レビュー
「METAL BUILD ガンダムアストレイ レッドドラゴニクス」レビュー後編
オルタナティブストライクが織りなす多彩なプレイバリュー!
2022年9月9日 00:00
- 【METAL BUILD ガンダムアストレイ レッドドラゴニクス】
- 開発・発売元:BANDAI SPIRITS
- 発売日:2022年8月19日
- 価格:39,600円(税込)
- ジャンル:アクションフィギュア
- サイズ:約180mm
8月19日にプレミアムバンダイ限定で発売された「METAL BUILD ガンダムアストレイ レッドドラゴニクス」。
前回、商品の魅力をお伝えしてきたが、まだまたネオカレトヴルッフのプレイバリューの高さを紹介しいれていない。そして、「METAL BUILD」シリーズで展開されている「オルタナティブストライク」シリーズによる換装を紹介していきたい。
「オルタナティブストライク」シリーズは「METAL BUILD ストライクガンダム」や「METAL BUILD ガンダムアストレイ レッドフレーム改」などベースとなる機体に、バックパックや追加武装となるストライカーパックを組み合わせることができ、本シリーズの商品で組み換え遊びができる。
「METAL BUILD ガンダムアストレイ レッドドラゴニクス」もこのシリーズに属する商品で、過去に発売されたストライカーパックと組み合わせて遊ぶことが可能となっている。
本稿では、ネオカレトヴルッフの更なる組み合わせやレッドドラゴニクスの装備も合わせて、ストライカーパックの組み換えを紹介していく。
改めて感じる「METAL BUILD ガンダムアストレイ レッドドラゴニクス」のプレイバリュー
ストライカーパックの互換性を紹介する前に、改めて「METAL BUILD ガンダムアストレイ レッドドラゴニクス」について軽く触れておきたい。
本商品は「機動戦士ガンダムSEED ASTRAY」シリーズに登場するモビルスーツ「ガンダムアストレイ レッドフレーム」に各武装とフライトユニット、追加ブースターに加え、汎用性の高い武装ネオカレトヴルッフを3つ装備した「レッドドラゴニクス」を立体化したものだ。
ネオカレトヴルッフは基部となるネオビルドトーチとネオビルドナイフ、ネオビルドカッターがあり、それぞれが一つの武装として運用できる。そして、それらを組み合わせることで様々な形態にすることで武器となる。その組み合わせの幅は広く、バリエーションが豊富だ。
今回はこの「ネオカレトヴルッフ」を中心とした組み合わせの数々を見ていこう。
リアスカートバインダーと脚部ブースターで「ネオカレトヴルッフ」が暴れまわる
「METAL BUILD ガンダムアストレイ レッドドラゴニクス」は何といっても「ネオカレトヴルッフ」のプレイバリューが多彩だ。様々な武装の形態やフライトユニットに装着した姿などが印象的。
これを可能とするのはネオカレトヴルッフの構造にある。ウイングモードを再現する基部パーツにはネオビルドトーチの柄の部分を繋げる部分の他に、円形のジョイントが設けられている。これによって、基部パーツの連結が可能となっている。他に長方形状のジョイントが備わっている。
これによって、ネオビルドカッター、ネオビルドナイフを活用することができ、3つ繋げた状態やウイングモードのアレンジを加えることができる。
プレイバリューの広がりは、それ以外にも腰部のリアスカートバインダーと脚部ブースターにもある。特にリアスカートバインダーはフライトユニットを装着した状態だと隠れてしまい、ネオカレトヴルッフを装着する余裕がない。
リアスカートバインダーは3つのパーツが連なった構成で左右のパーツは柔軟に可動する。これによって新たな「ガンダムアストレイ レッドフレーム」の姿を表現することができる。
次に脚部に備わった脚部ブースターパーツ。こちらもネオビルドトーチと基部パーツのジョイントを持ち、それぞれに装着することができる。
脚部から伸びるネオカレトヴルッフで、奇抜なシルエットを楽しむことができる。また、別売りのストライカーパックとの干渉せず、アレンジしやすいのも魅力的だ。
そして、「オルタナティブストライク」シリーズならではのストライカーパックとの組み合わせを見ていこう。
今回は「METAL BUILD ライトニングストライカー」と「METAL BUILD ガンバレルストライカー」を装着した姿を紹介する。
ライトニングストライカーは長距離狙撃任務を目的としたストライカーパックで長距離射程電磁レールガンや両サイドに備わったウェポン・ポッドなどが特徴的だ。
ガンバレルストライカーは有線遠隔操作攻撃兵器ガンバレル4基を備えたトリッキーなストライカーパックとなっている。
どちらも専用のアタッチメントパーツを「ガンダムアストレイ レッドフレーム」本体に装着させることで装備することが可能となっている。
「METAL BUILD ライトニングストライカー」を装備させると、近接戦闘が印象的な「ガンダムアストレイ レッドフレーム」の長距離狙撃戦という新鮮な姿を見ることができる。
ここに左右の脚部ブースターにネオカレトヴルッフを装着させることで、中距離からの射撃アクションが加わり厚みのあるシルエットとなる。
上半身で長距離射程電磁レールガンを取り回しながら、足で近づく相手を薙ぎ払う。そんなダイナミックなアクション表現が楽しめる。
「METAL BUILD ガンバレルストライカー」は変則的に下部のガンバレル2基を取り外し、リアスカートバインダーとネオカレトヴルッフを組み合わせてみた。
脚部にはガーベラ・ストレートとタイガーピアスを装着させ、専用アタッチメントにビームサーベルを取り付けた。
そのシルエットは翼を広げた武者のような独特の出で立ちとなった。ガンバレルの主張は収納状態では小さいものの、有線での展開でケレン味のあるポーズが可能。
また、リアスカートバインダーの可動によって、ネオカレトヴルッフの動きも不規則で迫力あるアクションとなる。
さて、ここまで「ガンダムアストレイ レッドフレーム」のバリエーションを紹介させてもらった。
では、ネオカレトヴルッフとフライトユニットを別の機体に装着したらどうなるのかを見ていこう。
今回はオーソドックスに「METAL BUILD エールストライクガンダム」の本体を使用していく。当然ながらベースとなる機体が違うため、リアスカートバインダー、脚部ブースターパーツやガーベラ・ストレートの鞘などはストライクガンダムに取り付けることができないため、レッドドラゴニクスのフル装備はできない。
しかし、専用アタッチメントとフライトユニットによってネオカレトヴルッフ3つを装着した姿にすることができる。王道的な「ストライクガンダム」と邪道のネオカレトヴルッフとの組み合わせは、機体の新たな可能性が感じられるものとなった。
収納状態ではまとまりのいい王道的なシルエットだが、ひとたびネオカレトヴルッフを振りかざせば異質な存在感を発揮する。各武装を巧みに操る様は圧巻だ。
今回は「METAL BUILD ガンダムアストレイ レッドドラゴニクス」のネオカレトヴルッフを中心に様々な形態を紹介してきた。
触るほどに感じたのは、「ネオカレトヴルッフ」は数があるほどにベースとなる機体のアクションが広がっていく高揚感があった。複数の組み合わせだからこそできる表現力の高さは、単なる足し算ではなく掛け算によって生まれている。
本体のボリュームさることながら、想像できる遊びや各機体のアクションやシルエットもまた幅広く、アイデアを刺激される武装となっている。
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