レビュー
「METAL BUILD ガンダムアストレイ レッドドラゴニクス」レビュー前編
ネオカレトヴルッフが魅せる圧倒的造形とプレイバリュー
2022年9月8日 00:00
- 【METAL BUILD ガンダムアストレイ レッドドラゴニクス】
- 開発・発売元:BANDAI SPIRITS
- 発売日:2022年8月19日
- 価格:39,600円(税込)
- ジャンル:アクションフィギュア
- サイズ:約180mm
「機動戦士ガンダムSEED」シリーズの外伝作品「機動戦士ガンダムSEED DESTINY ASTRAY R」より「ガンダムアストレイ レッドドラゴニクス」がMETAL BUILDで立体化された。
「機動戦士ガンダムSEED ASTRAY」で登場したモビルスーツ「ガンダムアストレイ レッドフレーム」の新たな姿「レッドドラゴニクス」。MS用の刀「ガーベラ・ストレート」やフライト・ユニット装備、変幻自在の武装「タクティカルアームズⅡL」などケレン味ある武装の数々が登場してきた。METAL BUILDシリーズでも過去に幾度も立体化されてきた。
本商品は過去の「ガンダムアストレイ レッドフレーム」からデザインやデカールが変更され、そして最大の特徴である新武装「ネオカレトヴルッフ」3つを装備した姿はまさに圧巻の一言に尽きる。
今回「METAL BUILD ガンダムアストレイ レッドドラゴニクス」が届いたので、その魅力を紹介していく。
なお、8月23日にBANDAI SPIRITSより「フライトユニットの一部パーツの組み立て誤り」が発表されているが、本レビューではその状態のものを使用しております。
邪道をつかさどる竜の翼「ガンダムアストレイ レッドドラゴニクス」
ホビージャパンにて連載された小説「機動戦士ガンダムSEED DESTINY ASTRAY R」にて主人公のロウ・ギュールがMS用工具「カレトヴルッフ」を開発した。そして、それらを「ガンダムアストレイ レッドフレーム」が複数換装した形態が「ガンダムアストレイ レッドドラゴン」として登場した。
そこから、ダブルブイことヴァレリオ・ヴァレリが「カレトヴルッフ」を武器として強化した「ネオカレトヴルッフ」が開発され、「レッドドラゴン」に対してこれらを複数装備した形態「レッドドラゴニクス」が誕生した。
特徴的なのは「ネオカレトヴルッフ」だ。本武装はウイングモード時の基部とネオビルドトーチとネオビルドナイフ、ネオビルドカッターはそれぞれが一つの武装として運用できる。そして、それらを組み合わせることで様々な形態にすることで武器としての運用法の幅が広がっている。
その多彩な武装と「ガンダムアストレイ レッドフレーム」本体の高い運動性能と柔軟な動きによって、高い性能を発揮する。
大ボリュームの予感を感じさせるパッケージを開封
厚みのあるパッケージには「METAL BUILD ガンダムアストレイ レッドドラゴニクス」が大きく描かれている。「METAL BUILD」シリーズでも最大級のパッケージとなっており、開封前から期待感が高まる。
内容物は発泡スチロールに収まった「ガンダムアストレイ レッドフレーム」本体とアタッチメントパーツ。ブリスターは大サイズが2つ、中サイズが2つで各武装や専用台座、補助用の台座など豊富なラインナップとなっている。
武装にはビームライフル、対ビームシールド、ビームサーベルの柄などガンダムシリーズではオーソドックスなもの、そして「ガンダムアストレイ レッドフレーム」を象徴する刀ガーベラ・ストレート、タイガーピアスが収録されている。
そして、ネオカレトヴルッフは各パーツ3つあり大きめのブリスター1つを埋める大容量となっている。そして、レッドドラゴニクス用の新規のリアスカートバインダーや脚部ブースターパーツやフライトユニットも網羅されている。
また、台座だけでも3種類付属され多彩なディスプレイが楽しめる。そして、ディスプレイ時にネオカレトヴルッフの接地の際に使用するサポートパーツなど細かい部分まで配慮されてる。
人間的な流麗さを宿す可動を持った「ガンダムアストレイ レッドフレーム」
本商品の中核であるフィギュア本体「ガンダムアストレイ レッドフレーム」をじっくり見ていこう。
本体頭部は通常のアンテナパーツ、エフェクト付きのアンテナパーツを選んでつけることができる。初めに、通常のアンテナパーツを装着した状態で紹介していきたい。
本体は脹脛の膨らみやくびれた腰つき、二の腕の膨らみと人間的な滑らかさを宿したデザインが吹き込まれている。そして、エッジの効いた装甲パーツとのバランス、独特な赤のフレーム部分は鮮烈なカラーリングで見るものを魅了する。
特に背面では骨格のような造形が見て取れ、「ガンダムアストレイ」シリーズならではのケレン味あるデザインの妙が感じられる。
また、肘関節や膝関節、股関節などにはダイキャストが使用され、本体はずっしりと重く安定力抜群となっている。
また、過去に発売された「METAL BUILD ガンダムアストレイ レッドフレーム」とは異なるマーキングが施されている。下半身部分は新規造形となっており、膝アーマーのカラーリングやマーキングなどが異なっている。
頭部側頭部にあるアンテナは左右を入れ替えることで、キバのようにアンテナが突き出た「ファングアンテナモード」にすることができる。
ここからは各可動を見ていこう。
手足の可動、腰回りの可動と柔軟かつ堅実な作りとなっている。頭部は長めの首パーツによって大きくうなずくような動きが可能となっている。
また、脹脛のスラスターは独立可動が設けられ、屈伸時の干渉を緩和する工夫が施されている。
ここまで、濃密な造形と可動について紹介してきた。
レッドドラゴニクス形態を見たい気持ちもあるが、本体だけだからこそできるアクションを見てみたい。本商品ではバックパックがないため、通常の「ガンダムアストレイ レッドフレーム」を再現することはできない。
しかし、アストレイ用のバックパックジョイントパーツを使用して、それに近い状態を再現することができる。ガーベラ・ストレート、タイガーピアスも実際の刀のように刀身と柄、鍔で構成された臨場感溢れる構成で、鞘と合わせた抜刀ポーズが映える。
まさに匠が鍛えた名刀のごときガーベラ・ストレートとシンプルながら本体の柔軟な可動を存分に発揮した姿を見ていこう。
ダイキャストを使用した安定感はもちろん、柔軟な可動でアクションの一つ一つのキレが冴える。
次のページでは、フライトユニットを装着した状態を紹介していく。
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