レビュー
「魔神英雄伝ワタル」より「HG 邪虎丸」レビュー
2023年12月15日 00:00
広い可動と造形でおもしろカッコいい邪虎丸が蘇る
完成した「HG 邪虎丸」はアニメイメージを追求したプロポーションが再現されている。
SDプロポーションの可愛さを持たせつつ、ライバル機としてのカッコ良さが詰め込まれている。そして、最大の特徴である猛虎形態への再現と「魔神英雄伝ワタル」の面白カッコいいが最大限に表現されている。
シールを使用しない成形色のみの状態で頭部や武器の“目”のデザインが再現されているのには驚かされた。シールでは材質の違いで、見た目的に浮いてしまう部分も成形色のため自然な仕上がりとなっており、劇中イメージがより強く伝わってくる。
また、左腕部はタイガーシールドを外し、接続部を覆うパーツを入れればフリーの状態にすることもできる。
可動も手足を大きく広げればダイナミックなポーズが可能。特にタイガーウイングを広げた状態は迫力あるアクションが楽しめる。
次は猛虎形態を見ていこう。猛虎形態は一部パーツを差し替えることで再現することができる。
各パーツを一度分解、胴体部分はスライド機構で虎のような姿勢取ることができる。魔神形態時の頭部もすっぽりと覆われ、プロポーションもしっかり再現されている。
前脚となる腕部は肩アーマーの背面部分の取り外しと持ち手パーツを爪パーツに差し替えることで表現。後ろ脚は膝関節部分が大きく可動し、力強い後ろ脚となる。
また、本キットでは専用保持パーツを使用することで、タイガーシールドを背負った状態を表現できる。
完成した猛虎形態も抜群のプロポーションとなっており、非常に完成度が高い。筆者は特に背中にタイガーシールドが背負った状態には、劇中再現度の高さに舌を巻いた。
大きめのタイガーシールドだが、計算されたサイズ感や先端部のパーツ取り外しでさらにバランスが整えられ、“アニメの邪虎丸”の造形が表現されている。
また、猛虎形態時の強力な武器であるエビルタイガーミサイルの発射口や専用ディスプレイでアクション再現が楽しめるのも、本キットならではおもしろポイントだ。
以上、プラモデル「HG 邪虎丸」のレビューをお送りした。
アニメのプロポーション再現に加え、素組の状態で劇中イメージに近いカラーリングが表現されている。タイガーソード、タイガーシールドと武器を振るうアクションもバッチリと決まる。
そして、猛虎形態はプラモデルならではの大胆な組み替えや専用パーツが使用され、劇中イメージが強く意識されたプロポーションが実現されている。
「魔神英雄伝ワタル」の“おもしろカッコイイ”要素が詰め込まれ、組んで楽しい、ポーズを付けて改めて邪虎丸のカッコ良さに触れられるキットとなっている。
(C)サンライズ・R