レビュー
「メガミデバイス BUSTER DOLL パラディン」レビュー
2024年6月25日 12:00
繊細な素体造形から存在感あるフルアーマー姿まで凝縮された「BUSTER DOLL パラディン」
完成した「BUSTER DOLL パラディン」の各モードを見ていこう。
最初は素体モード。飾り気のないスポーティなインナー姿となっており、「マシニーカ Block2-M」の可動がわかりやすいモードといえる。
滑らかな動作や繊細な所作も表現できる。ポニーテールの付け根可動と合わせて、ポーズのメリハリや躍動感も決まる。展示ディスプレイも保持力や角度調整の柔軟性もあり、ポージングの自由度を上げてくれる。
塗装済み顔パーツの「微笑」、「驚き」、「笑顔(怒)」もポーズと合わせて感情表現がより印象的になる。
続いて、コスモードを見ていこう。
このモードではジャケットやスカートを着た姿となっており、女の子らしさが増している。
可動に関してもスカート部分が角度調整ができ、足の表情付けもしやすいようになっている。
次にライトアーマーモードを見ていこう。
素体モード、コスモードでは女の子らしさが強い姿だったが、ここからはメカ要素も加わり戦う女の子の雰囲気が強くなっていく。
アーマーは手足に装着され、軽装ではあるものの武骨な装甲は硬質な雰囲気で戦闘態勢であることを物語っている。
ライトアーマーでは各所に3mm軸受けや軸が備わっており、「M.S.Gモデリングサポートグッズ」などとの組み合わせもしやすい。後述するフルアーマーとは異なる姿にカスタムする際の基本にもなる。
最後にフルアーマーモードを見ていこう。
ライトアーマーにさらに装甲が重なり、重厚な甲冑と赤いマント、ゴールドの装飾と凛々しい聖騎士らしい姿となる。
アーマーの追加でボリュームが増し、機動力よりも防御や攻撃に割り振った印象を受ける。マントは軸パーツによって角度調整が可能で剣を振るたびになびく躍動感や風に揺れる情景表現も楽しめる。
また、パーツの位置を変えることで違ったスタイルにすることもでき、着せ替え的なカスタムも楽しめる。
また、「メガミデバイス」シリーズは‟近未来のバトルホビー”を想定した世界観や設定もあり、別のメガミとのバトルシーンも楽しめる。
近距離による剣戟が非常に映え、大剣の重い一撃で相手を制圧するようなアクションと非常に相性がいい。
以上、「BUSTER DOLL パラディン」レビューをお送りしてきた。
素体からフルアーマーまで4つのモードと非常にボリューミーなキットとなっており、完成した時の満足感が高い。
新素体「マシニーカ Block2-M」はこれまでの「マシニーカ」からの進化を感じつつ、ポーズ取らせた時の‟動きの滑らかさ”にさらに磨きがかかっており、片足に体重を乗せているような繊細な動きも自然に決まる。
ライトアーマーやフルアーマーでは増設箇所は少ないものの、カスタム性の向上からメカの重厚な表現が濃密な印象を受ける。特にフルアーマーはライトアーマー部分にパーツを付け足すシンプルな構成ながら、丸みのある造形やサイズアップが図られており、一気に印象が変化。
各モードで姿が変化し、それぞれに違った魅力を持っているため、どの姿で飾るか迷ってしまう。また、「メガミデバイス M.S.G BUSTER DOLL パラディン アイデカールセット」も発売されるので、表情を増やせるのでこちらもチェックしてほしい。
今後の「メガミデバイス」シリーズの展開も非常に楽しみになるキットだった。
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