レビュー
東京マルイ「URG-I 11.5inch ソップモッド ブロック3」レビュー
待望のガスモデル! 「グリーンベレー」採用の洗練された新定番アサルトライフル
2023年10月17日 00:00
- 【URG-I 11.5inch ソップモッド ブロック3】
- 9月20日 発売
- 価格:72,800円
- 全長:750mm/825mm(ストック最大伸長時)
- 銃身長:250mm
- 重量:2,935g(空のマガジンを装着した場合)
- 弾丸:6mm BB(0.2~0.25g)
- 動力源:専用ガス
- 装弾数:35+1発(1発は本体に装填した場合)
東京マルイから9月20日に発売されたガスブローバック マシンガン「URG-I 11.5inch ソップモッド ブロック3」は、洗練されたフォルムに機能性が詰まったカスタムも楽しめる本物志向のアサルトライフルだ。
本稿では、「URG-I 11.5inch ソップモッド ブロック3」の外装や内部機構を紹介し、実際に使用した感触についてもお届けする。
東京マルイが展開するモデル名「URG-I」や「ソップモッド(SOPMOD)」とは
「URG-I」とは、「Upper Receiver Group-Improved(アッパーレシーバーグループインプルーブ)」といって、「アメリカ陸軍特殊作戦コマンド(USASOC)」が独自採用した、アッパーレシーバーを中心とした部分をアップグレードしたバージョンの「M4カービンライフル」を意味する。また、「ソップモッド(SOPMOD)」とは、「Speial Operations Peculiar MODification(特殊作戦専用改修)」の略で、特殊部隊員たちが任務の条件に合わせたり個人の好みで武器構成をすることができるシステムの名称である。
今回の東京マルイ ガスブローバック マシンガン「URG-I 11.5inch ソップモッドブロック3」は、アメリカ陸軍特殊部隊「グリーンベレー」での運用が確認された「URG-I」の仕様を追求、こだわり抜いて製作されたモデルだ。
シャープな見た目に金属パーツの重厚感が合わさった圧倒的リアル感
重厚なガンケースを彷彿とさせる外箱を開梱すると、黒い布の上に、特徴的なハンドガードが装備された「URG-I 11.5inch ソップモッド ブロック3」が収められている。シンプルなフォルムの本製品は、全体的に細身の本体の中に洗練された機能美が納められた、一目で分かる本格派な印象の外観だ。
アメリカ陸軍特殊部隊「グリーンベレー」での運用が確認されたURG-Iの11.5インチバレルは取り回しもしやすくアルミ切削製で精度も抜群。独特な形状の10.5インチハンドガードは、Cerakote(セラコート)加工が施されたさらさらとした心地いい手触りと落ち着いた高級感が溢れる色が本物感を際立たせている。さらに、金属部品をふんだんに使用した重量感のある本体と相まって、持つたびに満足感を得られる作りとなっている。
その今回の特徴である全長約270mmのハンドガードには、レイルシステム「M-LOK(エム-ロック)」を採用した10.5インチ スーパーモジュラーレイル(SMR)MK16 M-LOK DDCが再現されている。ハンドガード内のロープロファイルガスブロックもアルミ切削で再現しており、大量に用意された「M-LOKレイル」は見た目の存在感もさることながら十分すぎるほどの拡張性を有していて、3スロット・5スロット・7スロットの各1枚づつの計3種3枚類を使って好みのアタッチメントを装備させることができる。
DDタイプURG-I専用ガスブロックや、11.5インチバレル、新規製作のGeisseleタイプDDCエアボーンタイプチャージングハンドルなど実物を忠実に再現した本体は、ハンドガードやストックなどのこだわりの配色も合わさり、満足の一言に尽きる存在感に仕上がっている。さらに、可動部もリアルなギミックが満載で、ボルトオープンとマガジンチェンジ後のボルトキャッチ操作、チャージングハンドル操作による初弾の装填、長さを6段階に調整できるSTRタイプストックなど、本物同様の機能を忠実に再現。撃つだけではなく触っても楽しめるマニアも納得の内容だ。
「URG-I 11.5inch ソップモッド ブロック3」には、「M4A1 MWS」ベースの東京マルイの誇る命中精度と作動性能の良さに耐久性を兼ね備えたガスブローバック機構「Z SYSTEM」が採用。さらに、ボルト作動による内部パーツへの負担を軽減するピストン・アブソーバーや、反動による緩みを防止して常にバレルのセンターを出すバレルクランプ機構など、ボルトキャッチの磨耗・破損を防ぎながら強烈なリコイルショックも実現している。
本製品には、直径約19mmの大型ピストンを採用したブローバックエンジンが搭載されているので、歯切れのよいシャープで強烈なリコイルショックを楽しむことができる。実際に撃ってみると、肩と手にガツンと反動が伝わり、撃つことが非常に楽しい。フルオート射撃は思わず声が漏れるほどの感動を味わえた。
可変ホップアップの調整やメンテナンスには通常分解が必要となるが、やり方は簡単だ。テイクダウンピンをフレーム左側から、止まるとこいろまで押し込むとフレーム上下がパカッと開くようになるのだ。なお、閉める時には自重で急に開かないようにフレーム後部を上下から強く挟むこと。
その後、フレーム上からボルトアッセンブルとチャージングハンドルアッセンブルを引き出すと、ホップダイヤルが出現。ホップの強弱はここで調整する。そのほか、「シリコンメンテナンススプレー」で作動部への注油を行なう際も、これらの分解が必要になるので覚えておいてほしい。
こだわりの11.5インチバレルの銃口に装備されたSUREFIRE 4PRONGタイプのフラッシュハイダーを取り外せば、サイレンサーなど14mm逆ネジ仕様のマズルオプションを取り付けることも可能だ。
アッパーレシーバーからハンドガードに伸びたピカティニーレイルには、上下調整が可能なKACタイプフリップアップフロントサイトと上下左右に調整可能なMATECH/BUISタイプリアサイトがマウントレイルを介して装着されている。光学サイトの使用を考慮した可倒式が採用されていて、ドットサイトやスコープを装着した際にも邪魔にならない。
ストックは左右に組み換え可能なQDスリングスイベルホールが付いたSTRタイプが採用されていて、ダミーストレージカバーを装着した状態の形状となっている。バットプレートは外せない仕様となっているが、シールドリリースラッチと補助ロックを備えたSTRストックは、6ポジションからなる長さ調整のしやすさとホールド感を兼ね備えた作りで、強烈なリコイルショックを確実に受け止められる。
グリップ内にモーターを内蔵させる必要のある電動ガンと違い、ガスブローバック マシンガンはリアルサイズのグリップを採用可能。「URG-I 11.5inch ソップモッド ブロック3」のフィンガーチャンネルがあるオーソドックスなタイプのグリップは細身の握りやすい形状で取り回しもよくしっかりホールドすることができる。
付属の "弾をフル装填した本物のマガジン重量"が再現されたアルミダイカスト製のマガジン「M4A1 MWS用スペアマガジン」には、35発の装弾が可能。持つと本物感あふれるずっしりとした重みを感じることができる。また、「URG-I 11.5inch ソップモッド ブロック3」は、前述したは「M4A1 MWS用スペアマガジン」以外にも、「89式シリーズ用スペアマガジン」や「M4A1シリーズ用20連ショートマガジン」なども使用可能だ。
撃って、触れて、カスタムする楽しさを最新技術で体現したガスブローバック マシンガン
同社の近年の技術がふんだんに採用されている「URG-I」のガスブローバックモデル発売を待ち望んでいたファンは多いだろう。
最大の目玉であるハンドガードに採用された「M-LOKレイルシステム」は、軽量化を施しながら自分の思い通りのカスタムを可能にしている。付属のM-LOKレイルを使用して、理想のM4を表現できるのが嬉しい。
東京マルイの徹底的にこだわる“本物志向”と、箱出しですぐに使うことのできる“技術志向”。この2つが合わさり完成した「URG-I 11.5inch ソップモッド ブロック3」は、マニアから初心者まで使うことのできる完成度を誇っている。
「Z-SYSTEM」を搭載した強烈なリコイルからくるガスガンを撃つ楽しさ、最新のハンドガードやチャージングハンドルなどを採用した持って触る楽しさ、細部にまでこだわったディテールの見る楽しさ。これらを包括する「URG-I 11.5inch ソップモッド ブロック3」は、M4シリーズファンはもちろん、トイガン好きにはマストバイな1本に仕上がっている。ぜひ、手に取ってその実力を全身で感じてみてほしい。