レビュー
「MODEROID 三世勢州千子右衛門尉村正」レビュー
2023年10月20日 00:00
組み立てて見えてくる鎧武者デザインの濃密なディテール
ここから組み立て工程を紹介していく。
最初は頭部。鎧兜の厳つい造形が再現され、鬼のような巨大な角も細かく造形されている。
胸部、腹部となる胴は流れるような造形にモールドが施されている。また、肩口は大きくスイングする機構となっている。
腰部は脚部の受け軸を挟み込むような構成となっている。背面の布部分も白の成型色で再現されている。
次は合当理パーツ。蜘蛛の腹のような造形、大きく広がった装飾も再現されている。装飾部分は同じパーツを複数組み立てて、基部となるパーツに集結させる構造となっている。
パーツひとつひとつのディテールがしっかりしているため、組み立て構造はシンプルな印象となっている。
腕パーツは二の腕部分が細かいパーツで造形されている。上腕の滑らかな造形、小手の武骨なデザインも再現されている。
手首パーツは左右で3セットあり、それぞれ突起した部分も後付けとなっている
次に大袖となる肩のアーマーで、黒とゴールドのパーツを重ね合わせた構造で重厚感、網目のようなディテールも施され、素組の状態でも濃密なディテールが表現されている。
また、本パーツは接着剤によるパーツの固定が推奨されている。
脚部は丸みのある大腿部に脛当、そして、巨大な翼パーツとインパクトのある造形が再現されている。
最大の得物である野太刀は柄、鍔、刀身でシンプルに組み立てができる。鞘は2つのパーツを合わせる構造だが、刀身を収めるスペースや抜刀する際の切っ先を起こした状態を再現する可動も仕組みまれている。
また鞘には細かなモールドが施され優美なデザインとなっている。
そして、太刀、脇差も柄、鍔、刀身で抜刀した状態が再現される。納刀状態は柄、鍔、鞘となっており差し替えによって再現できる。
最後に水転写デカールを貼りつけていく。貼り付けの際は必要なデカールをデザインナイフなどで切り取り、水につけて浮かせてから指定箇所に移していく。そして、ピンセットなどで位置を整え、綿棒で余分な水分を拭き取っていく。
貼り付け箇所は曲線部分も多いので、マークセッターやデカール軟化剤の使用をオススメする。また、面積の広いデカールもあるので、ヨレや気泡などにも注意が必要となる。
最後に各パーツを合わせて、「MODEROID 三世勢州千子右衛門尉村正」が完成。次は完成したものをじっくり見ていこう。
(C)2009 NITRO ORIGIN