL BUILD クロスボーン・ガンダムX-0 フルクロス」でもコア・ファイターとの分離・合体機構を備え、そのデザインも歴代「クロスボーン・ガンダム」同様となっている。
独特のX字に展開が可能なメインスラスターは、「クロスボーン・ガンダム X-0」の主力推進器として機能し、束ねた状態や展開することで機体のシルエットが変わるのも魅力の一つだ。
カラーリングはメタリックシルバーで重厚感と存在感を放つものとなっている。
可動は巨大なメインスラスター部分とノズル部分が可動。さらにコックピット部分とメインスラスターの付け根部分が可動する。
これらの可動によって、「クロスボーン・ガンダム X-0」の時にスラスターを下した状態や多彩な動きを付けることができる。
続いて、「クロスボーン・ガンダム X-0」へのドッキングを見ていこう。ドッキングはコックピット部分の機首とビーム・サーベル部分を折り畳み、本体背面に接続する。
本商品ではドッキングの前に、本体にブランド・マーカーパーツと正面装甲を付ける下準備をすることで「クロスボーン・ガンダム X-0」の姿を再現することができる。
完成した「クロスボーン・ガンダム X-0」はメタリックシルバーで彩られたまさに幽霊(ゴースト)という姿となっている。ダイキャストによって重量感もあり、関節部に見える金属の輝きがリアリティある造形となっている。
正面のダクトはメタリックレッドで彩られ、細かなマーキングで濃密な情報量となっている。
頭部は「クロスボーン・ガンダム X-1」や「クロスボーン・ガンダム X-3」の意匠を引き継いだ精悍な顔つきとなっている。特徴的なフェイス・オープン機構を備え、交換用頭部パーツではスコープ展開時のものが付いており、多彩な表情が楽しめる。
本体のギミック、可動も多彩で、「クロスボーン・ガンダム X-0」の接近戦に特化したダイナミックな動きを再現することができる。肩や腰部の装甲などの独立可動が設けられ、腕部、脚部の動きに柔軟に対応している。
また、「クロスボーン・ガンダム X-0」といえば、全身に備わった武器ギミック。「クロスボーン・ガンダム X-1」から搭載されている腰部のシザー・アンカーやナックルガードのように展開するブランド・マーカー、脹脛に備わったヒート・ダガーなど触るほど面白さが深まる機構となっている。
これら多彩なギミックによって、目を見張るアクションが楽しめる。次のページではそれらアクションポーズを紹介していく。
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