レビュー
「アイドルマスター シンデレラガールズ 神崎蘭子 祝宴の白姫ver.」レビュー
無垢なる白き姫の降臨に祝福の宴が幕開ける
2022年12月2日 00:00
- 【神崎蘭子 祝宴の白姫ver.】
- 開発・発売元:ALUMINA
- 11月24日 発売
- 価格:22,000円(税込)
- ジャンル:塗装済み完成品
- サイズ:全高約100mm
ALUMINAよりフィギュア「神崎蘭子 祝宴の白姫ver.」が11月24日に発売した。22,000円(税込)。
本商品は「アイドルマスター シンデレラガールズ」(以下、デレマス)に登場するアイドルの一人、神崎蘭子を1/7スケールでフィギュア化したもの。神崎蘭子は何度かフィギュア化され、その際の衣装は彼女のキャラクター性を象徴したものが多い。
今回、ALUMINAより立体化されたのは数多くの衣装がある中でも特別なもので、アイドルリズムゲーム「アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ」(以下、デレステ)4周年に開催された限定ガシャ「祝!4周年アニバーサリーパーティーガシャ」に登場した純白の衣装となっている。
今回は本商品の魅力とともに、アイドル「神崎蘭子」の魅力についても触れていきたいと思う。
独自の世界観を体現するデレマスを代表するアイドルの一人
神崎蘭子は、デレマスならびにデレステに登場する14歳のクール属性アイドル。2011年にサービスが開始されたデレマスの中でも初期に登場したアイドルで、数多くのゲーム内イベントにも登場している。
特徴的なのはその言葉遣いで、尊大な言い回しで独自の世界観を持った言葉のチョイスなどいわゆる中二病全開な性格だ。初見で聞いただけでは言っていることがわからないが、セリフ部分に翻訳が表示される。その翻訳部分は年相応の女の子らしい可愛らしさがあり、そのギャップも強い個性としてプロデューサー(プレーヤー)の心を掴むだろう。
また、彼女の世界に共感や興味を示すと満面の笑みを浮かべて嬉々として話す様子もかわいい。一方で他のアイドル達とのユニットでは中二病な部分を押さえて引っ込みがちになるが、活動を通して打ち解けていく思春期の女の子らしさも魅力の一つといえる。
そして、ゲームでの人気投票イベント「シンデレラガール選抜総選挙」第2回で見事1位に輝き、その人気を確立した。
アイドルとしても彼女のファンタジーな世界観を体現する曲や衣装が多い。中でも、堕天使、魔王など漆黒を纏う強大な存在やダークなイメージが強く、そのキャラクターに入り込むと実に様になる。また、スタイルもよく同年代のアイドルの中でもビジュアル力を発揮する。
楽曲はソロ曲でもゴシック的な曲調と歌詞とその強いキャラクター性が強く出ている。また、同じアイドルであり、似た者同士な二宮飛鳥とのユニット「ダークイルミネイト」の楽曲「双翼の独奏歌」で高い親和性と世界観を構築している。
他にも周年記念の楽曲などにも参加している。
そして、今回のフィギュアは2019年のデレステ4周年に開催された限定ガチャ「祝!4周年アニバーサリーパーティーガシャ」にて登場した限定SSR「[祝宴の白姫]神崎蘭子」をモチーフとしている。ポージングは特訓後のイラストが元となっている。
これまでの神崎蘭子のイメージとは異なる純白のドレスで、露出もあるセクシーな大人びた雰囲気を持ったデザインとなっている。筆者はガチャで引き当てることができず、嬉しい立体化であった。
それではフィギュア「神崎蘭子 祝宴の白姫ver.」を詳しく見ていこう。
祝福の宴が幕開ける開封作業
パッケージは横長で正面はクリア素材で中のフィギュア本体が見えるデザインとなっている。側面にはイメージ写真が掲載されている。
パッケージを開けるとブリスターに保護されたフィギュア本体が入っている。本商品は台座や取扱説明書はない。
フィギュア本体は座り込んだ姿勢のため高さは約100mmと低め、スカートの端から前に出した足先までの幅が約230mmとなっている。
白を基調としたカラーリングの繊細な雰囲気に広がったドレスのスカートの滑らかな質感も光沢感ある色合い。肌の柔らかさを感じさせる色と合わせて、全体印象がよりふわりと羽根のようにやわらかい印象になっている。
座ったポージングで精緻な大きく広がったスカートの表現に加え、すらっと伸びた脚や優しく微笑む表情を合わせて大人っぽい艶やかさが感じられる。
顔は正面から見ると少し面長で大人びた印象の造形となっている。また、赤い瞳と白い肌のコントラストやツインテールの流れるようなウェーブも丁寧に作られている。
イヤリングはメタリックな質感となっており、髪飾りもパール塗装でラグジュアリーな光沢感が演出されている。
衣装も全体的にパール塗装が施され、元となったイラストの柔らかい印象よりもシルクの滑らかな質感に近い表現となっている。一方で光の加減で純白の輝くような白さも楽しめる。
そして、インナーの造形表現やドレスの裾のレースの精緻な模様が事細かに描かれ、衣装のディテールを深めている。また、靴も可愛らしい造形の中にこだわりを感じさせるレースの模様があり、これには筆者も感嘆した。
ここまでは単色の背景で撮影してきた。しかし、アイドルとしてのポテンシャルはまだまだ秘めていると筆者は感じた。
そこで、少し小物を足してグラビア風に撮影アレンジを加えてみた。
ファンタスティックなグラビア風写真
今回は100円ショップで購入できる手芸品やライトを使用して飾りつけ。
使用するのは2色の毛糸、飾り付け用の羽とフラワーペタル、インテリア用のライト3種類。毛糸と羽、フラワーペタルは土台のようにして広げその中心にフィギュア本体を配置する。花弁と羽が散りばめられ、雲の上のような神秘的な風景を表現してみた。
そして、ルームライトの「ポンポンライト」を背後に置く。この「ポンポンライト」がファンタジックなデザインとなっており、表面も柔らかい素材のため柔らかい雰囲気を作ることができる。そして、ワイヤーライトは毛糸に紛れ込ませつつ、フィギュアを囲って配置する。下からの光源でさらに雰囲気も出てくる。
撮影では光源のライトを減らし、左と斜め下から光を当てる。すると、背景が真っ暗となりルームライトとワイヤーライトの明かりで幻想的な光景が広がる。
白のドレスと優雅に微笑む神崎蘭子の姿がお姫様のように見え。ファインダーからも澄んだ空気感が伝わってくる。
動きのつけられないスケールフィギュアだが、周囲のアレンジでシチュエーションを演出し、より美しく華やかにできるのも一つの楽しみ方だろう
「神崎蘭子 祝宴の白姫ver.」は純白のドレスに身を包んだ高級感ある造形とディテールが再現され、満足度の高いフィギュアだった。
細かな模様の表現に至るまで作りこまれ、イラストの再現度も高い。また、パール塗装で単調な白ではなくより濃密な色の機微も美しく映り、立体ならではの様々な角度から楽しむことができる。
一方で本商品は台座が付属していないので、ディスプレイの際にはお尻やスカートの裏側などに汚れが付かないように注意したい。
©BANDAI NAMCO Entertainment Inc.
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