レビュー
アニメ「ガン×ソード」より「MODEROID ダン・オブ・サーズデイ」レビュー
「チェスト!」と叫びたくなるカチッと決まるポーズや刀状態も再現可能
2023年1月28日 00:00
- 【MODEROID ダン・オブ・サーズデイ】
- 開発・発売元:グッドスマイルカンパニー
- 1月23日 発売
- 価格:6,500円(税込)
- ジャンル:プラモデル
- サイズ:全高約190mm
グッドスマイルカンパニーが展開するロボット・メカのプラモデル「MODEROID」シリーズは、破竹の勢いで様々な作品に登場するロボット・メカをプラモデル化している。
そして、今年TVアニメ「ガン×ソード」から「ダン・オブ・サーズデイ」がプラモデル化され、1月23日に発売された。
「ダン・オブ・サーズデイ」は以前にもアクションフィギュア「ROBOT魂」シリーズなどでも立体化された。筆者も「ROBOT魂<SIDE YOROI> ダン・オブ・サーズデイ」を購入した。
しかし、「ROBOT魂<SIDE YOROI> ダン・オブ・サーズデイ」が発売されたのは2011年で10年以上も経過し、手元にあるものも経年劣化が進行していた。そんな中、目覚ましい技術進歩を続けるプラモデル業界で、新たに立体化された姿を自分の目で確かめたくなった。
また、個人的に「ROBOT魂」シリーズで立体化されていない「エルドラV」が「MODEROID」シリーズで商品化が決定したこともあり、「これは揃えるしかない!」と喜び勇んで「MODEROID ダン・オブ・サーズデイ」を買った。
今回は「MODEROID ダン・オブ・サーズデイ」の魅力について紹介していく。
痛快娯楽復讐劇。アニメ「ガン×ソード」とは?
「MODEROID ダン・オブ・サーズデイ」の紹介に入る前に、この期待が登場するTVアニメ「ガン×ソード」について説明したい。
2005年に放送されたTVアニメ「ガン×ソード」は惑星エンドレス・イリュージョンを舞台に主人公・ヴァンが復讐の相手である「カギ爪の男」を追うストーリーとなっている。番組のキャッチコピーは「痛快娯楽復讐劇」で、その看板に偽りなしの面白さが詰まっている。
キャラクターはメインからサブまで強烈な個性を持ち、ヴァンをはじめ、彼と旅をし、生き別れの兄を探すウェンディ・ギャレットや同じ仇相手を追うレイ・ラングレイなど味方側はもちろん、物語の元凶であるカギ爪の男の歪んだ善意と壮大な計画や各話に散りばめられた伏線が終盤で帰結する痛快なストーリー性も魅力だ。
1話だけのゲストキャラクターも強烈な個性を放ち、第1話のラッキー・ザ・ルーレットをはじめ、海をこよなく愛する男カイジなどバラエティ豊かなで飽きさせない物語となっている。そして、キャッチーなOPの映像と音楽も必見だ。
さて、今作ではヨロイと呼ばれる巨大ロボットが登場し、「ダン・オブ・サーズデイ」はヴァンが乗り込むヨロイだ。
青い肉体に白い鎧を着せたようなスタイリッシュな体形に加え、巨大な剣を背負ったようなビジュアルなど独特なデザインとなっている。劇中では大刀と小刀に分離できる蛮刀を武器に戦い、アクロバティックな動きを見せている。また、その登場シーンも宇宙にある人工衛星「サテライトベース」から刀のような形態で振ってくるというケレン味あるもので、期待感溢れる演出となっていた。
そして、劇中に登場するレイのヨロイ「ヴォルケイン」の登場や武装との対比と合わせると、各キャラクターのドラマ性やロボットの個性がより際立ち、引き込まれる。
さらに、ヨロイも人型のみならず、戦艦や重機のようなものと様々。中でも、第3話で合体変形を披露した「エルドラV」は勇者シリーズ的な要素を爆発させ、強烈なインパクトを残すなど娯楽要素も満載だった。
それでは、本題となる「MODEROID ダン・オブ・サーズデイ」を詳しく見ていこう。
月光を背にする姿がカッコいいパッケージ開封
パッケージは月光を背に蛮刀を構える「ダン・オブ・サーズデイ」が描かれている。第1話の初登場を彷彿とさせるビシッと決まった姿と赤い目の光など、ケレン味ある雰囲気となっている。
背面には作例見本が掲載されている。「ウェイクアップ、ダン!」と起動時のヴァンの台詞にアニメを見ていた時の高揚感が蘇ってくる。
パッケージを開けると袋詰めにされた各種ランナーと取扱説明書、細かい部位に使用するシールが入っている。
ランナーは外装部の白いものと胴体に使用する濃紺とクリアブルー、武器などに使用する重厚感あるガンメタルカラー、腹部などのグレー、そして、手足に伸びたチューブ部分などに使用する赤の成型色のものがある。ランナー総数は13枚。
顔の瞳部分と胸部の赤い円形部分は塗装済みとなっている。
開けて確認する前は、「手足のパイプパーツはどんな素材になっているか?」と少し不安になっていたところだったが、PVCの柔らかい素材で曲げたりしても柔軟に対応でき、後述するがポージングの制限も少なく満足のいくものとなっている。
それでは、中身を確認したところで、組み立て作業に入っていく。
©2005 AIC・チームダンチェスター/ガンソードパートナーズ