レビュー

アニメ「ガン×ソード」より「MODEROID ダン・オブ・サーズデイ」レビュー

ウェイクアップ、ダン。変形状態も合わせてカッコよく決まるポージング

 完成した「MODEROID ダン・オブ・サーズデイ」は劇中イメージに近いプロポーションとディテールが再現されている。

 精悍な顔立ちやエッジの効いた外装、しなやかなボディラインと手足のパイプとスタイリッシュさに思わず見とれてしまう。

 また、「ROBOT魂<SIDE YOROI> ダン・オブ・サーズデイ」と並べてみると「MODEROID」が一回りほど大きく、ボリューム感がより実感できた。

「MODEROID ダン・オブ・サーズデイ」(左)と「ROBOT魂<SIDE YOROI> ダン・オブ・サーズデイ」(右)

 自立した状態でも様々なポージングができ、蛮刀を振り回すダイナミックなアクションが楽しめる。

 また、別売りのディプレイスタンド「THE シンプルスタンド」で大きく跳躍したポーズに強く蹴りだす動作も再現できる。

 そして、立体物でも初となる刀状態も再現できる。こちらはパーツ差し替えが必要となっている。

 頭部と胸部の交換ともに、腕部と脚部、一部装甲を取り外すことで巨大な刀の形にすることができる。

【刀状態 パーツ差し替え】
人型状態から背部、胸部の装甲、手足のパーツを外す
腰を90度回転させる
交換用の頭部と胸部パーツを装着。巨大な刃は太ももの内側と股関節の接続口に入れて固定する

 劇中では序盤サテライトベースから降下・帰還する時などで刀状態となり、その変形も一瞬なのでディテールが掴みきれていなかった。

 「MODEROID」で立体化されたことで、その独特な形状が明瞭となった。この状態のディスプレイには「THE シンプルスタンド」が必須で、これによって様々な角度から見ることができる。

 「MODEROID ダン・オブ・サーズデイ」を組み立て、触ってみてプラモデルだからこそできた立体物だと感じた。

 造形の再現や可動の自由度の高さはもちろん、脚部パイプの可動や刀状態など自分で組み立てるからこそ取り入れることができた構造だ。

 特に刀状態は筆者個人としても「立体で見てみたい」という願望が実現され、「MODEROID」シリーズの熱量の高さが伺えた。こうした熱量が今年発表された「メカスマインパクト2023」のラインナップにも表れ、現在募集中の「第5回MODEROID商品化希望アンケート」の期待感も高まっている。

 「MODEROID ダン・オブ・サーズデイ」もそうしたファンの熱意と開発の熱意が合体して、非常に満足度の高いキットとなっている。