レビュー

「MG 1/100 GUNDAM SIDE-F限定 RX-93 νガンダム Ver.Ka 」レビュー

サイコフレーム発動イメージカラー

神秘的な雰囲気を放つ「νガンダム」

 ここまでの作業で「MG 1/100 GUNDAM SIDE-F限定 RX-93 νガンダム Ver.Ka (サイコフレーム発動イメージカラー)」を素組みし、各部に水転写デカールを貼り付けた。

 完成した「MG 1/100 GUNDAM SIDE-F限定 RX-93 νガンダム Ver.Ka (サイコフレーム発動イメージカラー)」は密度の高い造形で、全長約22cmのサイズ感によって迫力も抜群。

 本体だけの状態でも劇中に近いイメージとなっており、アムロ・レイが乗った初代ガンダムを進化させた印象となっている。ここからは各部ギミックと可動域について紹介していこう。

武装なしの状態では長い脚部でスタイリッシュな印象
足首回りも大きく安定感ある造形
頭部はスリットや劇中で見せた横顔に近い印象となっている
細かな装甲の分割アレンジが加わり、立体感のあるデザインに仕上がっている
装甲もホワイトとグリーンの入った色で細かな色分けがされている
脚部は滑らかなラインを描き、脹脛の厚みのある造形で安定感あるデザイン
バックパックのノズルは内側に明るいグリーンが入り、リアリティあるノズル口となっている

動きによって見える美しいメカ描写

 可動によって肘や膝はシリンダーが露出し、マスターグレードだからこそできるメカ描写が美しい。マニピュレーターは各指が可動、他にもハッチ開閉や脚部のスパイク展開も搭載され、劇中のメカ設定が盛り込まれている。

マニピュレーターは五指が可動
膝関節は曲げた際にシリンダーが動くギミックを搭載
肘関節部も曲げることで露出
外装部分を持ち上げた状態のハッチ
赤い部分がスライドして展開するハッチ
肩のスラスターは角度調整が可能
脚部裏もモールドが施されている
つま先と踵にスパイクギミックを内蔵

映画のアクションが蘇る武装とポーズの融合

 そして、各武装を装着することで「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」で活躍した「νガンダム」となる。マントのように広がるフィン・ファンネルを背負った左右非対称のシルエットが完成する。

 ビーム・ライフル、シールドを構えれば、ガンダムらしさが増す。そして、ニュー・ハイパー・バズーカは砲身を短くしてバックパックにマウントすることができる。

フィン・ファンネルの存在感あるシルエット
フィン・ファンネルは本体にあるジョイントによって連結できる
ビーム・ライフルを構えて標的をとらえる
劇中ではマシンガンのように連射する場面もあった
バックパックのビーム・サーベルを抜刀する動きも再現可能
ビーム・サーベルは通常のクリアピンクから、ラメの入ったクリアグリーンの鮮やかな刀身となっている。
ビーム・サーベルの柄頭から発振する設定も表現できる
ニュー・ハイパー・バズーカは砲身を伸ばすことでより迫力満点
シールドに備わったミサイル、ビームキャノンのアクションもできる
左腕部に備わった予備のビーム・サーベルは取り出しが可能
予備のビーム・サーベルは刀身が細く差別化されている
フィン・ファンネルの展開は台座と補助アームで再現

 バックパックはビーム・サーベルラック部分を取り換えることで、ダブル・フィン・ファンネル装備バージョンにすることができる。なお、本来のダブル・フィン・ファンネル装備は左右に6基ずつフィン・ファンネルを装着した状態となる。

 本キットでは左右に3基を装備した状態が可能となっており、マントを背負ったようなシルエットとなり、バランスの取れたフォルムとなる。

右側のサーベルラックをフィン・ファンネル用のラックに取り換え
左右対称にフィン・ファンネルを装備
ヒロイックなシルエットで、ノーマル状態とは異なる印象に

サイコフレームが魅せる神秘的な装甲展開ギミック

 本キットの特長である装甲展開ギミックは、展開した箇所からサイコフレームが露出。鮮やかなクリアグリーンの放つラインが神秘的に映える。

 サイコフレーム発動イメージカラーと合わさり、クリアパーツとの相性もぴったりとなっている。外れた装甲表現や装甲カラーの変化によって、アクシズを押し返す奇跡の瞬間が表現されている。

胴体から脚部の展開した装甲から覗くサイコフレーム
肩や胸部の装甲がスライドする
胴体部は引き下げて展開
二の腕も引き下げることで展開
脹脛には2つのスラスターが展開
足の甲の装甲もスライド
バックパックはノズルを覆う装甲を取り外し
フロント・スカートはパーツの一部を取り外して展開状態にする

 また、別売りの「ガンプラ用LEDユニット」を入れることで、頭部が発光する。今回はシルバーシールを使用しているため、目元が暗い印象となってしまった。

 目元のセンサーを発光させる場合は、クリアパーツ部分の表面を目の部分だけ残して塗装することで劇中の発光シーンを再現できる。

別売りの「ガンプラ用LEDユニット」(緑)
頭部もサイコフレームの光を纏った印象となる

 最後に密度の高いディテールとサイコフレーム発動時をイメージしたカラーリングは「νガンダム」の劇中での活躍からさらに解釈を広げ、モビルスーツの持つ可能性を切り開いたといえる。

 装甲展開による独自のギミックは、のちの「ユニコーンガンダム」に通じる技術体系を創造させ、作品との繋がりを感じさせる。

 カラーリングの変化によって「RX-93 νガンダム Ver.Ka」の装甲展開ギミックがより鮮やかに表現され、アクシズショックの名場面再現もさらにドラマチックに映える。

 また、「GUNDAM SIDE-F」では「HG 1/144 ジェガン (アクシズ・ショックイメージカラー)」や「ソフビ 1/144 ダミーバルーン(リ・ガズィ搭載型)」など「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」の劇中で登場したモビルスーツなどのガンプラが発売されている。こちらも合わせて「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」の世界観を楽しもう。